50ccの原付一種をボアアップして原付二種登録する方法があることをご存知でしょうか?
二段階右折や30km/hの制限速度といった原付特有のわずらわしさからも開放され、
ストレスなく走ることができるようになります。
今回はそんな原付二種登録の方法について説明することにしましょう。

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どんなバイクならボアアップできる?

原付一種を原付二種に登録するためには、ボアアップによって排気量を上げる必要があります。
原付一種の排気量のまま二種登録することは法に抵触しますので注意が必要です。
基本的にボアアップキットが設定されていれば、どの原付一種でも大丈夫です。

ただ、インジェクション化されてからのマシンについては、ボアアップキットの設定が非常に少ないというのが実情です。
つまり、これから車両を購入してボアアップ、原付二種登録をしたいと考えているのであれば、通常はキャブレターモデルから選ぶことになります。

敢えて原付を二種登録するメリットと楽しさ!


原付一種を二種登録するのなら、最初から原付二種を買えば良いのではないかと思う人もいるかもしれません。
もちろんこれからバイクを購入するのであれば、最初から原付二種を選ぶほうが簡単かつ確実です。
でも原付一種しか設定されていない車種を二種登録したいのであればボアアップしか方法はありませんし、何よりも自分だけのマシンを作っていくことはメカ好きにとって大きな喜びになります。
ボアアップによる走行性能向上にも驚くことでしょう。

自分でカスタマイジングに挑戦してみたいと考えている方ならカスタム、申請、走りの変化など色々な過程も楽しむことができるはずです。

ボアアップキットはなにを使えば良いのか?


出典:デイトナ https://www.daytona.co.jp/
原付の二種登録を考えているのであれば、まずは自分のマシン。あるいはこれから購入を考えているバイクにボアアップキットが設定されているかどうかを確認してみてください。
写真はTZR50を68ccにするデイトナ製のボアアップキットで、ガスケット類に加え、原付二種登録したバイクのリアフェンダーに貼る三角マークまで付属しています。


ボアアップキットでも「レース専用」と記載されているものは、原則として公道で使うことはできないと考えてください。
サーキット専用で設計されているため、公道で使用した場合の信頼性などが担保されていないからです。
公道用かレース用かは、メーカーによって表示方法が異なるので、心配な時はパーツメーカーに問い合わせてみてください。

ボアアップする前に必ず確認しておくこと


原付一種をボアアップして原付二種登録をする場合、手続きを行うのは市町村役場や区役所です。
ボアアップによって原付二種登録にすることは法的に問題ありませんが、それぞれの市町村や区によって判断や提出書類が若干異なる可能性がありますので、事前に確認しておくことが重要です。


ボアアップの申請に必要な書類は”原動機自転車 排気量変更届出書”です。
役所の窓口に聞けばもらえるはずです。
もしも用意されていなかった場合は、この書類の項目を参考にして、窓口の人に聞きながら書類を作成することになります。

ボアアップキットを装着する時の注意点とは?


必要書類などの確認が終わったら、いよいよボアアップキットを組み付けます。
メカに自信がないようであれば、専門ショップにお願いするのが最も確実です。


今回もらってきた排気量変更届出書には、作業責任者の住所氏名を記載する項目がありました。
「専門ショップで作業しなければいけないか?」と確認してみたところ「作業者は個人でも問題ない」ということでしたが、このあたりは役所の判断。
専門ショップで作業したことが証明できる書類の提出を求められることも考えられますから、もしも自分で作業するとか、知人に依頼するなどという場合も事前に窓口で確認しておくことをオススメします。

原付のボアアップ申請は書類を提出するだけ


ボアアップ組付け作業が終了し、書類も完成したらいよいよ登録です。
新規登録なら標識交付申請書と排気量変更届出書を記入して窓口に提出します。


もし、すでに原付一種登録されている車両であれば一度廃車して、あらたに原付二種として登録することになります。


出典:デイトナ https://www.daytona.co.jp/

原付二種登録した場合、リアフェンダー部分に原付二種を示す白い三角ステッカーを貼っておくことをオススメします。
義務ではありませんが、原付と間違えられて静止を求められるようなケースを避けることができます。
走り出す前に自賠責保険、任意保険も変更することをお忘れなく。

以上でボアアップによる原付二種登録は終了です。
二段階右折や30km/hの速度制限から開放された状態で、排気量の上がった原付二種の走りを存分に楽しんでみてください。

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