ウェアラブルカメラによる迫力ある映像とBluetooth インカムによるグループトークを同時に録画・録音してマスツーリングの楽しさを記録することができるんです。YouTubeなどSNSでのシェアにも便利。様々に活用できますよ!

人気のGoProとB+COM(ビーコム)による録画・録音に挑戦!

今回は、以前にもご紹介した人気のウェアラブルカメラGoPro「HERO5 Session」と、バイク番組でもお馴染みのBluetooth インカム「B+COM SB4X Lite」を組み合わせて走りながらの映像と会話を記録します。HERO5 Sessionは前モデル「HERO4 Session」を進化させ、4Kの高画質やビデオ安定化、音声コントロールなどを採用した、とても小さくてどこにでも取り付けられることが人気のウェアラブルカメラです。

●今回、必要なもの
①ウェアラブルカメラ: GoPro「HERO5 Session」1台
②音声入力アダプタ:GoPro「プロ 3.5mm マイク アダプター」1個 ※HERO5 Sessionに接続
③Bluetooth インカム: B+COM「SB4X Lite」2台
④グループトークサーバー:B+COM「Media Server MS-01」1台 ※HERO5 Sessionと有線接続
⑤各種接続ケーブル

●撮影状況
バイク2台(ホンダ CRF250RALLY ABS、ホンダ フォルツァ)で高速道路と一般道を走行しながら録画・録音。①+②+④は有線で連結接続しCRF250RALLY ABSが担当(リーダー)。③のSB4X Liteは2人それぞれのヘルメットに装着。

この組み合わせで走行録画・グループトーク録音する際の注意点

1. HERO5 Sessionへの音声入力には「プロ 3.5mm マイク アダプター」が必要

このアダプターがないとHERO5シリーズに外部音声を入力することができません。他のケーブルを利用して物理的に接続できたとしても音声が入力されない(録音できない)ので必ず購入することになります。なお、前モデルであるHERO4 Sessionは外部音声の入力に対応していないので、外部音声入力をしたいのならHERO5 Sessionに買い替える必要があります。

2. HERO5 Sessionの端子はUSBタイプC規格

HERO4 Sessionの端子には一般的なmicroUSB端子が採用されていましたが、”5″からはUSBの最新規格であるUSBタイプCが採用されているので注意が必要です。タイプCのケーブルは新しすぎて、まだコンビニなどでは購入できません。

3. HERO5 Sessionの映像確認にはスマートフォンとの接続が必要

HERO5 Sessionには撮影画像を確認するためのモニターがないので、正確な画角を決めたり撮影した映像を確認するためにはスマートフォンとの無線接続(Wi-Fi・Bluetooth)が必要です。今回はiPhone6をCRF250RALLY ABSに固定し、GoPro専用アプリ「Capture」を用いて撮影中や撮影後の確認を行いました。

4.SB4X LiteのペアリングはMedia Server MS-01で行う

通常、SB4X Lite同士をペアリングする時はSB4X Liteのみの操作で行いますが、グループトークサーバーであるMedia Server MS-01を使う場合、ペアリングに関する操作はMedia Server MS-01から各SB4X Liteにペアリング信号を発信し無線接続。その管理もMedia Server MS-01側で行います。

Media Server MS-01では最大3人までの同時会話が可能です。通信半径は300mで、2つの入力端子と1つの出力端子を持ち、ナビ・音楽・レーダー等の音源をメンバーと一緒に聞くこともできます。みんなで聴きながら話せるという「グループ聴きトーク」を楽しめるのが特徴です。

このシステムのおけるツーリングリーダーの装備一例

上の写真は使用時の筆者(このシステムのリーダー)の様子です。CRF250RALLY ABSのカウルにMedia Server MS-01(黄色丸)を装着しているので、走行映像の撮影(赤色丸のHERO5 Session)やグループトークでの権限行使(各員に一斉送信、音楽やナビ音源の送信など)は筆者が行います。

撮影映像の確認はHERO5 Session とiPhone6(緑色丸)を無線接続させることで、iPhoneの画面をカメラモニターとして利用しています。ヘルメットに装着しているインカムのSB4X Lite(オレンジ色丸)はBluetooth無線によりMedia Server MS-01と接続されています。

会話や音声はSB4X Liteから無線でMedia Server MS-01に送られ、Media Server MS-01からは有線でHERO5 Sessionにその会話や音声が送られます。

それでは、撮影された映像と、同時に録音された音声をご確認ください。

GoProとB+COMによる走行映像録画とグループトークの録音

※映像設定: 1080p / 30fps / 広角。

HERO5 Sessionは別売りのアクセサリー「チェストマウントハーネス(税別5,500円)」を使用し運転者の胸部に装着しています。「プロ 3.5mm マイク アダプター」を通して録音される音はSB4X Liteからの会話とSB4X Liteのマイクを通して伝わるわずかな走行音やノイズのみとなっています。

  • ●高速道路での撮影

■DATA:
□GoPro関連
品 名:GoPro「HERO 5 Session」
価 格:36,000円(税別)
サイズ:横38.2×高さ38.2×奥行36.4mm
重 量:本体/75g
付属品:カメラ本体、標準フレーム、ベースマウント(平面・曲面)、マウント用バックル、USB-Cケーブル
カラー:ブラックのみ
URL:http://www.tajima-motor.com/gopro/product/hr5session/index.html

品 名:GoPro「プロ3.5mmマイクアダプター」
価 格:6,000円(税別)
サイズ:横14.7×高さ13×奥行30mm ※およその実測値
重 量:30g ※実測値
カラー:ブラックのみ
URL:http://www.tajima-motor.com/gopro/product/option/AAMIC-001/index.html

●問合せ先:株式会社タジマモーターコーポレーション GoPro事業部
電話:0538-66-0020

□B+COM関連
品 名:B+COM「SB4X Lite」
価 格:24,000円(税別)※ワイヤーマイクUNIT、アームマイクUNIT共に同じ価格
付属品:本体機器・スピーカー・マイク各1点ずつのほか以下の付属品がセットされる。

貼り付け用ベースプレート、面ファスナー(貼り付けベース用)、スピーカー固定用調整パッド、スピーカー固定用 面ファスナー、充電用miniUSB ケーブル (アップデート時も必要)、アップデート用miniUSBアダプターケーブル、クイックマニュアル、ユーザーズマニュアル(保証書)
URL:http://www.bolt.co.jp/bike-intercom/bcom_bluetooth-intercom_bcom-sb4x.asp

品 名:B+COM「Media Server MS-01」
価 格:22,000円(税別)
付属品:本体機器、3.5φ4極オーディオケーブル 、音声出力ケーブル、充電用micro USB、micro USB通信ケーブル、取り付け用ベルクロテープ、保護キャップ 、ユーザーズマニュアル(保証書)
URL:https://www.bolt.co.jp/bike-intercom/bcom_bluetooth-intercom_bcom-media-server.asp

●問合せ先:有限会社サインハウス
電話:03-5483-1711

いかがでしたか? こういったシステムを構築できれば友人たちとのツーリングがまたいっそう楽しめることでしょう。各種機器の接続など注意点やポイントが多いのも事実ですが、ぜひチャレンジしてみてください!

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筆者プロフィール

田中淳磨

二輪専門誌編集長、二輪大手販売店、官公庁系コンサルティング事務所等に勤務ののち二輪業界で活動するコンサルタント。二輪車の利用環境改善や市場創造、若年層向け施策が専門で寄稿誌も多数。