バイクを缶スプレーで塗装しよう!実際に塗装する時のやり方と注意点とは?
公開日:2021.02.08 / 最終更新日:2023.02.17
愛車を自分の手でペイントしてみたい、そう思っている方もいるのではないでしょうか。
そんなオーナーの為に今回はDIYで行う缶スプレーペイントのやり方を紹介したいと思います。
バイク用缶スプレーがオススメ
缶スプレーには色々な種類がありますが、クオリティーを求めるのならデイトナから発売されているMCペインターがオススメです。
バイク専用の缶スプレーで様々なバイクの純正色を再現することができ、塗膜がとても美しいのが特徴です。
塗装に必要なアイテムとは?
塗装では水研ぎがとても重要です。塗装するのであれば耐水ペーパーは600番、800番と1000番くらいを用意しておくのが良いでしょう。
水研ぎをする為の容器などを用意してください。
屋外でのペイントは簡易ブースが便利
多くのサンデーメカニックは屋外でペイントすることになると思います。
ここでの大敵がホコリと風。乾く前にホコリがつくとペイントが台無しです。
ホームセンターなどで販売されているサンシェードなどを使い、風を避けることができる簡易ブースを作っておくと便利です。古くなったテントなどを流用しても良いでしょう。
塗装のスタートは下地処理から
少しでも水分が残樹脂パーツは塗装を始める前に台所用の油落とし洗剤でゴシゴシと洗浄。油を落としたらシリコンオフで拭き取り完璧に油を除去します。
乾いたらパーツ全体を耐水ペーパーで磨きます。表面をキレイにするだけではありません。細かな傷をつけて塗料の密着度を上げるためです。ここで使用したのは600番の耐水ペーパーです。
タンクの古い塗装を完全に落としておくこと
タンクをペイントする場合は剥離剤を使って古い塗装を完全に落としておくことが重要です。
塗装の上に違う塗料を塗るとヒビ割れやシワなどが発生してしまう可能性がありますし、塗料の種類によって塗ることが出来ない場合があるからです。
剥離剤を使ったら最後に水道水で完全に洗い流してください。
もちろんそのままでは錆びてしまうので、すぐに水分は拭き取って乾燥させる必要があります。
また、塗装しにくい部品は手で持たなくても良いように簡単な台座を作っておくと塗装作業がやりやすくなります。
缶スプレーは少しずつ塗ってムラを無くす
下塗りで使用するのはプライマーサーフェーサー(プラサフ)。
パテの成分が入っているため塗膜が厚く、塗って乾かし、ペーパーがけという行程を繰り返すことで細かい傷を消すことが可能です。
ペイントする前には必ずシリコンオフで油を除去。全体にムラが出ないよう、何回かに分けて下塗りをします。
終わったら、傷や凹みなどがないかもう一度良く確認してください。この段階で修正しておかないと最後まで残ってしまいます。
垂れてしまっても慌てずに
塗装しているとゴミがついてしまうことがあります。また、一度に厚く塗料を吹くと塗料が垂れてしまうことがあります。
けれど問題はないので慌てないように。シッカリと乾かしてから耐水ペーパーで修正すれば良いのです。
磨きすぎると地肌が出てきてしまいますが、これも問題ありません。
乾いたらもう一度下塗りをしてください。
下塗りは上塗りをする前の練習だと思えば気も楽になるはずです。
パール塗料はムラが出やすい
全体が滑らかになったらシルバーのプラサフを塗ります。全体にキレイに吹けていることを確認したら完走。
全体にパールホワイトを吹き、乾いたら上塗りのパールコートを吹きます。
パール系やキャンディカラーはムラが目立ちやすいので塗装のレベルは上級者向けです。
塗装に慣れていない方は、最初にソリッドカラーなどで練習してから挑戦するようにしてください。
塗ってはペーパーがけの繰り返し
プラサフを塗って乾かしたら1000番くらいのペーパーで全体を軽くサンディングして表面を滑らかにします。
プラサフが満足いく状態になったら次は色付。
好きな色を吹いていきます。通常のソリッドカラーであればやり方はプラサフとまったく同じです。
薄い色は、一度白を吹いておくと発色が良くなります。白いプラサフも発売されているので、黄色や薄いブルーなどをペイントする人はそちらを使用しておくと便利です。
パールやキャンディカラーはムラが出やすい為、上級者向け。
ソリッドカラーで練習してからトライするようにしてください。
これが基本的な塗装のやり方です。
最初は凹みや割れなどがない部品を使い、ソリッドカラーで練習するようにしてください。
次回は純正ペイントを再現する上で欠かせないデカールの貼り方とクリアの上塗り、磨きについてご説明します。
DIYでも驚くほど美しく仕上がることに驚かれると思います。お楽しみに。