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ライダーの間で人気になりつつあるホムセン箱。

今回は実際に使ってツーリングに行ったライダーに話を聞きながらバイク専用に作られたパニアケースとの違いなどについて説明していきたいと思います。

今や常識? ロングツーリングのホムセン箱

R-25にホムセン箱をつけて北海道ツーリングに行ったライダーに話を聞いてみました。
箱の上にネットをかけて、4本のタイダウンベルトで引っ張って固定しましたが、ガッチリ固定できて走っている時にずれてしまうことはなかったとのこと。

一緒に行った友人はバックを使っていた為、雨が降った時レインカバーをかけないといけませんでした。ホムセン箱はカバーをかける必要がなく水漏れもなかったそうです。

反面、大きな箱は取り回しで気を使うこともあり、毎日積み下ろしをするのが徐々に面倒になってきました。

ホムセン箱はタンデムシートの上に載せてベルトで引っ張って固定するのが一般的です。
その為、シートの形やフックをかける場所によって箱がぐらついて上手く固定できない可能性もあります。

旅に出るのであれば、事前に確認しておきたいものです。

ホムセン箱のメリットは?

ホムセン箱は色々な種類がある為、すべての箱には当てはまらないかもしれませんが、おおよそ下記のようなことが言えるでしょう。

(1) 価格が安い。
(2) デザインや大きさが豊富。
(3) 上が平らになっているものが多い為、箱の上にも荷物を積みやすい。
(4) 取り付け、取り外しが簡単。
(5) 外したら本来の物入れとして使うことができる。

同じような箱でもパニアケースはずいぶん使い勝手が違っていました。

バイク専用に考えられたパニアケース

バイク専用のパニアケースは価格が上がりますが、色々と機能面が考えられています。

丸みを帯びたデザインになっている為、空気の乱れを考えてのこと。
バイクの後ろで空気が乱れるとバイクが左右にユラユラと振られてしまうことがあるのです。

パニアケースの多くが丸いのは空気の乱れを少しでも防ぐ為です。

取り付けは専用の金具で車体にガッチリと取り付けることになります。
リアキャリアが必要になる為、ホムセン箱のように気軽に手を出すことができませんが、次のようなメリットがあります。

(1) しっかり固定される為、ハードに走っても動いたりしない。
(2) ロックできる為、ツーリング先でバイクを離れる時も安心。
(3) タンデムしても荷物を積むことができる。
(4) 荷物の出し入れが簡単。

パニアケースは、日常での使い勝手を優先するライダーに選ばれることが多いようです。
対してホムセン箱はツーリングライダーが使っているのをよく見かけます。

いつも使っている愛車にホムセン箱がついて、荷物を満載すると、は自分のバイクが旅仕様に変身したようでテンションが上がる、とホムセン箱を使っているライダー達は良く言います。

ホムセン箱の使い方、応用編

ホムセン箱もしっかり固定することができればパニアケース的な使い勝手の良さが向上します。

取り付けに工夫と技術は必要になりますが、穴を開けてキャリアに取り付けている人も時々見かけます。

これはCL90のキャリアにホムセン箱を固定した例。

ツーリングライダーが良く使う蓋つきのタイプではなく、敢えて木製の蓋なし。
ヘッドライトの上にも小さめの箱をつけています。

ピックアップトラックみたいな感じで無造作に色々なものを放り込むことができます。
買い物とかに使ったらとても重宝しそうです。

アイデア次第で可能性が広がる。それもホムセン箱の魅力なのかもしれません。

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