第48回『リセール・プライス』ランキングを発表 『カワサキ・ELIMINATOR』が初の首位獲得!
公開日:2024.04.18 / 最終更新日:2024.07.24
バイク業界のよりよい未来を考え、新しい価値を調査し、分析した内容を広く社会に発信することを目的に活動を行うバイク未来総研(所在地:東京都世田谷区、運営:Bike Life Lab supported by バイク王)は、2023年12月~2024年2月の期間を対象に、「再び売却した際、高値の付くバイク」=「“リセール・プライス”の高いバイク」上位10車種を『Bike Life Lab supported by バイク王』に発表いたしました。
『“リセール・プライス”の高いバイク』は、需要の高いバイク、つまり『人気のあるバイク』と言い換えることもできます。48回目となる今回は、「カワサキ・ELIMINATOR」が初の首位に輝きました。
※本調査結果を転載される際は、必ず
「バイク未来総研調べ( https://www.8190.jp/bikelifelab/bikefuture/resale-ranking/newest/ ) 」
とご明記ください。
バイク未来総研とは
国内外のレースで輝かしい成績を挙げ、現在も多方面で活躍する宮城光氏を所長に迎え、バイクライフの楽しさやバイク王が持つバイクに関する独自データ分析などの情報発信に加え、ライダーやバイク業界がこれから描く「未来」に切り込んだコンテンツを順次発信します。
1位は2023年に登場した新型ELIMINATOR
カワサキ・ELIMINATOR は、2024年4月現在、唯一新車購入が可能な400ccアメリカンクルーザーモデルです。
新型ELIMINATORは、かつて販売されていたELIMINATORシリーズのロー&ロングなスタイルを引き継ぎつつ、現代的な独自のスタイリングにアレンジ。
エンジンは、カワサキの人気スポーツバイク・Ninja400をベースとした、水冷並列2気筒エンジンを搭載。最高出力は48馬力を発揮し、中低速域でのトルクと高回転域での力強いパフォーマンスを実現。街乗りからロングツーリングまでさまざまなシーンで活躍します。
また、存在感のある見た目とは裏腹に車両重量は170kg台と過去国内メーカーからラインナップされていた400ccアメリカンバイクと比較してもかなり軽く、現在250ccクラスで人気のアメリカンクルーザーモデルのホンダ・レブル250とほぼ同じという驚きの軽量さを誇り、軽快なハンドリングと取り回しのしやすさを実現しています。
シート高も、735mmと足つき性に優れており、初心者ライダーや女性ライダーからの支持も多く得ているバイクです。
総合2位は前回首位のGold Wing Tour
今回総合2位を獲得したホンダ・Gold Wing Tourは、前回の第47回総合ランキングでは、首位に輝きましたが、今回総合1位のカワサキ・ELIMINATORと0.4Ptの僅差で総合2位にランクインしました。前回の第47回から連続でランキング入りを果たしており、今後の動向に注目です。
安定した人気のホンダ ADV シリーズ
前回の第47回総合ランキングで総合3位を獲得したホンダ・X-ADVが今回も引き続き総合3位を獲得しました。ホンダのADVシリーズは、国内4メーカーで唯一のアドベンチャースタイルのスクーターとなっており、2023年3月発表の第44回リセールプライスランキングより、4回連続で排気量別ランキングトップ5にランクインしています。
総合7位と9位にはホンダ・CRF1100L Africa Twinシリーズがランクインするなどアドベンチャーモデルが今なお高い人気を得ている中、今後「アドベンチャースクーター」の動きにも注目です。
カワサキZXシリーズ、ホンダの新車にも注目!
今回のランキングでは、カワサキ・ELIMINATORやカワサキ・ZX-4RRなどの新たに登場した人気バイクが総合上位ランクインとなりましたが、今回惜しくもBike Life Lab独自の規定台数に満たなかったカワサキ・ZX-4Rとカワサキ・ZX-4R SEが今後ランクインするか、動向に注目です。
また、2024年4月にはホンダからクロスオーバーモデルのNX400も登場を予定しており、新たな中型アドベンチャーモデルがランク入りを果たすのか、今後の動きに注目です。
春のバイクシーズンから初夏に向かっていく中で、新車の発売が今後のランキングにどのような変化をもたらすのか、引き続き『リセール・プライス』ランキングにご注目ください。
『リセール・プライス』とは
バイクを再び売却(=リセール)するときの価格(=プライス)を指します。
2024年4月現在、新車で購入が可能なバイクを対象とし、オークションで売却した際の落札金額の平均値と新車販売価格を基に『リセール・プライス』をポイント化。
ポイント数が高いほど、『リセール・プライス』が高いと想定できます。
本指標は、200万台以上の累計取扱台数を誇る『バイク王』のデータを基に、Bike Life Labが独自に集計したものであり、バイクユーザーが新車あるいは中古バイクを購入する際の参考情報として活用されることを目的としています。
算定基準
・国内主要4メーカーが、国内で販売しているバイク(2024年4月現在・逆輸入車を除く)
・新車販売価格は2024年4月現在の価格を基準。カラー等により価格が複数ある場合は、最安値を基準に算定
・モデルチェンジが実施された場合は、最新モデルのみを対象とする
・期間内に、Bike Life Lab独自の規定台数に達する流通があるバイクを対象とする
総合ランキング
順位 | メーカー・車種 | リセール・プライス |
1 | カワサキ・ELIMINATOR | 93.2 Pt |
2 | ホンダ・Gold Wing Tour | 92.8 Pt |
3 | ホンダ・X-ADV | 92.5 Pt |
4 | カワサキ・ZX-4RR | 89.8 Pt |
5 | カワサキ・ELIMINATOR SE | 87.1 Pt |
6 | ホンダ・CB1300SUPERFOUR | 86.5 Pt |
7 | ホンダ・CRF1100L Africa Twin | 83.2 Pt |
8 | ホンダ・リード125 | 82.9 Pt |
9 | ホンダ・CRF1100L Africa Twin Dual Clutch Transmission | 82.5 Pt |
10 | ホンダ・PCX125 | 81.4 Pt |
◇対象期間 2023 年 12 月~2024 年 2 月
排気量別ランキング上位5位
原付一種・二種
順位 | メーカー・車種 | リセール・プライス |
1 | ホンダ・リード125 | 82.9 Pt |
2 | ホンダ・PCX125 | 81.4 Pt |
3 | ホンダ・モンキー125 | 73.3 Pt |
4 | ヤマハ・シグナス グリファス | 71.0 Pt |
5 | ホンダ・スーパーカブ C125 | 70.3 Pt |
軽二輪
順位 | メーカー・車種 | リセール・プライス |
1 | ホンダ・ADV160 | 80.7 Pt |
2 | ホンダ・CRF250L | 80.6 Pt |
3 | ホンダ・FORZA | 76.1 Pt |
4 | ホンダ・レブル250 | 70.3 Pt |
5 | ヤマハ・XMAX ABS | 68.2 Pt |
中型二輪
順位 | メーカー・車種 | リセール・プライス |
1 | カワサキ・ELIMINATOR | 93.2 Pt |
2 | カワサキ・ZX-4RR | 89.8 Pt |
3 | カワサキ・ELIMINATOR SE | 87.1 Pt |
4 | ホンダ・GB350 | 69.4 Pt |
5 | ホンダ・GB350 S | 68.3 Pt |
大型二輪
順位 | メーカー・車種 | リセール・プライス |
1 | ホンダ・Gold Wing Tour | 92.8 Pt |
2 | ホンダ・X-ADV | 92.5 Pt |
3 | ホンダ・CB1300SUPERFOUR | 86.5 Pt |
4 | ホンダ・CRF1100L Africa Twin | 83.2 Pt |
5 | ホンダ・CRF1100L Africa Twin Dual Clutch Transmission | 82.5 Pt |
※過去のランキングはこちらからご覧ください。
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バイク未来総研所長 宮城光のココがポイント
お客様のバイクニーズが良く反映された結果なのでしょう。
エリミネーターは、アメリカンスタイルのバイクというよりも、扱いやすく日々の生活で寄り添ってくれるようなパートナーの様なバイク。
それでいて、ここぞと言うタイミングでは大切な時間もしっかりと共有してくれる信頼関係。
ここ数年のレブル人気などは、若い世代も含めで個性的にバイクと過ごしているように感じます。
そんな中で、普通二輪免許最大排気量でありながら、車両重量や足つき性のアドバンテージは、ユーザーへの負担も少なくバイクと人との信頼関係も上手く作れるポイントが多くありますね。
SSモデルの様な絶対性能有りきでは無い事実、それらがいよいよ具現化していると改めて感じさせられます。
2位のゴールドウイングは対照的に圧倒的な存在感と最高品質を売りにしています。
つまり、ユーザーは、扱いやすいのか?品質に満足なのか?もしくは、存在感なのか?何か明確に見える物が必要なのかもしれません。
もちろん、そこにはSSモデルでの絶対性能も評価ポイントかもしれませんが、ユーザーはその場合「世界一」を求めるかもしれません。
各社の持つブランディングイメージと、セールスプランのバランス、そこにユーザーが求める物を見極める必要が有るのでしょう。