今月のフィーチャーバイク

イントルーダークラシック400

イントルーダークラシック400

リッタークラスの風格漂う
ミドルクルーザー

イントルーダークラシック400

低く長いボディに、大きなエンジンと輝くクロームメッキパーツ。

まさに「アメリカン」らしい佇まいのモデルがイントルーダークラシック400だ。

イントルーダーのネーミングは歴史が古く、初代は1985年のVS700GLイントルーダーにまでさかのぼる。伝統の車名を受け継いだイントルーダー400は、国内アメリカンブームが最高潮の1993年にデビュー。後継モデルのデスペラードを経て、2001年にイントルーダークラシック400が誕生した。先代のスマートなイントルーダーとは全くの別物で、イントルーダークラシック800と共通のシャーシを採用。そのため、2500mmオーバーの全長や1655mmのホイールベースは400クラス最大を誇り、リッターバイクと見間違えるほど巨大だ。一方、操縦性は驚くほど軽快で、275kgの装備重量を全く感じさせない。

エンジンに水冷VツインSOHC4バルブを搭載するのも大きな特徴。多くのライバルが昔ながらの空冷SOHC2バルブなのに対し、スムーズさや快適性で上回っている。街乗りから高速クルージングまで、ステージを問わず余裕の加速が味わえるのもポイントだ。

さらに2006年には、前後ホイールをスポーク→キャストに換装したイントルーダークラシック400キャストホイール仕様を追加した。

400とは思えない威風堂々とした外観。そして、走りも楽しめるクルーザーを欲しい人にとって、イントルーダークラシック400は最高の選択肢になるだろう。

  • イントルーダークラシック400

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型式、年式ごとの特長

イントルーダークラシック400

イントルーダークラシック400
パフォーマンスクルーザーであるブルバード400の兄弟モデルとして登場。倒立フォークやビキニカウルを採用するブルバードに対し、イントルーダークラシックは正立フォークに大型の丸眼一灯ヘッドライト、ディープフェンダーなど懐古的なフォルムを持つ。なお車名のIntruderとは、英語で「侵入者」「乱入者」の意で、ワイルドなイメージに貢献している。
美麗なフィンを刻む水冷Vツインは、45度という狭いバンク角で鼓動感を強調。これにシャフトドライブと、リジッドフレーム風のスイングアームを組み合わせる。700mmという低いシート高により足着き性も抜群だ。2016年モデルでラストとなることがスズキから告知されている。
全長(mm) 2,500
全幅(mm) 955
全高(mm) 1,100
シート高(mm) 700
軸距(mm) 1,655
車重(kg) 275
エンジン 水冷4ストV型2気筒
 排気量(cc) 399
 最高出力 33ps/8,000rpm
 最大トルク  3.4kgf-m/6,000rpm
 タイヤ  F=130/90-16 R=170/80-15

※2008~2016モデル

イントルーダークラシック400キャストホイール仕様

スポークホイールのクラシック400に対し、キャストホイール+チューブレスタイヤを採用したバリエーションモデル。シート横にクロームメッキの鋲(スタッズ)が施され、一段とカスタム感を強調している。主要諸元はクラシック400と変わらない。
2008年11月には、クラシック400、同キャストホイール仕様ともに、キャブレターをFIに変更。エアクリーナーカバーが横長の楕円形から盾形になっている。また、STDと同様、キャスト仕様も2016年モデルで生産終了となった。
全長(mm) 2,500
全幅(mm) 955
全高(mm) 1,100
シート高(mm) 700
軸距(mm) 1,655
車重(kg) 275
エンジン 水冷4ストV型2気筒
 排気量(cc) 399
 最高出力 33ps/8,000rpm
 最大トルク  3.4kgf-m/6,000rpm
 タイヤ  F=130/90-16 R=170/80-15

※2008~2016モデル

筆者プロフィール

沼尾宏明

1995年から2輪雑誌編集部に勤務し、後にフリーランスとして独立。
モットーは締め切り前納品で、旧車から最新の法改正、用品に至るまでジャンルを問わず幅広いバイク関連の知識を持つ。
1年半に及ぶユーラシア大陸横断という異色の経験もアリ。
1971年生まれ。