【動画あり】走りに行く前に3分だけ愛車を簡易チェックするだけで リスクが超減る!
公開日:2018.07.23 / 最終更新日:2023.02.17
教習所や免許の学科試験などでも出てくる運行前点検。
しかし実際にやっている人はほぼいないと思います。
そこで今回は「3分でOK、バイク屋が教える運行前点検」をご紹介します!
点検の合言葉
チェックするべきポイントは全部で9つ。
合言葉は…
「ネンオシャチェブクトウバシメ」
ちょっと長めのドラ○エの呪文じゃありません。
チェックポイントの頭文字を取った言葉なんです。
1つずつ紹介していきます!
ネン→燃料
まずは燃料のチェックから。
メーターが付いているバイクはキャップを開けなくても確認できますが、センサーも電子機器なので、壊れている場合も考えられます。
毎回、とは言わずたまには中も見てみましょう。
中は暗くて見えないので100均のライトを使用。
100円でも結構使えるんです。
ガソリンが少ない場合やライトがなくて見えにくい場合、車体を揺らして確認します。
チャプチャプ言えば結構入っているし、聞こえてもすぐ落ち着く場合や音が小さい場合はガソリンがあまり入っていないでしょう。
前回いつ入れたかわからない場合や、しばらく乗っていなかったバイクはタンク内でガソリンが腐っている場合があります。
腐っていると明らかに変な匂い(若干甘い香り)がするので、その場合は入れ替えるかバイク屋さんにお願いしましょう。
オ→オイル
オイル確認は、センタースタンドを使って、車体を真っ直ぐにします。
窓から見て、ハイとローの間に油面があればOK。
入れ過ぎはオイル上がりなどのトラブルが発生するので注意が必要です。
窓がなく、キャップの先に付いている棒で確認する場合でも、車体を真っすぐにして締め込まず、乗っけた状態で確認します。
ハーレーの一部のモデルなどは、サイドスタンドで確認するモデルもありますが、国産のバイクはセンタースタンドなどで真っ直ぐにして確認するタイプがほとんどです。
シャ→車輪
次に車輪のチェック。
これも、可能であればセンタースタンドのほうが楽です。
リム部分(ホイールのフチ)に傷や凹みがないかをチェックします。
もし傷が入っていたりすると、そこから空気が漏れてしまう場合も…。
次にスリップサインのチェック。
タイヤの側面に付いている三角マークの延長線上にスリップサインがあります。
写真は結構ギリギリな状態。
タイヤとサインの間に余裕がなく、サインが出てしまっていたりすると車検も通りません。
チェ→チェーン
チェーンは張りの確認から。
スイングアームのおよそ真ん中くらいで上に持ち上げ、3cmくらい動けば正常。
それ以上や以下は調整が必要です。
次に油分があるか。
ない場合は「チェーンオイル」を足しましょう。
昔はエンジンオイルを使っていたこともありましたが、タイヤにとんで転倒したり、チェーンの中に入っているゴムのOリングを痛めてしまうこともあります。
スプロケットは尖りすぎていないか、裏表で減り方は同じか、をチェック。
減り方がおかしい場合は、張りすぎもしくはタイヤが左右にズレて斜めに付いていることもあります。
ブ→ブレーキ
まずは前ブレーキから。
思いっきり握ってもハンドルとレバーの間に指が入る程度の遊びがあるのが正常です。
ブレーキオイルの量も、窓から確認しておきましょう。
後ろも、遊びとオイル量を確認。
もし遊びがない場合や、奥まで握り込めてしまう、踏み込めてしまう場合は、エアーが噛んでいるか、マスターシリンダーが壊れているか、もしくはディスクローターが曲がっている場合も。
ブレーキは超重要部品なので、なにかおかしいと思った場合はバイク屋さんにお願いするのが賢明でしょう。
ク→クラッチ
クラッチは握る前にある程度遊びがあるか、握った時にゴリゴリした感覚がないかをチェックします。
遊びの調整は、アジャスター(付け根のネジ)で調整できます。
閉めこむと遊びが増え、緩めると減ります。
もしゴリゴリ感があった場合、ワイヤーの寿命なのか、油分が足りていない可能性があります。
トウ→灯火類
まずはヘッドライトの確認から。
メーターのランプでも確認できますが、配線不良で実はハイビームが光っていない場合もあるので、一応手でも確認しておきましょう。
次にウインカーの確認。
こちらもメーターだけじゃなく、実際に点灯しているかどうか目でも確認しましょう。
ハザードが付いているバイクは、同じくハザードも確認しておきます。
ブレーキは、前ブレーキと後ブレーキでセンサーが別なので、それぞれ確認します。
LEDの場合、1個切れているだけで車検が通りません。
普通の走行では1個くらい大丈夫だとはいえ、そこが原因で急に全部切れる場合もあるので、付いているかどうかの確認は必要です。
バ→バッテリー
バッテリーはバイクによって場所が違いますが、今回のCB400SFはシート下にありました。
見た目や触診で確認して、変な凹凸がないか、端子から白い粉などが出ていないかをチェック。
もし出ていた場合、バッテリーの寿命です。
最後にセルモーターのまわり具合も確認します。
弱っていると「キュキュキュ」の回数が多かったり、弱々しかったりします。
シメ→増し締め
最後に全体のネジが緩んでいないかをチェック。
手で力を入れて回る場合は、かなり緩んでいると言えます。
他も揺さぶってガタつきがないかを確認します。
それぞれ規定トルクがあるので工具を使っての締め過ぎは厳禁。
ネジの頭が折れたりする場合もあります。
大きなトルクが必要な場所はそれなりに大きなネジなので、10ミリや12ミリで締められる場所はあまり大きなトルクではありません。
可能な範囲で確認しておきましょう。
まとめ
これで「ネンオシャチェブクトウバシメ」フルコンプです。
魔王が召喚されました。
いつもメンテナンスされている方でも、ロングツーリングなどに行く前はやっておいたほうが安全でしょう。
安全に乗るために、いつもとは違う箇所を発見することが重要です。
全部やっても2〜3分で終わるので、事前チェックで将来のリスクを減らしましょう!