バイクのカスタムジャンル、チョッパーってなに?実は歴史深いアメリカンのカスタムスタイルなんです
公開日:2022.02.14 / 最終更新日:2022.02.14
バイクは発売された純正の状態から各部のパーツを変えてカスタムすることができます。
バイクカスタムの歴史は深く、様々なジャンルが世界中で生まれています。
今回はそんな中でもかなり名前が知られているチョッパーについて解説していきます!
アメリカ発祥のスタイル
チョッパーが生まれたのは1960年~70年代にあったベトナム戦争前後から。
アメリカ発祥のカスタムスタイルってチョッパー以外にも色々ありますが、どれも激しい時代背景があって生まれたものが多いんです。
チョッパーも諸説ありますが、戦争によって心が病んでしまった元兵士たちが平和に馴染めず、バイクを盗んで原型がわからないように弄り倒して生まれたスタイルだと言われています。
日本じゃ考えられないくらい荒れた時代から始まったスタイルなんです。
バイクを盗む程なので超悪い人たちですが、当然バイクカスタムの技術があるわけではないので、加工は切った貼ったの繰り返し。
なので本来のチョッパーはボルトオンのように綺麗に装着できるパーツを使ったスタイルではありません。
ぶった切るの英語、チョップがチョッパーの名前の由来です。
当時のチョッパーはとにかく過激そのもの。
原型がわからなくなるくらいチョップしてしまうので、あまりに過激すぎてヤンキーや不良と言ったちょいワルのスタイルではなく、心が病んでおかしくなってしまった人がやっていたスタイルなんです。
もちろん現在ではバイクの一つのスタイルとして確率されましたが、始まりは過激な時代が生んだものでした。
定番のカスタムポイント
ロングフォーク
チョッパーといえばの定番カスタムポイントとして知られているのがロングフォーク。
アメリカンはノーマルでさえ少し長めですが、通常の状態から更にフロントフォークを延長するスタイルが多く見られます。
一般的には4インチロングなどが定番ですが、行き過ぎると「これどうやって運転すんだろう?」と思われてしまうくらい伸ばすカスタムも。
リジットフレーム
リジットとはリアサスペンションがなく、フレームに直結していること。
チョッパーが生まれた時代はリジットフレームのバイクしかなかったため現代までカスタムのスタイルとして受け継がれています。
現在ではリアサスペンションを取り外し、リジットフレームに改造するカスタムがされています。
エイプハンドル
ハンドルの形も様々あって、チョッパーで定番なのは大きく上に上がってから垂れ下がっているエイプハンドル。
別名エイプハンガーとも言われていて、跨ったときに猿が木にぶら下がっているような姿勢になることから来ています。
他にもZハンドルや極端に短い一文字ハンドルなども定番のカスタムです。
チョッパーはカスタムならでは!
様々な時代背景の元に生まれたチョッパースタイルですが、ノーマルでチョッパーのバイクはありません。
カスタムして出来上がるスタイルのため、チョッパーは玄人が好むスタイルかもしれません。
というかチョッパーが好きな時点で自然と玄人になっていく、と言ってもいいほど、本気で作り込むと奥が深いため世の中には様々なチョッパーのバイクがあります。
更にチョッパーから派生したスタイル(フリスコなど)もあるので、現代でも進化し続けているスタイルなんです。
気になった方はぜひチョッパーのバイクを作ってみてください!