製図の授業!整備士としての想像力が試される?
公開日:2021.03.15 / 最終更新日:2022.10.29
今回は製図の授業についてお話します。
製図のお約束
製図を作成するにあたり、いくつかの規則があるのですがそのうちの1つ、図面使用者に確実かつ容易に伝達することとあるのですが、図面初心者の私が図面を見ても正直容易には見えなかったです笑 家の設計図に近い感じで、おおまかな形はわかるけど、細かいことまではわからない…そんな感じでした。
製図に日本工業規格だったり国際標準化機構があり製図と言っても色々な方法があるんだなあと!満たす条件の中に貿易及び国際交流からの観点もあり、誰が見てもこの形!!!という確固たる信念を感じます。
いろんな角度
製図をするにあたり、等角法やキャビネット図などいろんな方法があります。
キャビネット図は立方体の三面のうち一面だけを重点的に書く手法です。
キャビネット図は斜投影法という一種で正面図は等比率描き、奥行きは45°、1/2の縮尺で描く方法です。
等角投影法というものも習いました!正面から三面が見え、立体の形状がわかりやすくなる方法です。
それぞれの面が120°(等角)にもなっています。
上記二つは主に説明用の図面に用いられます。
そして正投影図の第一角法と第三角法を習いました。
正投影図とは形状を厳密で正確に表せるので一般的な図面に用いられます。
第一角法は物体を分解して書く際に、正面図を中心に上から見た図を下に、右から見た図を左に描いています。
第三角法は上からの図は上に、右側面図は右にと見たままに描いています。
例えばこのL字(↓)を…
第一角法で図にすると…このようになります。
ちなみに、第三角法で描くと…
このようになります。
主に使用したのは第三角法でした。個人的に一番見やすいです。
第三角法に慣れているので不意に第一角法を見ると、左にある右側面図が左側面図だとよく勘違いをしてしまいました笑
製図の練習
まずは図形をみて、正面図や右側面図などを取っていきます。
方法は第三角法です。
ある程度練習をしてから、図から立体図を作成していきました
個人的にこの作業がとっても楽しかったです!1時間みっちりやったのですが楽しくて集中していたらあっという間に時間が経っていました。
図を見て形を想像し、形を起こしてみるのですが、うまくいくととても気持ちいいです!!笑 逆にうまくいかないと自分の想像図とのギャップは何か、線の役割を理解できているかなどの穴埋めのようでそれはそれで楽しかったです!
例えばこの図。
なんとなく…なんとなくわかるけれどいざ描いてみるとうまくいきません。
右側が出っ張っているのはわかるのだけど、うううん。
あれこれ試行錯誤してみます。あれこれとやっているうちに自分の中でパッとひらめきました!正面図から書こうとするからダメなんだ!!他の角度から描いてみよう!!
右側面図と上面図を見てみると小さい正方形はきっとこう…。
右側面図を見ると上に出ているからこうで…
なんとなく形にはなってきています。
正面図を見ると十字だけれど他の面は真ん中出っ張ているぞ…??
えい!
おお??
おおお???
うまくいきました!時間内にも完成!やったー!
じゃーん!
次にこの図です。
正面図に点線があるから切込みがあるなと予想を立て、まずは正面から。
(正面図に二つの線を描いてしまっているのは私です!マス目を数えやすくする為に描いてたのを消し忘れてしまいました;;)
いい感じです。なんだかそれっぽいです。問題は上から見たとき。
きっとこうだ!斜面がどこかしらにあるはずなんだけどなんだかうまくいかないぞ…??
うーんうーんこうかなあ…
確実に何かが違う…斜面と切込みを意識して描いてみよー!!
????????????
なんだこの形は!悩みまくっているうちに時間切れ。先生が解説をしてくれました。
正解は…
ジャジャン
これが造形美か…。圧倒的にやられました。正解の図を見るとああー!と納得するのですが右側面図の上二個の部分は斜面!!など完全に先入観にやられました。
こんな感じの斜面なんかをイメージしてました。
PCで製図!
基礎を一通りやったあと、いよいよパソコンでの作図に入っていきます。PCにソフトをインストールして立ち上げます。設定で紙のサイズをA4にしたりなど、最初は設定の話がメインでした。Wordなどが使えれば慣れるのも早いのではないかなと感じました。
作成したものを先生が印刷してくれましたー!!かっこいい!!
最初は使い方が分からないことが多かったので自分でテキストを読みながら進めてみるも文が理解できないことが多々ありました。テキストには画像も添付されていたのですがあれ、急に円が増えてる?!線の引き方や消し方がなんだか違うぞなどなどのことはありましたが、わからないところは先生の説明を聞きました。進むにつれ慣れていき、問題なく操作できるようになっていました。
今回は製図の授業でした!最初、製図の授業は正直そんなに難しいことはあんまりないんじゃないかなあと思っていましたが、細かな約束事や線の意味などがあり想像以上に知識が必要な授業でした!そしていろんな方法で製図への理解を深め、見えないところも想像する重要さを学びました。車やバイク、覆われていて見えない部分などたくさんありますものね!