エンストが頻発!そんなときにチェックしておきたいポイントはココ!
公開日:2022.03.21 / 最終更新日:2022.03.15
愛車の調子が悪いと気持ちが沈みますよね…。
バイク本来の調子を維持し続けながら乗ったほうが楽しく乗れるし、何より安全です!
バイクで言う「調子が悪い」は色々種類がありますが、今回はエンスト編。
頻繁にエンストを繰り返していたらココからチェックしてみてください!
クラッチが繋がったままになっている
クラッチはエンジンの動力を繋ぐ、切るための重要な部分です。
ですがしっかり調整しないとうまく働かず、エンストの原因になっている場合も。
クラッチレバーを最大まで握り込んでもクラッチが切りきれていないと、車体が止まっていても微妙につながったままの状態になるため、エンストを引き起こすことがあります。
これは定期的に調整していないと起こってしまう現象。
ニュートラルでは全く関係ありませんが、信号待ちでクラッチレバーを握って1速に入れたまま止まるとエンジンの回転が落ちてエンストする、なんて場合は疑わしいかもしれません。
クラッチレバーの付け根の調整ネジで握れる幅を調整してみましょう。
付け根で調整しても調整しきれず、エンジン側のクラッチワイヤーの付け根部分で調整が必要な場合もあります。
他にもワイヤーでいくら調整しても調整できない場合はクラッチレリーズといってエンジンの中でクラッチの操作をクラッチ本体に伝えている部品が壊れていることがあります。
僕はこの原因にたどり着くまでひたすらエンストを繰り返してました。
部品を注文して交換するだけですが、難しい場合、不安な場合はバイク屋さんにお願いしましょう。
プラグが古くなっている
スパークプラグはエンジンの中で燃料を燃やすために重要な役割のパーツです。
3000km〜5000kmで交換が推奨されていますが、ずっと交換していない!なんて方もいるかもしれません。
プラグが古くなると、電気を飛ばしている先端の電極が削れてしまい、徐々に火花が弱くなってきます。
結果点火に必要とされる十分な強さにならず、エンストを引き起こしていることも。
実際プラグを変えるとバイクの調子が良くなった!と体感できるくらい変わることもあります。
気筒数に応じてプラグの数が違うので一概には言えませんが、4気筒エンジンで1気筒のプラグが調子悪くても大体エンジンはかかるし、アイドリングもします。
極論1気筒完全に火が飛んでいなくても、残りの3気筒が生きていればエンジンはかかります(音がおかしいですが)。
なのでおかしいと思ったら全部変えてしまうほうがおすすめです。
他にもプラグが付いているプラグキャップ、プラグコード、その先など疑わしいところはたくさんありますが、その先がおかしいとなってくるとそもそもエンジンがかからないか、かかっても全くアイドリングしないかなど症状が極端に現れる事が多いので、そうなってしまった場合は地道に原因を追求していくか、バイク屋さんにお願いしましょう。
エンジンオイルが古い
エンジンオイルをしばらく変えていないとエンジンの調子が悪くなり、結果エンストを引き起こすことも。
エンジンオイルはエンジンの中で部品を保護し、滑りを良くしています。
ですが使いすぎるとその効果が薄くなり、エンジンの回転が重くなったり、悪い働きをしてしまう場合も。
プラグ同様、エンジンオイルも3000km〜5000kmで交換しましょう。
エアクリーナーが汚れている
エンジンを動かすにはガソリンと空気が必要ですが、その空気をエンジンに送る前に通過しているのがエアクリーナー。
送る空気をできるだけ綺麗にして送るためのフィルターですが、これが汚くなって目詰まりを起こすと十分な量の空気が送れず、エンストを引き起こすことがあります。
湿式と乾式があるので乾式なら交換、湿式なら掃除、もしくは交換してきれいな状態にすれば改善されるかもしれません。
※写真は社外エアクリーナーです。純正はボックスの中にフィルターが入っています。
燃料が来ていない、燃調が狂っている
エンジンはガソリンがないと動きませんが、タンクからキャブレター、エンジンまでを繋ぐホースが劣化して本来必要な量のガソリンがエンジンに行かず、エンストを引き起こすことも。
普通は負圧コックといってタンクから2本以上のホースが出ていて、1本がエンジンの負圧に吸われてもう1本からガソリンが流れるという仕組み。
この負圧ホースが劣化すると十分な燃料が行かない事があるので避けていないか、穴が空いていないか両方とものホースを確認してみましょう。
まれにですが、ホースの間にフィルターを挟んでいるとそれが抵抗となって流れるスピードが遅くなったり、量が足りなくなったりすることもありますが、疑わしい場合はテストでフィルターを外してやってみるのも何かわかることがあるかもしれません。
次にキャブレターの燃調が狂っているパターン。
インジェクション車ではほぼ確実に起こらない現象です(マフラーなどカスタムしている場合は別です)。
単純な話アイドリングの回転を上げてしまえばエンストしないなら調整してしまえばいいですが、セッティングが狂っていてアイドリングしない場合はジェッティングと呼ばれる内部のパーツ交換が必要です。
キャブレターはエアクリーナーの種類にも、エンジンの種類にもよりますが、基本気温と湿度が変わるだけで燃調は狂います(昼と夜で変わることも)。
なので常にベストなセッティングで乗ることはできません。
それを見越して車両メーカーは1年を通して問題なく走れるベストなセッティングを見つけ、バイクを販売しているんです。
ですが各部の部品が劣化したり、マフラーを変えたりするとベストなセッティングから外れてしまうため、再度セッティングが必要となります。
正直セッティング作業はかなりバイクのメンテができて仕組みを理解していないとできません。
なので明らかにジェッティングがおかしい場合はバイク屋さんにお願いしてセッティングを出してもらいましょう。
まとめ
エンストはセル付きならまだ楽ですが、キックのバイクでエンストすると腹立たしいくらい面倒です…。
ですがアイドリングはエンジンにとって最も繊細に動いているときです。
回転が上がってしまえばごまかしが利きますが、超低回転では止まるか止まらないかの微妙なところなのでエンジンの調子が顕著に現れます。
変に気にすることなくバイクを楽しむためにエンストの原因を追求して本調子を取り戻しましょう!