動きが重いと思ったらワイヤーに注油してみよう!ワイヤー注油の方法を解説
公開日:2021.04.26 / 最終更新日:2021.05.06
一番定番なのはクラッチワイヤー。
他にもブレーキワイヤーやスロットルワイヤーなど、昔のバイクほど様々な部分にワイヤーが使われていたりします。
しかしワイヤーは消耗品なのでたまにメンテナンスが必要。
今回は簡単にできるワイヤー注油のやり方を解説していきます!
クラッチは適度に注油が必要
クラッチワイヤーとスロットルワイヤーはバイクを運転する時に操作する頻度が多い部分。
なので定期的に注油しないと徐々に動きが重くなってきます。
ある日突然重くならないので、乗っている回数が多いと徐々に重くなっていることに気づかず、注油してみたら軽くなりすぎてビックリ、なんてのもよくある話。
今回はクラッチワイヤーに注油していきます。
クラッチを握ってこのように潤滑剤を吹いて注油することもできますが、これでできるのはあくまで付け根だけの話。
この部分に注油するだけでも多少変わりますが、重くしている原因の一番はワイヤー本体の方です。
ワイヤーインジェクター
ワイヤーを注油するのに使えるアイテムがこのワイヤーインジェクター。
様々なメーカーから出ていて、どれも基本1000円前後で買える工具です。
左右片方が大きな穴、反対側は穴がない構造になっています。
要はここにワイヤーを挟んで注油するわけです。
注油は慣れれば5分でできる
まずはレバーを外してワイヤーだけの状態にします。
大体のバイクは付け根の調整ネジを締め込み、写真のように切り欠きの位置を合わせれば簡単に取れるはずです。
本当に注油しなきゃいけない部分は付け根ではなくこのカバーの内部。
この状態で潤滑剤を拭いて染み込ませることもできますが、大半が漏れてしまうのでかなり非効率。
ワイヤーインジェクターを取り付けるとこんな感じです。
穴がない方が付け根側、穴があいている方はカバーにかぶさる形になります。
この状態でネジを締め込んでいくとワイヤーが完全にロックされます。
カバーにかぶさって締めているのでこの状態で吹けばカバーの中にも注油できるんです。
側面のこの穴から潤滑剤を吹くと多少漏れるかもしれませんが、どんどん中に入っていきます。
ダダ漏れしていたら締め込みが足りないか、ワイヤーインジェクターが壊れているかのどちらか。
注油できたかどうかの確認はワイヤーの反対側を見るとわかります。
反対側から注入した潤滑剤が漏れていたら成功。
逆に漏れていないとワイヤーがカバーの中で錆びて潤滑剤の通り道がなくなっているか、カバーに穴が空いているか。
レバーを付けて元の状態に戻してみると、圧倒的な軽さ!
これまで指4本で握っていたのが、指1本でも握れるんじゃないかってほど変わりました。
もちろんバイクの車種、状態によって変わり方は様々ですが、3ヶ月に1回注油しておけば安心して快適に乗れるでしょう。
メンテが苦手な方でも比較的チャレンジしやすいところなので、洗車のときにでも注油してみてください!