250ccって何がよくて何がダメ?メリット・デメリットをご紹介!
公開日:2018.08.13 / 最終更新日:2023.06.22
近年、日本だけではなく世界的に250ccの人気は加速しています。
免許取りたてでも選びやすい排気量とあって、ビギナーからも支持されています。
一方、バイク好きが一周して250ccに戻ってくるというパターンも。
今回は250ccのメリット・デメリットについてご紹介します。
ルール的なメリット
車検がない
250ccのメリットと言って一番大きいのはやはり車検が無いことでしょう。
それだけのために250ccを選ぶライダーも多くいます。
車検がない分維持費も安く、2年車検という縛りもありません。
またカスタムもしやすいのでベース車両として選ばれることもあります。
高速に乗れる
50cc、125ccでは高速に乗れませんが、250cc以下の区分から高速を走ることができます。
高速に乗れれば行動範囲もグッと広がるし、ロングツーリングも余裕。
バイクに乗り始めたばかり、という人でも50cc、125ccと違って、走れない場所がないので心の余裕も違ってきます。
車体のメリット
車種が多い
様々な排気量のバイクがありますが、250ccは世界的にも人気なため、新車・中古ともにバリエーションが豊富です。
車種の多さだけで言えば、どの排気量よりも多いと言えるでしょう。
おまけに、市場に出回っている在庫数も多いので、比較的安価で購入することができ、車体購入金額も抑えることができます。
フルカウル、ネイキッド、アメリカンなどは大排気量にも多くバリエーションがありますが、オフロードタイプはほとんどが250cc。
250ccは車種が選び放題の排気量クラスなんです。
車体が軽い
教習所のCB400SFに乗ってバイクはこのくらいの重さなんだ、と思っている方が250ccに乗るとビックリするくらい、車体の軽さは特徴的。
車体重量だけでなく、乗っている感覚も軽いので、気疲れしにくい排気量でもあります。
安定性という部分では大排気量に負けてしまいますが、自らバイクを操っている感じが最も強いのは250ccと言えるでしょう。
適度なパワー
大型クラスになると、アクセルを開ければすぐに100kmくらい出てしまうため、街中でエンジンを回して走るということは多くありません。
そこが「大排気量の余裕」と言われる部分ですが、250ccには「回す楽しさ」があります。
もちろん、ずっとブン回して走っていたら250ccでもかなりのスピードになりますが、ある程度回しても安全の範囲内で走ることができるのはひとつの魅力です。
ベテランライダーが250ccに戻ってくる理由の大半がコレ。
ちょうどいいパワーだからこそバイクを思う存分楽しめる、という小排気量独特のメリットがあります。
デメリット
税金関連はそこまで変わらない
車体金額は安く押さえられますが、税金や保険関連の金額は多少安いだけで400ccなどとほとんど変わりません。
保険会社によっては人気保険の金額が400ccより高い、というケースも。
安いのは確実ですが、総合してみた時に圧倒的に安い!というわけではありません。
メンテナンスは自己管理
250ccには車検がない分、メンテナンスを怠ってしまうという落とし穴があります。
定期的にバイク屋さんにお願いするか、自分で日々チェックしないと壊れるまで気づかない場合もあります。
車検が通れば=安全、というわけではありませんが、ひとつの基準をクリアしているだけでも安心感は違うでしょう。
総括、250ccは最強の抜け穴?
それぞれメリット・デメリットがありましたが、初心者がバイク選びに困った時におすすめなのはやっぱり250cc。
車種に対して特にこだわりがなければ250ccを選んで損するポイントはまずないと言えるでしょう。
車検がなく、高速に乗れる排気量はこのクラスだけの特権です。
最近では、これまでになかったさまざまな新車がラインナップされ、ひと世代前の車種は価格が落ちてお手頃になってきました。