思わず二度見しちゃう、世界の個性的すぎるバイク達
公開日:2019.09.16 / 最終更新日:2021.05.02
前回は日本で昔作られていた個性的なバイクを紹介しましたが、今回はカスタムマシンを含めた世界の個性的すぎるバイク編。
もはや誰もが知っている形とはかけ離れているバイクもあるほど、世の中には色んなバイクがあります。
メカメカしさ満点の究極の一台
VIRUS 984C3
オートバイのフロントサスペンションはテレスコピックタイプのフロントフォークというものが多く使われています。
これに対してハブステアリングという機構もあって、減速時の安定性などで高い性能を発揮することが知られています。
このハブステアの性能を徹底的に追求しているのがイタリアのバイルスというメーカー。
オレンジのシャフトがフロントホイールの向きを操作します。
Moto2に参戦することを考えて作られたマシンは削り出しのパーツが多用されて外装もフルドライカーボン。
そのメカメカしさと仕上げの美しさはため息が出てしまいそうになる程。
エンジンはドゥカティの空冷Lツインですが、CBR600RRのエンジンを搭載したモデルもあります
どこから見ても個性的で他にはない機能美が漂っています。
一台一台イタリアで手作りされているため価格も1000万円前後(仕様によって異なります)。
それでも欲しい人達が入荷を待っているような状態です。
四輪用V8エンジンをバイクに搭載
BOSSHOSS
アメ車に搭載しているV8エンジンは排気量が大きくてトルクがあることで知られています。
このエンジンをバイクに積んだら面白いんじゃないか?という考えから生まれたのがボスホスというバイク。
でっかいアメ車を動かしている5700ccのV8エンジンをそのまま搭載しています。
その力強さは天下無敵。
普通のバイクではありえないような勢いで加速していきます。
この加速、V8の排気音、押しの強いスタイル、これかボスホスのすべて。
日本でも代理店があるので興味のある方は連絡してみてはいかがでしょう?
ジャパニーズ・クラフツマンシップの結晶
zecOO
千葉にあるオートスタッフ末広は、オリジナルフレームを使ったバイクなど独自に様々な開発を行ってきたショップです。
そんなノウハウを生かしてツナグデザイン代表の根津孝太氏と共同で作り上げたのがzec00というバイク。
車体から足回りまですべてが完全オリジナルです。
電動のパワーユニットはゼロエンジニアリング製で14Nmというトルクを発揮。
全世界で49台の限定生産。
海外からも数多くの問い合わせがありドバイの白バイ仕様も製作しました。
ショップが主導して、今までになかったバイクを作り上げてしまうということもそうですが、そこに採用されているハブステアリングのメカニズムの設計から製造まで、すべてを自分達のチームでこなしているのですから驚きです。
「日本から世界へ」というコンセプトのもと、日本の職人魂が結集したようなマシンを作り上げています。
Photo/Kazunobu Yamada
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創業50年の二輪専門駆動メーカー
ROKON SCOUTT 125
アメリカのロコンは、二輪駆動のバイクばかり50年以上作り続けているメーカーです。
搭載するエンジンは遠心クラッチの2スト。
モトクロッサーやロードレーサーも作ったことがあるんですが、そういうバイクも全部遠心クラッチというのですから驚きです。
ここで紹介しているレンジャー125ccは、フロントタイヤも駆動させて滑りやすい泥や雪で素晴らしい走破性を発揮します。
四輪のジープを二輪にしたようなバイクだと思っていただけければ間違い無いでしょう。
フロントのホイールはチェーンで駆動されます。
このシステムによって、普通のバイクで走れないようなグリップの悪い場所でも走ってしまいます。
大きなキャリアもついているので、ハンターは荷物を積んで、これで山の中に獲物を追いかけて入って行ったりします。
アメリカでは現在でも新車が発売されていて、自然の中で生活している人達の重要なツールになっているのです。
Photo/MotoAvanti
ロシア生まれの多用途バイク
TAURUS 2
ロシアのタウラスは、言ってみればロコンのライバル。
二輪駆動のオフロードバイクです。
エンジンは4ストロークの210cc、最高速は35km/hしか出ません。
その代わり、悪路の走破性は素晴らしいものがあります。
バルーンタイヤを二つ駆動しているから雪道や泥の中もヘッチャラ。
メーカーの動画を見るとタウラスをハシゴみたいに使ってよじ登り、後からバイクをロープで引っ張り上げたりしていますが、それはロシア人の屈強な体があるからなんじゃないかなと思ったりします。
そしてこのバイク、凄いのは簡単に分解できること。
5分でバラバラになり、バックに入れるとライトバンの荷室に収まってしまうんです。
しかもロシアでの価格は約20万円と格安。
現実的に買えそうなちょっと気になるバイクです。
まとめ
世界規模で見ると個性的すぎるバイクはたくさんあります。
しかし個性的だからこそかっこいいマシンなので、マニアたちから高い人気があるようです。
これなら誰とも被らない、個性的すぎるバイクたちでした!