使える! カッコいい! トップケースをつけてみた
公開日:2019.02.13 / 最終更新日:2019.10.17
バイクに荷物を積むとき、ネットやシートバッグのほか、パニアケースを装着するという手もあります。ただし、少し敷居が高い気もします。 そこで今回は、トップケースの装着について実例を通してご紹介します。
1.パニアケースとは? そのメリットやデメリットについて
パニアケースとは、プラスチックやアルミなどで作られた、荷物を収納することを目的とした箱状のハードケースを指します。「フル装備」「フルパニア」と表記された場合には、リヤの左右にサイドケース、リアキャリア等の上にトップケースを装着した状態を指します。たいていの場合、サイドケースで片側20~45ℓ程度、トップケースで30~60ℓ程度の荷物を収納することができるため、フルパニアだと100ℓ以上を収納することもできます。
通常、パニアケースを装着する場合には、まず、車体に合ったキャリアやステーの装着が必要となります。よって、パニアケースを装着するには、車種専用のキャリアやステーの購入も必要となるため、それが敷居の高い理由のひとつとなっています。
<パニアケースのメリットとデメリット>
パニアケースの主なメリットとデメリットは以下となります。
●メリット
①荷崩れしない
ソフトバッグのような荷崩れがない。キャリアやステーとの固定を確実にしておけば、ケース(荷物)の落下もない
②荷物が濡れない
ソフトバッグと違い、雨天走行時でもケースの中の荷物が濡れない。※完全防水ではない場合もある
③防犯性が高い
ケースの開閉部はキー(鍵)によりロックできるので、中の荷物が盗難される心配がない
●デメリット
①容量を拡張できない
ソフトバッグのように収納容量の拡張ができない
②ステーなど車種専用品が必要
多くのケースは汎用性を持つが、トップケースを固定するリアキャリア、サイドケースを固定するステーには車種専用品が必要なことが多い
③比較的、高価
リアキャリア+トップケース(約3万円~)、さらにステー+サイドケース左右(約6万円~)と、ソフトシートバッグ(約2万円~)、ソフトサイド(振り分け)バッグ(約2万円~)に比べると高価
2.ギア感がカッコいいGIVIのトップケースを装着してみた!
ここでは、実際に、ヤマハ「セロー250(2015年式)」にGIVIのトップケース「B32N BOLD/税抜標準価格15,000円」を装着したレポートをお届けします。GIVI(ジビ)はパニアケースをはじめとしたイタリアの老舗アクセサリーメーカーです。日本では、株式会社デイトナが取り扱っています。前述したように、トップケースの装着にはリアキャリアの装着が必要です。今回は、まず、デイトナの「マルチウイングキャリア(セロー250/FI(’05~’18)用)/税抜標準価格13,500円」を装着し、それからB32N BOLDを装着しています。
1. リアキャリアの性能と装着手順
デイトナ「マルチウイングキャリア」の特徴は、なんと言ってもデザイン性の高さです。フレームを組み合わせたような野暮ったさはありません。ブラック塗装を施された板厚5mmのアルミトッププレートはウイング形状にデザインされ、マシンのフォルムを損ないません。また、リアキャリアの装着時に求められるリヤフェンダー等への穴あけなどの加工も必要もなく、車種専用なので取り付け・取り外しも簡単です。
●装着手順①/標準装備のグラブバー(オレンジ色)を外し、マルチウイングキャリアのフィッティングステー(黒色)を装着
●装着手順②/仮組みの後に本組みし、トッププレートを装着して完成
■DATA | |
品 名: | 「マルチウイングキャリア」セロー250/FI(’05~’18) |
価 格: | 13,500円(税抜標準価格) |
最大積載重量: | 5kg |
問合せ先: | 株式会社デイトナ |
電 話: | 0120-60-4955 (月~金9~18時 ※指定休業日、祝祭日を除く) |
URL: | https://www.daytona.co.jp/products/single-98886-loveletter-B30240 |
2. トップケースの性能と装着手順
GIVIのトップケース、B32N BOLDの特徴は、スクエアタイプ(角型)であること。パニアケースの大半は角が丸まったものですが、この角型ケースのおかげで、箱もののお土産やA4サイズのPCもすっぽり収まります。最も使う場面が多いヘルメットの収容に関しては、フルフェイスタイプやオフロードタイプも収納できました(※形状によっては入らない可能性もあります)。エッジの効いたデザインで、ギア感満点なのがカッコいいです!
また、角型の収納スペースにより32ℓの容量を無駄なく使い切れます。試しに、基本的なキャンプ用品を積んでみたら、必要最低限のアイテムが全て入りました。テント、グラウンドシート、シュラフ、エアーマット(折り畳み状態)、調理用ストーブ、ランタン、ガスカートリッジ2本などです。これだけあれば、キャンプツーリングができてしまいます。これも、角型ケースによる無駄のない収納のおかげです。
●装着手順①/付属のボルトやワッシャ、波形プレートを使って、マルチウイングキャリアにトップケースのベースを装着する。ベースは汎用なので、様々なキャリアに取付可能
●装着手順②/ベースの位置に問題がなければ天板部にベースカバーを装着。トップケース本体をベースに固定・ロックして完成
●使い方
キーシリンダーの上にある楕円の赤いボタン(解除ボタン)はケースの蓋を開けるためのもの、キーシリンダーの下にある楕円の赤いボタン(ベースロック解除ボタン)はケース本体とベースの固定・ロックを解除するためのものです。蓋を閉めるだけならボタンの操作は必要ありませんが、そのままでは解除ボタンで蓋を開けることができてしまうため、キー操作(12時方向に回す)により鍵をかけることで防犯性を高めることができる仕組みです。
■DATA | |
品 名: | GIVI「B32N BOLD」 ※モノロックケース(汎用ベース付属) |
価 格: | 15,000円(税抜標準価格) |
サイズ: | 奥行433×幅405×高さ(外側)303(mm) |
最大積載重量: | 3kg |
問合せ先: | 株式会社デイトナ |
電 話: | 0120-60-4955 (月~金9~18時 ※指定休業日、祝祭日を除く) |
URL: | https://givi-jp.com/products/case/monolock_case/b32n.html |
いかがでしたか? トップケースはとても便利なアイテムです。普段はキャリア+ベースだけにしておき、ツーリングに出るときだけケースを装着するという使い方もできます。一度使ったらやみつきですよ! ぜひ体感してみてください。