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ツーリング用品の中でも、ここ数年注目を浴びているのが大容量シートバッグです。特に70ℓクラスであれば、それひとつでキャンプツーリングも可能。そこで今回は、魅力的な大容量シートバッグについてご紹介します。

キャンプツーリングに便利! でも積みづらい!?


50~70ℓの大容量シートバッグはキャンプ用品などたくさんの荷物を積めてとても便利です。その反面、リヤシートやリヤカウルの形状などにより近年のスポーツバイクには積みづらい傾向もあります。そこで今回は、各社の代表的なバッグを紹介しながら、積載をサポートしてくれるNewアイテムもご紹介します。

大容量シートバッグの代名詞「キャンピングシートバッグ2」


まず、ご紹介するのは、タナックスの「キャンピングシートバッグ2」です。最大容量75ℓを誇る大容量シートバッグの定番で、シートバッグの基準となる機能・性能を持ち、今なお進化を続けています。名前の通り、キャンプツーリングのために考えられた造りとなっており、主な特徴は以下となります。

①奥に入れた荷物でもサイドから取り出しできる
両サイドオープンファスナーによりバッグの側面から荷物の出し入れができるので、バッグの上に荷物を積んでいても、荷を下ろさずに取り出しできます。

②上面ほか各部のDリングで上積みできる
バッグの上面にDリングが多数あるため、ツーリングネットを使うことでバッグの上にさらに荷物を積むことができます。

③ホルダーベルトで長物も固定できる
バッグ後面のホルダーベルトを使えば、キャンプ用マットや長めのテント、カメラ用三脚などの長物を積むことができます。

④バッグのカラーが豊富で好みで選べる
バッグ上面フラップ部などの色を変えたカラー展開をしており、「スネーク」なんていうワイルドな蛇柄のバッグもあります。さらに新色として「アクティブオレンジ」も発売。車体色に合わせたり好みで選べます。

■DATA:
品 名: TANAX(タナックス)「キャンピングシートバッグ2」
価 格: 22,000円(税別)
カラー: ブラック、グレー、ブルー、レッド、フィールドグリーン、スネーク、
ネイビーブルー、アクティブオレンジ
サイズ: H350×W620~820×D350mm
容 量: 59~75L
付属品: 固定ベルト4本、レインカバー、ショルダーベルトなど
問合せ先: タナックス株式会社
電 話: 04-7150-2450
URL: https://www.tanax.co.jp/motorcycle/product.php?goods_id=1754

オシャレなヘンリービギンズブランドの「キャンプシートバッグ」


「キャンプツーリングや北海道ツーリングに必要な荷物を1つのバッグに収納する!」をコンセプトに開発された容量約70ℓのシートバッグ。デイトナ製品の中でもオシャレなブランドである「ヘンリービギンズ」にラインナップされており、機能的かつ美しいスクエアデザインとなっています。

①バッグの端が垂れない造り
大容量シートバッグは必ずシートからはみ出ます。使い込んできたり荷物を過剰に収納するとバッグの端が下に垂れることもあります。しかし本製品は垂れ防止用の2本のアルミパイプ、角断面ワイヤーフレーム、インナーフレームといったトリプルフレーム構造の採用により強固な造りとなっており安心です。

②システマチックに拡張可能
バッグ上面には別売のシートバッグが連結可能であるほか、ベルトループによりツーリングネットの固定も可能です。システマチックに容量を拡張できる使い勝手の良さが光ります。

③使わない時は折り畳み収納できる
大容量シートバッグは日常的に使うものではありません。本製品は、使わない時は側面開口部を内側に折り畳めコンパクトに収納できます。これはありがたい機能です。

④基本的な機能は抑えてある
左右両側の側面開口部から荷物を出し入れできる点、ホールドベルトによりキャンプ用マットなどの長物を固定できる点などシートバッグの基本的な機能、トレンドは押さえてあります。

■DATA:
品 名: HenlyBeginns(ヘンリービギンズ)「キャンプシートバッグ DH-713」
価 格: 26,500円(税別)
カラー: ブラックのみ
サイズ: H300×W700×D320mm ※アウターポケットは含まず
容 量: 70L
付属品: 固定ベルト4本、レインカバー、ショルダーベルトなど
問合せ先: 株式会社デイトナ
電 話: 0120-60-4955(月~金9~18時 ※指定休業日、祝祭日を除く)
URL: http://www.daytona.co.jp/products/single-96137-genre

プロトから新登場のバッグブランド「IGAYA(イガヤ)」


2018年、用品メーカーの雄、プロトが満を持して放った完全新作ソフトバッグブランドが「IGAYA」です。イガヤとはプロト創業の地である愛知県刈谷市井ヶ谷町に由来しており、その意気込みが伺える造りとなっています。ここで紹介する「キャンプツーリングシートバッグ」は容量50~64ℓで、その特徴は以下となっています。

①剛性が高められた強靭な造り
バッグの前後と底面に補強板を入れることで、バッグ本体の剛性を高め、安定した積載に貢献。1680デニールのバリスティックナイロンを採用し軽量ながら耐久性や耐摩耗性に優れています。この点は、ポリエステルを採用する他社との違いになっています。

②グローブをしたままでの操作性を重視
フラップの開閉用に35mmという大型バックルを採用し、グローブをはめたままでもフラップの開閉が簡単にできるように設計されています。これは便利で助かる機能です。

③全部で16か所ものDリングを設置
バッグ全体で16か所!ものDリングを設置することでツーリングネットなどを固定する際の自由度が増しています。現地で買ったお土産など様々な荷物も積めそうです。

④折り畳んでの収納が可能
両側面のファスナーを全開にすることでサイドポケットを折り畳み、平たくコンパクトに収納できます。使わない時もかさばらないのが嬉しいですね。

⑤高機能なのに低価格を実現!
他社競合製品のほぼ半額!という低価格を実現しています。それでも付属品はしっかり揃っているので、初めての大容量シートバッグ、キャンプツーリングにオススメしたい逸品です。

■DATA:
品 名: IGAYA(イガヤ)「キャンプツーリングシートバッグ」
価 格: 12,800円(税別)
カラー: ブラックのみ
サイズ: H310×W500~630×D350mm
容 量: 50~64L
付属品: 固定ベルト4本、レインカバー、ショルダーベルトなど
問合せ先: 株式会社プロト
電 話: 0120-60-4955(月~金9~18時 ※指定休業日、祝祭日を除く)
URL: http://www.plotonline.com/motor/igaya/bag_camp.php

スポーツバイクのリヤシート後端に荷掛けフックを作るには?


近年のバイクはデザイン優先のフォルムとなっており、パーツ構成も複雑で、フラットな面が少なくなっています。そのために、シートバッグやサイドバッグは年を追うごとに装着しづらくなっているのが実情です。

また、その影響で、荷掛けフックのない車両も増えています。サイドバッグはともかく、大容量シートバッグを装着するには荷掛けフックがかかせません。よって、シートバッグの装着には工夫が必要です。荷掛けフックの増設に関しては下記の記事を参考にしてください。

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また、ここでは、最近発売された便利なアイテムをご紹介します。

①タナックス「プレートフック2」

アルミ製のプレートをナンバープレートとステーの間に挟むだけでナンバープレート上部に荷掛けフックを増設できます。フック部はリング状なのでシートバッグの固定ベルトを通せるほか、ツーリングネットを引っ掛けることもできます。これによりスーパースポーツバイクの小さなリヤシートにも安定してシートバッグを載せることができます。

■DATA:
品 名: TANAX(タナックス)「プレートフック2」
価 格: 1,300円(税別)
カラー: ブラックのみ
サイズ: H57×W200×D3mm
問合せ先: タナックス株式会社
電 話: 04-7150-2450
URL: https://www.tanax.co.jp/motorcycle/product.php?goods_id=6990

②タナックス「プレートフック3」

軽量なアルミ製のナンバープレートガード。ナンバープレートと共締めすることで、左右に荷掛けフックを増設することができます。スーパースポーツバイクのユーザーに支持され、発売以来、大人気商品となっています。

■DATA:
品 名: TANAX(タナックス)「プレートフック3」
価 格: 2,300円(税別)
カラー: ブラックのみ
サイズ: H134×W281×D23.5mm
問合せ先: タナックス株式会社
電 話: 04-7150-2450
URL: https://www.tanax.co.jp/motorcycle/product.php?goods_id=6991

時代はまさに大容量シートバッグの戦国時代です。今後もますます改良・進化していくことでしょう。また荷掛けフックの増設に関する商品もますます増えていくと予想します。ツーリングユーザーにとっては新製品から目が離せない日々が続きそうです。

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筆者プロフィール

田中淳磨

二輪専門誌編集長、二輪大手販売店、官公庁系コンサルティング事務所等に勤務ののち二輪業界で活動するコンサルタント。二輪車の利用環境改善や市場創造、若年層向け施策が専門で寄稿誌も多数。