本記事は女性向けバイク雑誌『Lady’s Bike』とのコラボ記事です!

本記事の内容はLady’s Bike No.91 (2023/12/18発売)の内容の一部を再編集したものです。
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納車時やカスタムしたときの記録にしたり、ツーリングに出かけた先で愛車との思い出として残したり、SNSにアップしたりと、スマートフォンで撮影する機会は多いだろう。
せっかく撮るのなら、誰だって『映える写真にしたい!』はず!

ということで、大型二輪免許所持のライダーでありプロカメラマンとして活躍する中村優子さん(C STUDIO)に誰でもすぐに活かせる5つのワザを教えてもらった。
これらを意識して撮影すれば、これまでよりもっと映える写真になること間違いなしだ!

中村優子さんプロフィール

2010年にアメリカに渡り、Teru Onishi氏に師事。
その下でアシスタントとして物撮りを学びつつ、Shu Uemuraなどのさまざまな広告に携わる。
同時に個人的な活動では、NYLONやVOGUEなど数々のファッション誌・カルチャー誌、VILLAGE VOICEやVICEなどフリーペーパーなどで撮影を手がけてきた。
2013年に帰国しSTUDIOを立ち上げて以降さまざまな企業の撮影を手がけている。

HP
https://yuconakamura.com/

Instagram
https://www.instagram.com/c__s_t_u_d_i_o/

Point1 背景を意識する

ちょっと離れた場所にあると異物だと認識しなくなってしまうのが、工事現場の緑色の柵のような見栄えがよくないモノ。
さらに、広角のレンズだとちょっと離れたところの通行人が意外と判別しづらいから要注意だ。
そういった場合には場所を変えることも考えるべし!

NG!

Point2 愛車のチャームポイントを意識する

バイクにはそれぞれチャームポイントがある。このチャームポイントを強調することも、映える写真に結びつく。
例えば、今回素材として使ったヤマハ・XSR125のチャームポイントは、中村さん的にはシート下にある丸い穴が3つ開いたアルミプレート。
ここの存在をしっかりと意識すると車体の見ばえもよくなる。
まずは自分なりの愛車のチャームポイントを見つけてほしい。

GOOD!
NG!

ツヤのある車体の場合、いろいろなモノが映り込む。
とくに車体に近づいて撮影すると、撮影者の姿がタンクやミラーに映り込んでいることも…。
そんなときは車体から離れて望遠(ズーム)するか、映り込まない角度を 探して体を動かそう。

Point3 光を意識する

太陽の向きと車体の位置関係によって、車体に暗い部分ができてしまったり、一部が光を反射してしまうこともある。
そうなるとイマイチな写真になってしまいがち。
この光を意識するのも映える写真を撮るコツのひとつ。
また、逆光をうまく活用したり車両の影をうまく使うと順光で撮るよりも一味違った雰囲気のある写真になることもある。

GOOD!
GOOD!

光がしっかりと当たっている順光の状態で撮るほうが車体もハッキリと見えてわかりやすい写真になることが多い。
ただ、あえて逆行でハレーションを入れ込むのもワザの一つとして覚えておきたい。

普段あまり意識しないと思うけれど、写真を撮るうえで光の当たり方を意識することは大事。
このように車体の影をしっかりと入れることで、影が愛車を引き立たせてくれるアイテムになるのだ。

NG!

車体を撮ることに意識が集中してしまうと、自分の影が車体にかかっていることに気づかないなんてことも多々ある。
そのため、自分だけではなく電柱や標識などの影が入り込んでいないかもしっかりチェックして撮影しよう。

Point4 カメラの位置を意識する

レンズの位置を下にすればするほどタイヤが大きく、それに対して車体が小さめになってより迫力のある写真になる。
ただし、撮っている姿は少し怪しい人になるのでタイミングを見計らおう。

逆に見下ろすように撮ると、車体の上側が大きくなってタイヤが小さめに。
ある意味迫力のある絵になる場合もあるけれど(右側のミラーはインパクト大だが…)、『バイクだ〜!』という迫力とはちょっと違ったものになる。

Point5 パースを意識する

パースとは遠近感(パースペクティブ)を略した言葉。
『近くのモノはより大きく、遠くのものはより小さく写る』という広角レンズの特徴を活かし、高さや奥行きなどの遠近感がより強調され、風景の広がりを感じさせる写真を撮ることができる。
このパースを意識することで、映える写真になることもあるのだ。

GOOD!

ほとんどの場所にあるガードレール。
普通に正面から撮れば、邪魔な背景の一部になってしまうけれど、パース遠近法をつけることでその直線がうまく活きることもあるのだ。
こちらのサンプルではさらに逆行で撮ることで、ガードレールを影にして黒く潰してオブジェっぽく見せている。

NG!

こちらが車体横から撮ったパターン。
明らかにガードレールなのがわかるし、さらに道の反対側のガードレールまで入り込んでかなり邪魔な印象だ。
同じく街路樹や電柱なんかもパースを活かした構図に入れ込めばオブジェ的になるぞ。

100円ショップで手に入る便利な自撮りアイテム

今や100円ショップに行けば、日用品からキャンプ道具まで何でも手に入る時代。
というわけで自撮りを助けてくれるアイテムがないか、実際にショップに行って探してみたら撮影に役立ちそうなモノが見つかった。恐るべし、100円ショップ!?

手のみでの自撮りとなると、どうしてもカメラの位置を遠くに持っていくことができない。
自分の顔を一番見せたいならいいけれど、車体をメインに写すのはほぼムリ。

そこで今回見つけたのがスマホホルダー。
下からあおった状態でスマホを固定できるので、タイマーを使えばご覧のとおりのバイクメインの写真が撮れた。
下からあおると小顔効果も得られるのだ。

5つのポイントを意識すれば映える写真が撮れる!

日常生活だけでなく、ナビアプリでツーリングを楽しむうえで必要不可欠なスマートフォン。
カメラの機能の性能もアップしていて、思い出を残すための撮影機材として活用しているライダーも多いことだろう。

ただ、撮影状況は刻々と変わるモノ。
今回紹介した5つのポイントをしっかりと意識しつつ、トライ&エラーを繰り返しながら撮影を続ければきっと今まで以上に映える写真を撮ることができるぞ!

筆者プロフィール

Bike Life Lab supported by バイク王

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