手もとを暖めて冬でもツーリングに出かけよう!
公開日:2017.01.18 / 最終更新日:2019.10.16
底冷えするこの季節、あまりの寒さに街乗りさえためらうこともありますが、防寒のポイントである「手もと」を暖めればロングツーリングでも安心して楽しめます。そこで今回は、手もとの防寒アイテムをご紹介します。
レバーラップは、小さいながらも防寒対策の第一歩!
レバーラップというアイテムをご存知でしょうか? ブレーキレバーやクラッチレバーにはめるもので、もともとはレバーにかけた指が滑るのを防ぎ、レバー操作の確実性を上げるためのアイテムなのですが、これが防寒対策にもなるのです。
外気温が0度に近づくような環境下では、走行風も手伝ってレバーやペダルといったパーツもキンキンに冷やされてしまいます。いくら厚手のウインターグローブをしていても、その冷たさが指先から伝わります。しかし、スポンジフォーム素材のレバーラップを巻いておけば、スポンジがレバーの冷たさを遮断し、指先に伝わることを防げます。
さらに、ウインターグローブのデメリットである指先の操作感をおぎなうこともでき、一石二鳥の効果が得られるのです。ただし、レバーラップを装着するとわずかですが指をかける位置が遠くなります。レバーの位置を調整できないバイクの場合は気を付けましょう。また、レバーラップは消耗品なので定期的な交換が必要となります。
■DATA: |
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品名: |
PR135 「パワーレバースリーブ」 |
価格: |
600円(税別) |
カラー: |
ブラック、カモフラージュ |
問合せ先: |
株式会社ラフアンドロードスポーツ |
電話: |
045-840-6633 |
URL: |
http://rough-and-road.weblogs.jp/news/2008/09/pr135-ae04.html |
ハンドルカバーは、走行風から手もとを守る手軽な防寒アイテム!
ハンドルのグリップ周りをすぽっと覆ってしまうハンドルカバーは手軽で即効性の高いアイテムです。「かっこわるいからつけない」というライダーもいますが、一度使ってしまえばやみつきになること間違いなし。冷たい走行風を完全に遮断するため、街乗り程度なら薄手のグローブでも寒さに震えることなく走行でき、夏場と変わらぬ操作感で運転を楽しめます。
■DATA: |
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品名: |
RR5918「エアロハンドウォーマー」 |
価格: |
7,524円(税別) |
サイズ: |
フリー |
素材: |
PVC、クロロプレン、PVCレザー |
カラー: |
マットレザー、カーボン ※本体上面 |
問合せ先: |
株式会社ラフアンドロードスポーツ |
電話: |
045-840-6633 |
URL: |
http://rough-and-road.weblogs.jp/news/2008/09/rr5918-fe6c.html |
防風・防水効果の高いネオプレーン製や安価なナイロン製、ビニール・合皮製など様々な素材のものがありますが、選ぶポイントは用途です。効果絶大なハンドルカバーですが、高速道路など高い速度域で走行する可能性があるならば芯材の入っているものを選びましょう。芯材が入っていないものだと走行風によってレバーやスイッチ類が押されてしまい大変危険です。逆に街乗りだけなら芯材のないものでも十分に使用できます。
また、防水性の低いものはカバーに雨水が染み込んでしまい、成形が崩れたり、カバーの中に水がたまったりする恐れもあります。街乗り程度ならこうしたことも大した問題ではありませんがツーリング先ではやっかいな問題となります。ぜひ用途を考えて選んでください。
■DATA: |
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品名: |
RR5918「エアロハンドウォーマー」 |
価格: |
7,524円(税別) |
サイズ: |
フリー |
素材: |
バリアクロス、クロロプレン、ウレタンパッド、PVC |
カラー: |
ブラック、シルバー、ライム、オレンジ、レッド、イエロー |
問合せ先: |
株式会社ラフアンドロードスポーツ |
電話: |
045-840-6633 |
URL: |
グリップヒーターは、バイクの見た目を全く崩さない防寒パーツの大本命
防寒アイテム・パーツにもいろいろありますが、グリップヒーターの利点は、何と言ってもバイクの見た目・スタイルを全く崩さない点にあります。また、冬場に限らず、標高1,000mといった高地ツーリングや雨の北海道ツーリングなど、一年中あらゆる寒さに対応してくれる万能性も魅力です。
グリップをつけかえる、配線する、バッテリー上がりに注意するなど多少専門的な知識や経験が求められる電装パーツですが、用品販売店などで装着料金を支払ったとしても必ずそれ以上の恩恵が受けられる機能性パーツです。昨今、ホンダを始めとしたバイクメーカーがグリップヒーター装着済みモデルを設定しているのは、ライダーの多くがその高い効果を認めている証拠とも言えるでしょう。
グリップヒーターは電装パーツであり、コンピューター制御を施した近年のバイクに装着、使用するにはそれなりの性能が求められます。また、自己診断機能やバッテリー保護機能がついているとしても最大レベルで常時使用していては車両の発電量を超えてしまい、電圧低下やバッテリー上がりにつながる恐れがあります。特に、原付や原付二種など小排気量車に装着する場合は少ない発電量でも安心して使える専用タイプの使用が絶対条件です。
また、グリップヒーターや電熱ウェア、オーディオなど車体の電力を使うアイテムを装着した場合は、同時にバッテリー充電器を用意し、時折バッテリーを充電してやるなど車体の電圧管理にも気をつかいましょう。
なお、先に紹介したハンドルカバーと組み合わせれば、いわゆる“こたつ”状態となり、かなりの寒冷地でも震えることなく快適な操作が可能です。
■DATA: |
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品名: |
DAYTONA(デイトナ)「ホットグリップ ヘビーデューティー 4Sn」 |
価格: |
7,500円(税別) |
サイズ: |
グリップ全長125mm、グリップ内径(右)φ25.4mm(左)φ22.2mm |
問合せ先: |
株式会社デイトナ |
電話: |
0120-60-4955(月~金9~18時 ※指定休業日、祝祭日を除く) |
URL: |
電熱グローブは、手首周りのごわつきやウェアとの組み合わせに注意
車体からの電力やリチウムイオン電池などの充電式バッテリーパックによってグローブ内の電熱線やパネルから発熱させるのが電熱グローブの基本的な構造です。1~2万円台と高価なアイテムですが、とにかく暖かく、冬のライディングを一変させることは間違いありません。ただし、いくつか注意点もあるので選択時の参考にしてください。
①自らの用途に適した電力供給タイプを選ぶ
電熱グローブには、バッテリーから直接グローブまで、またはメインハーネスや各部電極からグローブまでコードをはわせて送電する有線タイプと小型のリチウムイオン電池など充電式バッテリーパックをグローブ内に内蔵するバッテリーパックタイプとがあります。
蓄電池であるバッテリーパックから電力を取るタイプには2~3時間といった発熱時間に制限があります。一方の有線タイプは車体が電力を発生し続ける限り発熱時間に制限はありません。よって、長時間の使用やロングツーリングなどに適しているのは有線タイプ、街乗りに適しているのはバッテリーパックタイプと言えます。
ただし、有線タイプは、バッテリー端子やハンドル回りの配線、電熱ウェア(インナージャケット)などと結線しているのでバイクに乗り降りする際に毎回脱着が必要になります。その点、バッテリーパックタイプはグローブとして独立しているので、通常のグローブのように気軽に脱いだりはめたりできることが利点です。こうした点を踏まえて、自分の用途にあったものを選んでください。
②高価なアイテムかつ操作性を左右するので、ぜひ試着を!
電熱グローブには電力供給方式の他にも様々なタイプ・仕様があります。ナイロン製やレザー製、プロテクションのついたものやインナーグローブタイプなどです。電力による強制発熱なので、どれもそん色なく暖かいのですが、かなり高価なアイテムなので試着をお勧めします。
特に、充電式バッテリーをグローブ内に内蔵するタイプは、小さいとは言えバッテリーを手首にぶらさげる形となり、運転中にごわつきを感じたり、ジャケットの袖口と干渉してウェア類の収まりが悪くなる可能性もあるので、やはりジャケットを着た状態で試着すべきです。
■DATA: |
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品名: |
RST595「e-HEAT GLOVE」 |
価格: |
22,000円(税別) |
サイズ: |
LADY’S、S、M、L、XL、XXL |
素材: |
表地/合成皮革・牛革・ポリエステル |
裏地/ポリエステル: |
ライナー/ドライマスター グローブインサート |
中綿/ポリエステル: |
(3Mシンサレート+サーモトロン) |
カラー: |
レッド、グレー、ブラック |
問合せ先: |
株式会社アールエスタイチ |
電話: |
072-874-3268 |
URL: |
手もとの防寒、いかがだったでしょうか? 厚手のウインタージャケットを着ていても手もとが冷えてしまうと走るのがつらくなります。これらのアイテム・パーツを駆使してぜひ冬でもロングツーリングを楽しんでください。