【簡単】折れたレバーの交換方法!いざという時に助かる、覚えておきたい簡単整備
公開日:2019.10.28 / 最終更新日:2021.05.05
バイクの整備はお店じゃないとできないものと、調べればネジ数本で簡単に交換できてしまう物も。
この企画ではいざというときに助かる、簡単にできる整備をご紹介していきます。
バイクで立ちゴケなどするだけですぐ折れたり曲がったりしてしまうブレーキ、クラッチレバー。
そういう場合、簡単な工具だけあれば自分でレバーを交換することが可能です。
レバーを交換するのはどんな時?
折れたレバーをそのままにして乗っている人もいますが、先端の丸い部分がなくなってしまうと、レバーが尖ってしまう為、何かあった時に危険です。
また、短くなってしまったものは指がかかりにくくなります。
曲がったレバーの場合、修理することはできません。
ほとんどの場合、直そうとするとポキッと折れてしまいます。
なのでツーリングなど出先で曲げてしまった場合は無理して直そうとしない方が無難です。
また、レバーには色々な形があるため、自分の手の形に合わせてレバーを交換すると乗りやすくなることもあります。
手が小さくてレバーに指が届きにくいとか、握りにくい場合はレバーを社外に交換すると良いかもしれません。
ワイヤー式レバーの交換方法
ワイヤー式のクラッチレバーの交換の仕方を説明しましょう。
レバーはボルト一本で固定されています。
裏側にロックナットがついていて、ボルトが緩まないようになっています。
最初はまずこのロックナットを外します。
ロックナットを外すのはメガネレンチかボックスレンチが基本。
スパナしかない場合、ネジの頭を舐めやすいので気をつけて作業してください。
次にボルトを緩めます。
油圧式のレバーの場合はこれだけでレバーを外すことができます。
ワイヤーの取り外しは最後に
ワイヤーの遊びを調整するアジャスターには切り込みがあります。
大きいリングがゆるみ止めになっているので、これを緩めます。
硬い場合はプライヤーなどを使ってください。
次に小さい方のネジを回して、2つのネジの切り込みとレバーホルダーの切り込みが同じ方向になるようにします。
この状態でワイヤーを引っ張って外せばレバーが外れるはずです。
ワイヤーのタイコという部品がはまっているのでこれを抜いてください。
新しいレバーを取り付ける場合、動く部分やボルトにグリスを薄く塗っておくと動きが良くなります。
ワイヤーを最初に取り付ける
ワイヤーを取り付ける前にタイコ周辺のワイヤーがささくれたりしていないかチェックすること。
ささくれたワイヤーはすぐに切れてしまうので大至急交換です。
取り付けは逆の作業を行います。
最初にワイヤーを取り付けてください。
ワイヤーを後回しにして先にレバーを取り付けてしまうと調整などがかなり面倒になってしまいます。
まずボルトを完全に締め込こみます。
細いボルトなので力一杯締め込んだりしないように。
編集部ではこのくらいのボルトの場合、指3本くらいで力を入れて締めるのを目安にしています(あくまでも目安です)
この時点でレバーの動きが渋くないか確認してください。
問題がなければロックナットを締めこみます。
最後にもう一度レバーを握って、動きを確認。
遊びの量を調整してください。
遊び調整のロックになるリングは確実に締め込んでおくことが重要。
これが緩いと走っている時に遊びが変化してしまったりします。
油圧式レバーの交換はさらに簡単
油圧式はワイヤーがないのでもっと簡単です。
ただし、このマスターシリンダーのように棒と穴の位置をあわせてから取り付けないといけません。
この突起がレバーの穴に入るようにすること。
入っていないとレバーを取り付けることができません。
※ブレーキレバーに関しては、安全に関わる重要な部品ですので、お店で交換することをお勧めします。
レバーを曲げない裏技
オフロードを走るときなど、バイクを倒しそうだと思った時は、レバーのホルダーを固定しているネジを緩めておくとレバーが折れにくくなります。
両手で力を入れたらレバーホルダーの角度が変えられるくらいの締め付け方。
あまり緩いと走っているときに動いてしまって乗りにくくなってしまいます。
レバー交換はとても簡単な整備ですが、いざという時これができないとバイクを動かすことができなくなってしまったりします。
もしもの時に備えてレバー交換のやり方を覚えておいて損はないと思います。