バイクにガソリンを給油する際、公道を走れるバイクはガソリンスタンドで給油するのが一般的です。

ですが全てのバイクが公道を走れるわけではないのと、ガソリンスタンド以外で給油したい時にはガソリンを持ち運ぶ必要があります。

今回はそんなガソリンの持ち運びの際に使うガソリン携行缶について紹介していきます!

携行缶は種類様々


ガソリン携行缶には様々な種類がありますが、選ぶ一つの基準として挙げられるのは容量です。
用途次第ですが0.5L~20Lのサイズが一般的に売られているサイズ。

ですが携行缶の材質によって持ち運べる最大容量が変わってきます。


一番メジャーなのは金属製、次にプラスチック製、業務用で使われているのが金属製のドラム型です。

ホームセンターなどで売っているのは大体金属製で最大60Lまで持ち運ぶことができます。
これは消防法で定められた容量なのでそれ以上は違法となるため金属製携行缶は大きくても60Lまでの製品しか基本販売されていません。


次にプラスチック製の携行缶は最大10Lまでと定められています。
タンクの小さいバイクに乗っている方で持ち運びたい場合は金属製、もしくはプラスチック製の携行缶で最大3Lくらいあれば十分なサイズだと思います。

また畑仕事など業務で使われる金属製ドラム型は最大250Lまで入れることができますが、現実的に持ち運ぶのは不可能なサイズです。

規格品じゃないと使えない


では材質が合っていて最大用量が合っていれば何でも良いのか、というとそういうわけではありません。
主に消防法で定められた規格に適合したUN規格適合品、消防法適合品しか携行缶として認められていません。

購入する際はこれに適合しているかどうか確認しましょう。

かっこいい携行缶としてドイツ軍が戦時中に使用していた通称ジェミ缶なども見た目は良いですし、性能的にはおそらく持ち運ぶことができますが、日本では規格に適合していないため、これで持ち運ぶことは違法となります。

給油はガソリンスタンドで


携行缶に給油する際はバイクのタンクに給油するのと同じくガソリンスタンドで給油します。
しかし、普通と違うのは給油するまでの手続き。

まず携行缶に給油する際は自分ではなく店員さんしか認められていません。


そのため、携行缶に給油する際はまず店員さんに確認し、まずそのガソリンスタンドが携行缶給油に対応しているかどうか聞きましょう。
最近では対応していないスタンドも多くあります。

対応している場合は店内で名前や住所、使用目的などを記入し、身分証明書を提示します。
面倒ではありますが、ガソリンは危険物であり、様々な放火事件で使用されているためちゃんとしている人にしか販売してくれません。


その手続が終わって店員さんに必要な量を伝えると給油してくれます。
大きさに関係なく全ての携行缶で給油する際はこの手続きが必要となります。

公道を走らないモトクロッサーなどのレーサーを持っている方は絶対に必要なアイテム。
ちゃんとした手続きを踏めばかなり便利に使えるので、必要な方は用途に合わせて大きさを選んで使ってください!

筆者プロフィール

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