ガソリン車の付き物であるガス欠。
どんなバイクでもエンジン車はガソリンがないと走ることができません。

そのためガソリンが無くなりそう、と思ったら早めに入れておくことが大切ですが、長くバイクに乗っていると大体のライダーが一度は出先で走っている途中にガス欠してしまうことがあるんです。
今回はそんなガス欠した時の緊急対処法をお教えします!

本当にガス欠かどうか確認


エンジンがかからない=ガス欠と判断するのは安易かもしれません。
もしかすると原因は別にあるかもしれないので、一度タンクのキャップを開け、中にガソリンが残っていないか確認しましょう。

目視でわからない構造のタンクの場合は、キャップを開けた状態で車体を揺らし、音で判断しましょう。

いくら振っても音がせず、セルを回してもエンジンがかからない場合はガス欠でしょう。

コックの確認


新し目のバイク、特にインジェクション車には付いていませんが、少し古めのバイクや外車などキャブレター車にはタンクにコックと呼ばれる切り替えバルブが付いています。

ON・OFFしか無いものもありますが、大半がON・RES・PRIの3種類があると思います。
ONの位置が正常ですが、RESは言わば予備のようなもの。

もしONの状態でガス欠だとしたらRESに切り替えればあと数キロは走ることができます。
※PRIは負圧に関係なくガソリンを流すモードなのでガス欠とは直接的には関係ありません。

ガソリンスタンドへ行こう


以上のことを試せるバイクでやってみたけどダメだった場合、もう手はないのでおとなしくガソリンを入れに行きましょう。

ガソリンスタンドに行く方法は2つ。
バイクとご自分の気力で判断してください。

バイクを押して歩く


一番ベーシックなのが最寄りのガソリンスタンドまで押して歩く方法。
50や125、650くらいまではまだ現実的に押して歩ける大きさと重さのバイクが多いと思いますが、それでも結構大変です。
真冬でも汗だくになります。

それ以上大きな排気量となると気合いがあれば押すことはできますが、上り坂なんか来た時には悲鳴を上げたくなるような重さだと思います。
押すのは無理だ…という方は次の方法へ。

ガソリン携行缶を借りる


ガソリンスタンドでは近くでガス欠してしまったので携行缶を貸してください、といえば大体のスタンドが貸してくれます。
預り金としてお金を取られる場合もありますが、携行缶を返せば返金されるので、まずは最寄りのガソリンスタンドまで歩き、携行缶を借りて1000円給油し、バイクまで戻りましょう。

しかしこの方法、難点があります。
まずガソリンの入った携行缶が結構重いこと。道によってはバイク押したほうが楽だったんじゃないかと思うくらい重く感じる場合があります。

そしてもう一つは携行缶でバイクに給油してエンジンがかかってから、どうやって携行缶をバイクに積んでスタンドに返しに行くか。
最低でもタンデムシートがあって、紐などでガッツリ固定できないとバイクで携行缶は運べません。

手間ですが、バイクを傷つけずに安全に済ませたいのなら携行缶で給油したら盗まれない場所に携行缶を起き、バイクでスタンドに行ってバイクを置いて、歩いて携行缶を回収しに行くという何度手間?と思ってしまう方法しかありません(お金にものを言わせてタクシーという手もあります)。

最悪はレッカー


スタンド近くに無いし、もうダメだ!というときは最終手段レッカーになります。
ガス欠した場所にもよりますが、電波がある場所ならレッカーは呼べるので高く付きますがレッカー会社にお願いしてバイクを引き上げてもらいましょう。

任意保険の特約でレッカーが付いている場合もあるので、その場合は保険のレッカーを使うことをおすすめします。

しかしレッカーの場合ガソリンスタンドまで運んでくれるレッカー会社なら良いですが、大体が自宅かバイク屋さんまでしか運んでくれません。
なのでその日のツーリングは中止、そしてレッカーには車体だけで自分を乗せてくれない場合もあるので、その場合は公共交通機関で帰りましょう。

まとめ

ガス欠した時のやっちまった感は強烈だと思います。
ガソリン減ってるけどまだ行ける、まだ行ける、まだ行け…あれ?!ということもあるので、減っていることを認識したら最優先で給油しに行きましょう。

最終手段のレッカーを使うと保険特約でない場合かなりの費用になることもあります。

ガス欠には気をつけて、満タン状態で心置きなくバイクライフを楽しんでください!

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