ユーザー車検って本当に得?バイクショップが教えるユーザー車検の注意点
公開日:2017.10.17 / 最終更新日:2021.05.01
車検についてバイクショップに聞いてみるこの企画。
今回はユーザー車検についてです。
【前回記事はコチラ】
ユーザー車検ってバイクショップに得が無くなってしまうのであんまりオススメされませんが、今回はぶっちゃけてもらいました!
ユーザー車検ってなに?
ユーザー車検とは、バイクショップなどに持ち込んだりせずに自分で車検を受けること。
自分で整備して陸運局で検査を受けることになります。
なので工賃などは一切かからず、最安値で車検を受ける唯一の方法です。
自分でやるとどれくらい大変?
メリット:費用を最低限に抑えられる
ユーザー車検の最大のメリットはやはり「安さ」です。
バイクショップの工賃をどう考えるかは人それぞれですが、高いと感じる方はそれが一切なくなるのでかなりお得に感じるでしょう。
かかる費用は交換が必須というレベルまで摩耗、劣化したパーツと税金のみ。
大体最低でも3万円くらいは節約できるでしょう。
メリット:整備を楽しめる
これはかなり個人差がありますが、整備はバイクの楽しみの一つです。
自分のマシンを自分で手をかけて修理したり、綺麗にしたり、カスタムしたり…。
独特の達成感があります。
ただ、普段から全く整備をしない人や、整備が嫌い、という方が安さだけのために整備をするとロクな事がありません。
仮に車検は通っても楽しいバイクとはかけ離れた物になってしまうはずです。
前々から時間を作って丁寧に楽しみながら車検整備は新たな楽しみの発見になるかもしれません!
デメリット:時間がかかる
多少の整備に慣れている人でも、さすがにバイクショップよりは整備に時間がかかってしまいます。
整備時間もですが、陸運局に行く手間なども含めるとそれなりに時間がかかるものです。
陸運局は平日しかやっていないのでそれだけで難しいという場合も…。
ここでかかる時間をもっと他のことに使いたい!という方はバイクショップにお願いするべきですね…。
デメリット:整備スキルが必要
車検を通すとなると特別難しい!という整備はありませんが、ある程度コツを理解していないと逆に壊してしまう場合もあります。
特に最新のバイクの場合、整備スキルがあっても特殊工具がないと無理な物も。
電子制御などは専用のコンピューターがないと太刀打ちできません。
デメリット:工具を揃えられない
自分でやる場合、安全性を抜きにして車検を通すための整備をする場合でも工具が必要です。
標準でバイクに付いている車載工具だけではまず無理でしょう。
一通り工具を揃えると3〜4万はかかってしまいます。
ユーザー車検に行く場合の裏ワザ?
面白そうだからユーザー車検にチャレンジしてみるぞ!という方、バイクショップが教えてくれた”コツ”をご紹介します。
初のユーザー車検を受ける場合、陸運局での動きがわからないと思います。
検査器具があるレーンにバイクを持ち込んで検査するんですが、入る手前で初心者であることを伝えると検査官がやり方を教えてくれるんです。
(このシステムが無い陸運局もあります)
これなら後ろに続く人にもビクビクせず、車検を受けられます。
他には車体を洗車しておくこと。
印象的な問題ですが、全く同じバイクでも綺麗なのと汚いのだったら汚い方を疑いますよね。
他にも把握していなかったところからオイル漏れを見つけた、など車体全体を丁寧に見る時間にもなります。
まとめ
ユーザー車検のメリットって実はあんまりありません。
ただ、安いという理由から今でもチャレンジする人は結構いるんです。
実際僕もユーザー車検に行きますが、一度レーンに乗ると流れ作業なので結構焦ります。
初心者制度ができてユーザー車検はもっと身近になりました。
ただ値段差と時間差を考えるとバイクショップでよかったのかも…と思うかもしれません。
個人的にはユーザー車検に必要なのは整備を楽しめるかどうかだと思います。
話を聞いたのはここ!
バイク王 つくば絶版車館
今回取材をお願いしたのはバイク王 つくば絶版車館。
整備・車検・カスタムなどバイクに関することは一通り大型お願いできる店舗です。
圏央道谷和原インターを降りてすぐの所なのでバイクで行っても車でも楽チンです。
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