バイクには様々なタイプがありますが、初めて乗るバイクはその後のバイクライフに影響してくる重要な選択です。
かっこよさで選ぶか、使い勝手で選ぶか、コスパで選ぶか、などバイクの選び方はそれぞれですが、初めて乗るバイクとして考えると何パターンか選び方の基準があります。

今回はそんな初心者の方におすすめできる人気車を紹介していきます。

初心者のバイク選びのポイント

初めて乗るバイクは跨ってみて両足で支えることができ、4ストロークエンジンで、フューエルインジェクションを採用しているバイクがおすすめですが、そこから好みに合わせて取捨選択していくとピッタリのバイクが見つかりやすいと思います。

他にも新車にすべきか、中古にすべきか、パーツの問題など他にも考慮したほうがいい部分は様々。
詳しくはこちらの記事で選び方を解説しています。

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初心者におすすめのバイク

ここからは具体的に初心者におすすめの車種と、そのモデルがどういったバイクなのかを説明していきます。

ジクサー150

ジクサー150はスズキの空冷単気筒エンジンを搭載したバイクです。
ジクサーという名前は元々スズキのGSX-Rが略されて海外であだ名的に呼ばれていたもの。
GSX-Rとは違ったバイクですが、スポーツバイクとしての一面だけでなく、しっかり親しみやすさも持ったバイクです。

150ccはナンバー区分的には250ccと変わらないため、高速道路を走行することができます。
「だったら250ccのほうが良いじゃん!」と思うかもしれませんが、ジクサー150の良いところは250ccほどのパワーはないため初心者でも扱いやすく、細かいコントロールがしやすいところにあります。

発進時の半クラッチ操作や、細かいクラッチ操作でのUターンなど、教習所のCB400SFでは簡単にやりきれない部分がジクサー150ならハードルが低く、バイクをコントロールする感覚を体で学ぶことができるバイクです。

足つき性も良く車体サイズも小さく軽量なので、女性の方にもおすすめできるバイクです。

ジクサー150 スペック

GIXXER 2023年モデル スペック
全長 2020 mm 全幅 800 mm
全高 1035 mm シート高 795 mm
ホイールベース 1335 mm 車両重量 139 kg
燃料タンク容量 12 L 燃料供給方式 インジェクション
エンジン 4スト空冷単気筒
最高出力 9.6kW(13PS) / 8000RPM
最大トルク 13N・m(1.3kgf・m) / 5750RPM

レブル250

250ccクラスのクルーザーとして人気のレブル250も初心者におすすめできるバイクです。
クルーザータイプのためリアの車高が低く、フロントが少しだけ高くなっています。
足つき性を重視してバイクを探しているなら250ccクラスの中でかなりの有力候補だと思います。

水冷単気筒エンジンを搭載しており、激しくないおおらかな性格なのでバイクの操作に慣れていない方でも扱いやすくなっています。
250ccクラスでよくスカスカと言われる低回転域のトルクがレブル250の場合はしっかりしていて、エンジンの回転を高回転まで引っ張らなくても低回転〜中回転域でシフトを繋げて巡航することができます。
スポーツバイクのような激しさはありませんが、ゆったりまったりバイクの運転を楽しみたいなら是非乗ってほしいバイクです。

ファッション的にもバイクのスタイルがカジュアルなので合わせる服を限定せず、なにで乗ってもおしゃれなスタイルで乗れるバイクです。

レブル250 スペック

REBEL 250 2022年モデル スペック
全長 2205 mm 全幅 820 mm
全高 1090 mm シート高 690 mm
ホイールベース 1490 mm 車両重量 171 kg
燃料タンク容量 11 L 燃料供給方式 インジェクション
エンジン 4スト水冷単気筒
最高出力 19kW(26PS) / 9500RPM
最大トルク 22N・m(2.2kgf・m) / 6500RPM

CB250R

教習所のCB400SFは定番のネイキッド車ですが、車体が大きくてパワーもあるため公道で扱い切る自信がないと感じる方もいるんじゃないでしょうか。
CB250Rは現代のネイキッド車でサイズも小柄なため、ネイキッド車ならではの扱いやすさ、気軽に乗れる感覚を突き詰めたバイクです。

搭載された水冷単気筒エンジンは粘り強いトルクが特徴で、高回転域まで気持ちよく回っていきます。
単気筒なので回転の変化が掴みやすく、実用性とバイクで走る楽しさを両立させているため、街乗りの移動から週末のツーリングまで1台でサポートしてくれます。

ネオクラシックのような新しすぎない、どこか懐かしいスタイルというのもCB250Rの特徴で、バイクウェアもカジュアルなウエアのどちらも着こなせる万能なスタイル。
とにかく250cクラスの1台で色々やりたいという方におすすめのバイクです。

CB250R スペック

CB250R 2022年モデル スペック
全長 2020 mm 全幅 805 mm
全高 1045 mm シート高 795 mm
ホイールベース 1355 mm 車両重量 144 kg
燃料タンク容量 10 L 燃料供給方式 インジェクション
エンジン 4スト水冷単気筒
最高出力 20kW(27PS) / 9500RPM
最大トルク 23N・m(2.3kgf・m) / 7750RPM

YZF-R25

「初心者だけどフルカウルのスポーツバイクに乗りたい!でも車検がない250ccクラスがいい…」という方にピッタリなのがヤマハのYZF-R25です。
YZFシリーズは125cc〜1000ccまで様々な排気量クラスがあるフルカウルスポーツバイクで、中でも250ccクラスのYZF-R25はスポーツバイクのスタイルとスペックでありながら、スポーツライディングに慣れていない初心者の方でも楽しむことができるバイクです。

エンジンは水冷2気筒を搭載し、街中での低回転〜中回転域はおとなしい性格で、高回転まで回せばスポーツバイクらしいサウンドと、スポーツライディングも可能なパワーを持っています。

2019年モデル以降では倒立フォークを採用していたり、カウリングもより本格的なスポーツスタイルに変更されています。
車検を気にしないのであれば少し排気量の大きいYZF-R3という選択肢も。

スポーツバイクですが、乗るのが疲れてしまうような激しさではなく、毎日乗れるスポーツバイクなので、このスタイルのバイクで移動からツーリング、スポーツライディングまで色々やってみたい方におすすめです。

YZF-R25 スペック

YZF-R25 2023年モデル スペック
全長 2090 mm 全幅 730 mm
全高 1140 mm シート高 780 mm
ホイールベース 1380 mm 車両重量 169 kg
燃料タンク容量 14 L 燃料供給方式 インジェクション
エンジン 4スト水冷並列2気筒
最高出力 26kW(35PS) / 12000RPM
最大トルク 23N・m(2.3kgf・m) / 10000RPM

Vストローム250

バイクにはネイキッド、フルカウル、クルーザーなど様々なタイプがありますが、Vストローム250はアドベンチャーと呼ばれるタイプのバイクです。

Vストローム250は水冷2気筒エンジンを搭載したアドベンチャーバイク。
アドベンチャーバイクとはオンロードだけでなくオフロードの走行も視野に入れたバイクで、自走で出かけて高速を走ってオンロードを楽しみ、現地のオフロードスポットを走って自走で帰る、というライフスタイルを楽しめるバイクタイプ。
オフロードバイクでも同様のことができますが、アドベンチャーバイクは目的地までの巡航性も意識しているため、オフロードバイクよりもツーリング性能は高くなっています。

しかし、「初心者だからそこまでは考えてない!」という方も多いと思いますが、Vストローム250はアドベンチャーバイクの中でもオンロード特性が強いこともポイント。
本格的なオフロードの走行は難しいものの、オンロード走行時や長距離走行時の快適性においては優れた面があると言えるでしょう。

また、アドベンチャーバイクは様々なことができるバイクタイプのため、まず大前提に乗りやすいマシンとして仕上げています。
250ccクラスにしては大柄な車体でもハンドル幅が広くバイクをコントロールしやすい車体のため、初心者が乗っても練習して上達するまでしっかりサポートしてくれます。

基本はツーリングで使い長距離ツーリングの快適性を高めたい方や、250ccクラスでも車格の大きいバイクに乗りたい方におすすめです。

Vストローム250 スペック

V-Strom 250 2024年モデル スペック
全長 2150 mm 全幅 880 mm
全高 1295 mm シート高 800 mm
ホイールベース 1425 mm 車両重量 191 kg
燃料タンク容量 17 L 燃料供給方式 インジェクション
エンジン 4スト水冷並列2気筒
最高出力 18kW(24PS) / 8000RPM
最大トルク 22N・m(2.2kgf・m) / 6500RPM

CB400SF

教習所で多くの方が乗るCB400SF。
実は教習所のCB400SFは教習仕様なので、通常のCB400SFとは違っています。

CB400SFは水冷4気筒エンジンを搭載したネイキッド車で、バイクの中でも最もスタンダードと言えるモデルです。
4気筒エンジンはスポーツバイクのような迫力あるサウンドを響かせ、エンジンを回していくと途中から排気音が切り替わってより高回転に伸びが出るVTECを搭載。
400ccクラスの中でも上位を争うパワフルさを持っています。

最近の250ccのバイクに比べると少し大柄ですが、CB400SFをコントロールできれば250ccや400ccクラスの他のバイクもコントロールできると言えるほど、普通自動二輪クラス全体に通ずるバイクです。
教習車とベースは同じのため、乗り始めでギャップを感じにくく、慣れた車体を公道で乗ることができます。

基本はオンロードでの街乗りからツーリングをサポートしてくれるバイクですが、乗り始めたら大型バイクと一緒にツーリングしたいという方には特におすすめしたいCB400SF。
大型と同等ではありませんが、高速などでもついて行けるパワーがあるので、そういった場合も400ccクラスの中では余裕があります。
比較的なんでもできる優等生バイクなので、1台を長く乗り続けたい方にもおすすめのバイクです。

CB400SF スペック

CB400 SUPER FOUR HYPER VTEC Revo 2020年モデル スペック
全長 2080 mm 全幅 745 mm
全高 1080 mm シート高 755 mm
ホイールベース 1410 mm 車両重量 201 kg
燃料タンク容量 18 L 燃料供給方式 インジェクション
エンジン 4スト水冷並列4気筒
最高出力 41kW(56PS) / 11000RPM
最大トルク 39N・m(4kgf・m) / 9500RPM

GB350

一見古いバイクにも見えるGB350は現在でも新車で販売されている新しいバイク。
空冷単気筒エンジンは低回転から粘り強く、水冷エンジン以上の分厚いトルクを楽しむことができます。

バイクとしてはネイキッドタイプのスタンダードな形。
サイズは教習車のCB400SFと大きく変わらず、エンジンはより扱いやすくなっています。

本当に古いバイクとは少し違っていますが、初心者が最初のバイクとして昔のバイクに乗るのはあまりおすすめできません。
古いバイクはパーツの問題だったり、故障や扱いにくい場合があるため、バイクに慣れる以前に他の問題が邪魔をしてくる可能性があります。
それであれば見た目は古いバイクだけど中身は最新のバイクであるGB350でバイクデビューして、バイクに慣れたあとでも乗りたかったら古いバイクを買う、というのが失敗が少ない方法ともいえるでしょう。

おとなしい性格で比較的誰でも扱いやすいバイクなので、このスタイルの良さがわかる方全般におすすめできるバイクです。

GB350 スペック

GB350 2023年モデル スペック
全長 2180 mm 全幅 790 mm
全高 1105 mm シート高 800 mm
ホイールベース 1440 mm 車両重量 179 kg
燃料タンク容量 15 L 燃料供給方式 インジェクション
エンジン 4スト空冷単気筒
最高出力 15kW(20PS) / 5500RPM
最大トルク 29N・m(3kgf・m) / 3000RPM

Ninja400

400ccクラスのフルカウルスポーツ車を探しているならNinja400は外せません。
中でも2018年モデル以降のNinja400は特におすすめです。
モデルチェンジによって車両重量が前モデルから44kgも軽量化され、車体のサイズも250ccクラスのNinja250とほぼ変わらないサイズ感になりました。

エンジンは同じく水冷2気筒エンジンを搭載し、パワーと扱いやすさに優れた特性を持っています。

フルカウルスポーツバイクのスタイリングですが、比較的万能に使えるバイクなので、フルカウルが好きな幅広い方におすすめできるバイクです。
また、「250ccと400ccのフルカウルのバイクで購入を迷っているけど、400ccは車両重量や取り回しなどが気になる」といった方にもおすすめです。

Ninja400 スペック

Ninja 400 2023年モデル スペック
全長 1990 mm 全幅 710 mm
全高 1120 mm シート高 785 mm
ホイールベース 1370 mm 車両重量 167 kg
燃料タンク容量 14 L 燃料供給方式 インジェクション
エンジン 4スト水冷並列2気筒
最高出力 35kW(48PS) / 10000RPM
最大トルク 37N・m(3.8kgf・m) / 8000RPM

SV650

大型デビューの初心者の方におすすめしたいのがSV650。
大型二輪免許は400cc以上のバイクも運転でき、650ccは大型慣れしていない初心者の方も扱いやすい排気量です。

エンジンは水冷V型2気筒を搭載し、ドコドコといった鼓動感を楽しむことができます。
低回転域のトルクも分厚く、このあたりはさすが排気量の大きい大型車といったところ。

ですが車体サイズは意外にもコンパクトで400ccクラスの車体と大差ありません。
650ccはミドルクラスと呼ばれるサイズのため、大型の中でも比較的車体サイズが小さいモデルが多い傾向にあります。

またSV650には雰囲気が少し変わったカフェレーサースタイルのSV650Xというネオクラシックモデルもあります。
こちらは昔のカスタムバイクのようなレトロさがありながら、中身は新しいバイクなのでファッションとしても楽しめるバイクです。

初心者の方におすすめしたいSV650ですが、実はベテランからも愛されるバイクなので、初心者から乗り始めても長く乗り続けられるバイクだと思います。

SV650 スペック

SV650 2023年モデル スペック
全長 2140 mm 全幅 760 mm
全高 1090 mm シート高 785 mm
ホイールベース 1450 mm 車両重量 199 kg
燃料タンク容量 14 L 燃料供給方式 インジェクション
エンジン 4スト水冷V型2気筒
最高出力 53kW(72PS) / 8500RPM
最大トルク 63N・m(6.4kgf・m) / 6800RPM

MT-07

ヤマハのミドルクラスで人気なバイクがMT-07。
搭載された水冷2気筒エンジンはトルク特性が分かりやすいクロスプレーンコンセプトの設計思想に基づいたもので、バイクに慣れていない方でも感覚的に運転しやすい大型バイクです。

車体はコンパクトかつ軽量なので、大型によくある市街地だけの想定ではなく、街中でも大型のトルクを活かしたファンライドを楽しむことができます。
2021年以降のモデルはモデルチェンジされており、ストリートファイターらしいスタイルに仕上がっています。

大型バイクは普通自動二輪を乗りこなした方が大型へレベルアップすることがこれまで多かったですが、最近は大型バイクからバイクデビューする方も増えています。
MT-07はそういった方にもおすすめできるバイクです。
また大型バイクですがリッターバイクのように速すぎるマシンではないので、400ccから大型へ乗り換える方にもおすすめの一台です。

MT-07 スペック

MT-07 2024年モデル スペック
全長 2085 mm 全幅 780 mm
全高 1105 mm シート高 805 mm
ホイールベース 1400 mm 車両重量 184 kg
燃料タンク容量 13 L 燃料供給方式 インジェクション
エンジン 4スト水冷並列2気筒
最高出力 54kW(73PS) / 8750RPM
最大トルク 67N・m(6.8kgf・m) / 6500RPM

初心者のバイク選びは重要

今回は初心者の方におすすめできる人気車を紹介してきました。
免許を取って最初に乗るバイクは色々悩ましいですが、最初に乗るバイクはライダーのその後のバイクライフに大きく影響してくる部分です。

最初にクルーザータイプのバイクから乗り始めた方はその後もその系統のバイクに乗ることが多く、フルカウルスポーツ系から乗り始めた方はその後もスポーツ色の強いバイクに惹かれる方が多いと思い傾向にあります。

どのバイクタイプに乗るのかは自由ですが、そこで味わうバイクの楽しさが後々乗るバイクにも引き継がれるパターンが多いということを前提において初のバイク選びをしてみてください!

筆者プロフィール

Bike Life Lab supported by バイク王

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