新世代ハーレーがかっこいい!スポーツスターSはアメリカンの域を超えた本気のスポーツバイク
公開日:2022.06.14 / 最終更新日:2022.06.14
ハーレーの新たな一面となる新型スポーツスター。
前回はスタイリングを紹介しましたが、今回は実際に乗っていきます!
ハーレーのイメージをガラッと変える、衝撃的なバイクでした。
これまでとは全く違ったフィーリング
水冷の新型エンジンを積んでいる今回のスポーツスター。
エンジンをかけるとビュンと回転が上がって中々元気な音で始動します。
実際走り出してみるとさすが1250ccとだけあって勢いよく吹けるので回転を引っ張ることなく体がグイグイ引っ張られるほどのトルク感です。
街中で使うような速度域では安定して走ることができます。
ですが、そういえばハーレーって三拍子アイドリングだったり、超低い回転のアイドリングなど、そういうイメージがありましたが、新型スポーツスターのエンジンにはそれが全くありません。
全ては水冷だからですが、アイドリングは一定の「ドドドドド」という音、回転数は常に1000rpm超えのこれまでのハーレーとは全く違ったフィーリングです。
長く乗ってみて思ったのは、これはスポーツバイクに搭載されているエンジンと非常に似ています。
ですが、右側のスイッチボックスでライディングモードを変更することでフィーリングが大きく変わるんです。
モードの種類はストリート、レイン、スポーツの3種類。
街中ではストリートで乗っていましたが、荒く吹け上がってしまうようなこともなく、普通に走ることができました。
車の流れに合わせて走ることもしっかりできて、大型特有の持て余している感は少なく感じました。
さすがに小排気量車のように通勤や通学だったり、毎日街中を走りたいとは思いませんでしたが、1250ccあってもライディングモード変更によって街でも普通に安定して走ることができます。
意外と小回りがきく
車体の前後の長さが長いアメリカンは街中のような細い道は不得意かと思いましたが、いざ走ってみるとこれが結構小回りがきいてストレスなく走れました。
街での小さな交差点はもちろん、時にはUターンだって不安なくできました。
ゴッツくて大きな道をゆったり走る、みたいなアメリカンの想像するイメージは新型スポーツスターにはありません。
長さもそうですが、前後のタイヤが強烈に太いのも小回りがきかなそうな印象を受けましたが、ハンドルもしっかり切れるし、低速でも優しくサポートしてくれます。
これなら色んな使い方ができそう…!
スポーツは強烈すぎた!!
ライディングモードを変更してスポーツモードにしてみると、今まで影を潜めていた荒々しさが登場!
爆発的とも言えるとんでもない加速をするようになりました!
全開にすると一瞬で見えてる景色が変わります。
正直ストレートならリッタースーパースポーツ並に速いんじゃないでしょうか。
スポーツバイク好きにはたまらないくらい、速くて面白いマシンです。
ですが、車体はアメリカンでステップ位置も低いのでバイクを倒して曲がるとすぐステップが地面に擦ってしまいます。
足回りのスペック的にはもっと強烈な走りができそうでしたが、ノーマルの状態ではストレートメインだと思います。
スポーツモードにするとあまりにも速すぎて街中だと危ないレベル…。
気を使ってゆっくり走ることもできますが、低回転メインの街中では牙が抜かれたストリートモードがちょうどよく走れます。
スポーツモードを楽しむなら遠方までツーリングに行ったり、ワインディングを走ったり、楽しみ方はスーパースポーツとあまり変わらないシチュエーションかもしれません。
モード変更次第で乗り味も、ハーレーのイメージもガラッと変わる、新世代ハーレーでした!
まとめ
これまで見てきたようなハーレーに乗りたい方は正直向いていないと思いますが、スポーツバイク好きやこのスタイリングに惚れ込んだ方はこれまでのハーレーとは全く違うのでおすすめです!
今回感じた唯一の欠点はタンク容量が少ないため、満タンにしても150キロくらいしか走れません(モードと乗り方によって変わります)。
現行車、旧車含めて他のハーレーもそのくらいのものもありますが、国産ツアラーと一緒にツーリングに行くとガスを入れるタイミングが頻繁に来そうです。
正直ハーレーにスポーツできるなんて思ってもなかったのでスポーツライディング好きの僕としては楽しく乗れるマシンでした。
良くも悪くも今回のスポーツスターは典型的な大型バイクです。
手の平に収まる楽しさとか、軽快感とかは一切ありませんが、代わりに大型バイクでしか出せない余裕と異次元の速さがありました。
気になった方は是非お近くのハーレーディーラーで実車を見てみてください!
スポーツスターSの詳しい情報はこちら!