初バイクは何で選ぶ?大型バイクに乗るならおすすめしたい車種を紹介!
公開日:2020.02.24 / 最終更新日:2023.02.17
大型バイクには魅力的、かつ個性的なマシンがたくさんあります。
しかし、とてつもなく高性能であったり、扱いが難しいバイクがあることも確か。
今回は大型免許を取得したばかりのライダーにもオススメできる大型バイクを紹介していきます。
気楽に乗ることが出来るビッグバイク
HONDA NC750X
日常での使い勝手を徹底的に考えて作られたバイクがNC750Xです。
非日常的な高性能を潔く捨てて、その代わり実用速度域でのパワー感やハンドリングを作り込んでいるので、ストリートでの扱いやすは感動的。
とてもフレンドリーで、ビギナーや体格の小さな人にもオススメできるマシンです。
NC750Xには、ホンダ得意のDCT(デュアルクラッチトランスミッション)搭載モデルもあります。
乗り方に応じて自動的にシフトチェンジを行うシステムで、四輪では高級スポーツカーにしか使われていないメカニズム。
ホンダは独自にこの変速機構をバイク向けに進化させてきました。
NC750XとDCTの組み合わせたことで、バイク任せでイージーなライディングができることはもちろんですが、スポーティーに走った時に気持ち良いシフトアップ、シフトダウンをしてくれます。
「バイクはやっばりマニュアルじゃないと」というライダーは多いと思いますが、ホンダのDCTモデルに乗ったら、考えが変わるかもしれません。
NC750 DCT
全長 | 2,210㎜ |
全幅 | 845mm |
全高 | 1,330mm |
シート高 | 800mm |
車両重量 | 214kg (DCT:224kg) |
燃料タンク容量 | 14L |
燃料種類 | レギュラー |
エンジン | 水冷並列2気筒OHC4バルブ |
排気量 | 745cc |
最大出力 | 43kW [58PS] / 6750rpm |
最大トルク | 69N・m [7kgf・m] / 4750rpm |
タイヤ | [前]120/70ZR17 [後]160/60ZR17 |
妥協なしのオフロード性能が魅力のラリーモデル
YAMAHA TENERE700
最近は大型オフロードバイクが人気で、各社から大排気量のアドベンチャーモデルがラインナップされていますが、その中でもテネレ700は飛び切りスパルタンな性格のモデルです。
アドベンチャーモデルは、オンロードでの走りや快適性を重視したマシン多いのに対し、オフロードで性能を徹底的に追求しているのです。
余分な装備を排除してシェイプアップし、サスペンションもオフの走破性を高める為に十分なストロークを確保。
だからシートもそれなりに高く、足つき性は良くありません。
その代わりにエキスパートライダー達が乗ると、ビックバイクのパワーを生かして素晴らしい性能を発揮するのです。
しかしオフロードだけしか走れないマシンというわけではありません。
オンロードでの動力性能やコーナーリング、快適性は十分高いレベルにあるので、ロングツーリングなどでも十分使うことができるようになっています。
本物志向のラリーバイクに乗ってみたいというライダーや大型オフロードバイクでダートを走ってみたいといライダーには是非オススメしたいマシンです。
TENERE700
全長 | 2370mm |
全幅 | 905mm |
全高 | 1455mm |
シート高 | 875mm |
車両重量 | 205kg |
燃料タンク容量 | 16L |
燃料種類 | レギュラー |
エンジン | 水冷並列2気筒DOHC4バルブ |
排気量 | 688cc |
最大出力 | 54kW [73PS] / 9000rpm |
最大トルク | 69N・m [7kgf・m] /6500rpm |
タイヤ | [前]90/90-21 [後]150/70R18 |
往年の名車を彷彿させるスタイルと走り
Kawasaki Z900RS
カワサキの名車Z1のイメージを現代に再現したのがZ900RSです。
スタイルやカラーリングもZ1をオマージュし、現代的なエッセンスを上手に取り入れたデザインになっています。
しかし、その魅力はデザインだけでなく走りにもあります。
水冷4気筒エンジンにはカワサキ独自のサウンドチューニングが施され、昔の空冷4発のような重厚感のある排気音と荒々しいフィーリングが演出されています。
こういった味付けが低速からトルクフルエンジン特性と相まって、往年の大型バイクを彷彿させるような力強い走りが楽しめるのです。
前後17インチタイヤでありながら、ハンドリングも安定感があってドッシリとしています。
こういったフィーリングが多くのライダー達から支持され、発売以来、高い人気を誇っています。
動力性能も十分高く、エキスパートライダーのスポーツライディングでも不満が出ないほどなのですが、ストリートでノンビリと走っても楽しい性格なので、様々なライダーを満足させることが出来るのです。
Z900RS
全長 | 2100mm |
全幅 | 865mm |
全高 | 1150mm |
シート高 | 800mm |
車両重量 | 217kg |
燃料タンク容量 | 17L |
燃料種類 | ハイオク |
エンジン | 水冷並列4気筒DOHC4バルブ |
排気量 | 948cc |
最大出力 | 82kW [111PS] / 8500rpm |
最大トルク | 98N・m [10kgf・m] / 6500rpm |
タイヤ | [前]120/70ZR17 [後]180/55ZR17 |
ビッグマシンをキビキビと操る楽しさ
HONDA CB1300 SF/SB
大型バイクは、大きなパワーと高い動力性能が魅力ですが、CB1300SFの場合はその動力性能とハンドリングを実用速度域で楽しく走れることを考えて開発が行われました。
だから大きな車体であるにもかかわらずハンドリングは軽快で、ストリートは軽快に走ることができます。
エンジンも低回転から力強さと鋭いレスポンスを発揮し、ライダーが意のままにパワーを絞り出せる味付け。
シャープなハンドリングを利用してバイクを旋回させ、パワーを伝えて旋回性を引き出すような走りが出来ます。
その反面、ビギナーでも扱いやすい特性を確保。
普段の街乗りやツーリングでの使い勝手も高く、様々な使い方に対応することができることから多くのライダーに支持されてきました。
CB1300SBは、フレームマウントの大型カウリングが特徴。高速走行時のウインドプロテクションにより、長距ツーリングでの疲れを低減してくれます。
CB1300SFとSBは、乗りやすくて快適なバイクです。
そして、少しテクニックが上達してくるとバイクが応えてくれて、新たなライディングの楽しさを発見することが出来るはず。そんな奥が深いバイクなのです。
CB1300SF
CB1300SB
全長 | 2200mm |
全幅 | 795mm (825mm) |
全高 | 1125mm (1205mm) |
シート高 | 780mm |
車両重量 | 266kg (272kg) |
燃料タンク容量 | 21L |
燃料種類 | レギュラー |
エンジン | 水冷並列4気筒DOHC4バルブ |
排気量 | 1284cc |
最大出力 | 83kW [113PS] / 7750rpm |
最大トルク | 112N・m [11.4kgf・m] / 6250rpm |
タイヤ | [前]120/70ZR17 [後]180/55ZR17 |
ボバースタイルと軽快な走りが魅力
ハーレー XL1200X
ハーレーの中でもスポーツスターは軽快な走りを楽しむモデル。
XL1200Xフォーティエイトは、そんなスポーツスターをベースとして、近年人気の高いボバースタイル(レトロなカスタムスタイルの一つ)にまとめあげたファクトリーカスタムというべきマシンです。
特徴は前後のファットなタイヤとティアドロップフェンダーによるデザイン。
小型のピーナッツタンク、スリムな車体が太いタイヤと組み合わされて個性的なスタイルを作り上げています。
スポーツスターは、元々足つきが良くて扱いやすい大型アメリカンバイクですが前後タイヤが16インチになっていることで更にコンパクトな印象になっています。
搭載されている1200ccのVツインエンジンは低回転から力強いトルクを発揮。
ハーレー独特の鼓動感や排気音と共に心地よい走りを楽しむことが出来るマシンです。
ただし、中古車価格は他のスポーツスターに比べて若干高め。
スポーツスターには色々なモデルが存在するので、現車を見て比較検討してみることをオススメします。
XL1200X フォーティーエイト
全長 | 2165mm |
シート高 | 710mm |
車両重量 | 252kg |
燃料タンク容量 | 7.9L |
燃料種類 | ハイオク |
エンジン | 空冷V型2気筒OHV |
排気量 | 1202cc |
最大トルク | 96N・m /3500rpm |
タイヤ | 前]130/90B16 [後]150/80B16 |
レトロなスタイルとバーチカルツインの組み合わせ
Kawasaki W800 ストリート/カフェ
W800は、 カワサキが60年代に発売した名車Wをイメージしたマシンです。
バーチカルツインエンジンの力強いエンジンフィーリングと360度クランクエンジンの奏でる排気音は独特。
レトロスタイルでノンビリ走るのが似合うバイクですが、スロットルを大きく開けた時は豪快な加速を楽しむことも出来ます。
W800ストリートはアップハンドルのネイキッドタイプなのに対し、カフェはストリートをベースに専用設計のビキニカウルを装着したモデル。
ハンドルをよりフラットで低いものに交換しシングルシートをイメージしたシートになっています(タンデムは可能)。
カスタムシーンで人気のカフェレーサースタイルはレトロスタイルのW800にマッチしています。
基本的にストリートとカフェで車体や動力性能は変わりませんが、カフェはハンドルが低くてスポーティーなポジションになっていますので、W800の購入を検討されているのであれば、実際に跨ってみてポジションを比較してみると良いでしょう。
W800 ストリート
W800 カフェ
全長 | 2135mm |
全幅 | 925mm (CAFE:825mm) |
全高 | 1120mm (CAFE:1135mm) |
シート高 | 770mm (CAFE:790mm) |
車両重量 | 221kg(CAFE:222kg) |
燃料タンク容量 | 15L |
燃料種類 | レギュラー |
エンジン | 空冷並列2気筒OHC4バルブ |
排気量 | 773cc |
最大出力 | 38kW [52PS] / 6500rpm |
最大トルク | 62N・m [6.3kgf・m] / 4800rpm |
タイヤ | [前] 100/90-18 [後]130/80-18 |
ストリートでも乗りやすいスポーツバイク
HONDA CBR650R
ミドルクラスのスポーツバイクは、ツインエンジンが主流になりつつありますがCBR650Rは直列4気筒エンジンを搭載し、レーシーなフルカウリングで車体をカバーしたスポーツバイクです。
エンジンは扱いやすさを確保しつつ、高回転ではマルチ特有の気持ち良い伸びとパワー感を味わうことが出来ます。
クラッチ操作がとても軽く、減速時のシフトダウンのショックも和らげてくれるスリッパー機能付きアシストクラッチは、ツーリングの疲れを緩和し、スポーツライディングでも重宝する装備。
スポーツライディングを考えた前傾ポジションですが、極端にキツイ姿勢ではないのでツーリングなどにも対応。
見た目はアグレッシブですが、スーパースポーツほど尖った性格ではなく、日常での使用も考えられているスポーツバイクです。
CBR650R
全長 | 2120mm |
全幅 | 750mm |
全高 | 1150mm |
シート高 | 810mm |
車両重量 | 214kg |
燃料タンク容量 | 15L |
燃料種類 | レギュラー |
エンジン | 水冷並列4気筒DOHC4バルブ |
排気量 | 649cc |
最大出力 | 70kW [95PS] / 12000rpm |
最大トルク | 64N・m [6.5kgf・m] / 8500rpm |
タイヤ |
ホンダテクノロジーが詰め込まれたスポーツツアラー
HONDA VFR800F
ホンダお得意のV型4気筒を搭載したスポーツツアラーがVFR800Fです。
一時はホンダの主流だったV型エンジンも最近は搭載するマシンが減ってしまいましたが、直列4気筒にはないトルキーで扱いやすいエンジン特性やパルス感を伴う回転フィーリングなど、直列4気筒とは別な魅力を持っています。
更にVFR800Fは可変バルブシステムのハイパーVTECを装備。
低回転では2バルブで混合気の充填効率を高め、高回転では4バルブとなって高い吸排気効率を実現。V型エンジンの全域で扱いやすいパワー特性を更に高いレベルに引き上げています。
グリップヒーターや高さが調整できるアジャスタブルシート、ACC電源ソケットなどツーリングに向けた装備を充実。
クラッチを使わずに変速できるクイックシフターはスポーツライディングの時だけでなく、ツーリング時の疲れを減らしてくれます。
スポーツとツーリングの両方を高いレベルで楽しむことが出来るマシンがVFR800Fなのです。
VFR800F
全長 | 2140mm |
全幅 | 750mm |
全高 | 1210mm |
シート高 | 809mm (ロー789mm) |
車両重量 | 243kg |
燃料タンク容量 | 21L |
燃料種類 | レギュラー |
エンジン | 水冷V型4気筒DOHC4バルブ |
排気量 | 781cc |
最大出力 | 79kW [107PS] / 10250rpm |
最大トルク | 77N・m [7.9kgf・m] / 8500rpm |
タイヤ | [前]120/70ZR17 [後]160/60ZR17 |
まとめ
今回は大型初心者におすすめしたいバイクをセレクトしてみました。
でもまだ大型バイク初心者でも楽しむことが出来るバイクはたくさんあります。
大事なのは高性能すぎたり、持て余すような大きなバイクは最初の一台に選ばないこと。
少しずつ慣れていくことだと思います。