気軽にアクセス!憧れの北海道ツーリングへ!
公開日:2017.08.23 / 最終更新日:2019.10.14
夏の北海道ツーリングこそ、ライダーの憧れ! そこで今回は、北海道への主なアクセス方法や抑えておきたいポイント・注意点をご紹介。9月2・3日に行われる「BikeJIN祭り2017@北海道白老 with バイク王」の情報もありますよ。
1. 北海道への定番アクセス、長距離フェリーとは?
<<定番の長距離フェリー!>>
北海道ツーリングを計画する上で最も悩むのがアクセス方法です。一般的なのは、愛車とともに船に乗る長距離フェリーの利用ですが、現在、長距離フェリーが就航している港は、小樽(日本海航路)と苫小牧(太平洋航路)、苫小牧東の3つです。一般的なルートは以下となります。
★関西・北陸在住の方なら、
①舞鶴~小樽(約20時間)
②敦賀~苫小牧東(約19時間)
★中部在住の方なら、
③名古屋~仙台~苫小牧(約40時間)
★北陸・関東北部在住の方なら、
④新潟~小樽(約18時間)
★関東南部在住の方なら、
⑤大洗~苫小牧(約19時間)
この他、敦賀港から苫小牧東港への寄港地である秋田港、青森県内から函館に渡る青森港と大間港、八戸港~苫小牧港などの航路があります。なお、九州・四国・山陰・山陽などにお住いの方は、他のフェリーを乗り継ぐか、最も近い出港地まで自走することになります。
2. 長距離フェリー利用のポイントと注意点とは?
長距離フェリーでは、必ず予約をしてください。夏の北海道は一大観光地です。特に、お盆やその前後といった繁忙期はとても混んでおり、予約は必須です。インターネット予約が便利なので、ぜひ活用しましょう。空き情報の照会やキャンセル待ち(空席待ち)といった手続きもオンラインでできます。
長距離フェリーは出港時の時間はもちろんのこと、到着時の時間がとても重要です。夜間に北海道に上陸する場合は、それからの長距離移動は避け、港の近くで一泊するなど、無理のないスケジュールを組むことが安全運転のポイントです。
また、必要な書類は出発前に自宅で記入するなどしておき、愛車のナンバーや車台番号などはスマホで撮影しておきましょう。乗船手続き中は車体から離れているので、都度、車両に戻っていると不便です。万が一、港への到着が遅れ、出港間際にバタバタするのは精神的によくありません。できる準備は自宅で済ませておきましょう。
また、長距離フェリーでは、長時間の船内生活が待っています。船酔いが心配な方は酔い止め薬を持参しましょう。普段は船に酔わない方でも、ボイラーの独特な臭いにやられてしまう方もいます。さらに、食事やお風呂、トイレや売店、甲板散策など船内各所を歩くことが多いので、サンダルは必須です。船内は階段も多いので、ライディングシューズやツーリングブーツでは、かなり難儀するのです。
また、船内での食事は重要なポイントですが、船によってはカップ麺などの自動販売機だけという場合があります。こういった情報は乗船前に必ず調べておき、必要ならば、乗船前にコンビニなどで購入しておきましょう。
今年は、商船三井フェリーが新造船「さんふらわあ ふらの(就航済)」「さんふらわあ さっぽろ(8月就航予定が今秋就航予定に遅延中)」を相次いで投入、さらには、川崎近海汽船が2018年春に宮古(岩手県)~室蘭航路の開設を発表するなど室蘭港の10年ぶりの復活も発表され、北海道への航路が賑わいを見せつつあります。かつては、東京~釧路の道東直行便などもありましたが、ぜひ復活に期待したいところです。次項からは、長距離フェリー以外のアクセス例を紹介します。
3. 長距離フェリー以外で北海道へアクセス!
<<自走+最低限のフェリー!>>
高速道路をひたすら北上し、津軽海峡フェリーで青森(青森・大間港のどちらか)から函館港に渡るという手もあるのですが、フェリー船内では仮眠程度の時間しか取れないため、強行軍ルートと呼ばざるを得ません。よっぽど時間がなく体力に自信のある方のみが利用すべきでしょう。
<<愛車とともに飛行機で!>>
愛車とともに空の旅を楽しめるフライトアクセスも可能です。ANAによる「スカイツーリング北海道2017」のツアーシステムはこうです。
【 羽田空港⇔新千歳空港までの航空運賃+宿泊費1泊または2泊)+ガソリン10L+バイク輸送費(往復)=14万7,800円~21万5,000円 】
以前は、関西発(伊丹空港)の設定もあったのですが、今年度は羽田発のみとなっています。費用は14万7,800円からとさすがにお高いのですが、時間に追われる現代のビジネスマンのためにもぜひとも今後も継続してほしいプランです。なお、ツアーの申込みは旅行開始日の前日から起算して14日前までとなっており、「明日利用したい」というわけにはいきませんので注意が必要です。
問合せ先:ANA国内ツアーデスク
電話: 0570-022-860 ※IP電話なら、050-3819-9217
URL: https://www.ana.co.jp/domtour/hokkaido/package_skytouring/
<<格安飛行機+レンタルバイク!>>
飛行機+レンタルバイクという手段は、LCC(ローコストキャリア)の就航により、一昔前よりかなり現実的なプランとなっています。特に、早割や特割のようなプランで半年から数か月前にチケットを確保しておけば、数千円で北海道に渡ることができます。ただし、LCCとは言え、繁忙期の価格は他の航空会社と変わらないため、お盆などの繁忙期を避ける必要があります。レンタルバイクは新千歳空港で借りることができます。業界大手であるレンタル819のプランを見ると、250ccオフロード車を選んだ場合、ほぼ日額1万円以内でレンタルすることができます。
【 LCC代往復1万円+レンタルバイク5日間5万円=およそ6万円 】
現地5日間の場合、細かな費用を除けば、北海道への渡航費とバイク代がざっくり6万円で済むのは大きな魅力です。ただしLCCの場合、ツーリングバッグなどの大きな手荷物を持ち込むには事前予約が必要なこともあるので、利用に際して準備・確認をしっかり行ってください。
問合せ先:レンタル819
電話: 050-6861-5819
URL: https://www.rental819.com/
4.2017年度も白老町で「BikeJIN祭り」が開催!
北海道の夏は短いのですが、近年、イベントは増加傾向にあります。北海道ツーリングの途中に立ち寄れるような参加型イベントも目白押しです! そこで今回は9月2日(土)・3日(日)に開催される「BikeJIN祭り2017@北海道白老 with バイク王」についてご紹介します。
当イベントは、月刊バイク誌「BikeJIN(毎月1日発売)」主催の読者ミーティングで、日本航空学園 航空専門学校 白老滑空場で開催されることでお馴染みのイベントです。2017年度は4回目の開催となりますが、前回はバイク1500台、クルマ400台、総勢2700名もの参加者が集まり、今では白老町(しらおいちょう)の風物詩と呼べるほどです。
主な催しは、ステージイベントのほか、バイクメーカーによる試乗会、ウェアやパーツのアウトレットブース、飲食ブースのほか、初日は「ポロトの森キャンプ場」にてキャンプもできる前夜祭を開催(予定)。メインMCのマヒトさんほか様々なゲストがイベントを通して会場を盛り上げます。ぜひツーリングの計画に加えてみてはいかがでしょうか。
日程:9月3日(日)
※9月2日(土)は前夜祭開催予定(白老ふるさと2000 ポロトの森キャンプ場/
17:00~20:00/大人300円、子供無料)
場所:学校法人 日本航空学園 白老滑空場
時間:10:00~16:00 ※開場9:30~
入場料:無料 ※駐車無料
問合せ先:株式会社エイ出版社『BikeJIN』編集部
電話: 03-3708-4667
URL: http://www.bikejin.jp/2017hokkaido_shiraoi/
さて、今回はアクセス手段にポイントを置いて北海道ツーリングの楽しみの一端に触れてみました。ぜひ、自分だけの北海道を見つけに、最北のロングツーリングを楽しんでください。