【実習】ミッションをおろしてみました
公開日:2021.12.30 / 最終更新日:2022.10.29
バイクではないのが残念ですが、今回はその時のお話をしようと思います。
今回の実習車はmazdaのロードスター(NC)!
ミッションを降ろす前に、座席にてシフトレバーなどなどを外し、
いよいよリフトで車を上げて、ミッションオイルを抜きます。
台があるとボルトを外してそのままオイルを流せるので楽でした!!
次にメンバーなどを外してからマフラーを外します!
メンバーの役割は補強材で、車体の剛性や強度を向上させます。
フロント部分にある、フロントクロスメンバーと呼ばれる部品を外しました。
フロントを外してからリヤを外しました。
車のマフラーを外すのは初めてでドキドキでした!
マフラーのフロント部分のボルトです。スプリングが入っていました。
外した部品たち。
一番右側にある部品はPPF(パワー・プラント・フレーム)といい、ミッションの後端からディファレンシャルを一直線に繋いで駆動系の剛性を高めている部品です。
PPFによってミッションが水平にされており、傾きや脱落防止の為、外す際は支えを使用します。
次にレリーズ・シリンダを外していきます。
レリーズ・シリンダが取れた時点で、座席の方にある配線を外していきます。
結構微妙な場所にあり、カプラの位置が見えずらい所にありました。
座席の方からは取るの難しそうでリフトアップしたままミッションの隙間から手を突っ込んで取りました。自分の頭よりも上にあるので血の巡りが悪くて痺れまくっていました笑
次にプロペラシャフトを外します。
思ってたより短いです。
プロペラシャフトは回転物なので回らないよう、プロペラシャフトの連結部分の隙間にマイナスドライバーを突っ込み、スピナーハンドルでネジを取りました。両手を使ったのですが、力不足か全然だめで結局2人掛かりで何とか取れました;;;
次に、いよいよミッションに手を付けていきます。
ミッションを固定しているボルトを外すのに長いエクステンションバーを取り付けました。
こんなに長いの初めて見ました!!
上の方にもボルトがあり、これがなかったら確実に外せなかったです;;
脱落防止のためのボルトを1つを残してそれ以外は全部外しました。
そのあとミッションジャッキを噛ませます。
上の画像ではボルトを外している段階で既にミッションジャッキを噛ませていましたが、
他の班はPPFを外すときに使用した支えを用いてボルトを外し、下ろすときにミッションジャッキを使用という感じです。
降ろしたミッションとクラッチです。
ミッション、二人掛かりで移動させました。重かった…!
次はクラッチを分解していきます。
中心がずれないようにするSSTと回り止めを使用してボルトを外していきます。
左側からプレッシャプレートとクラッチフェーシング。
フライホイール。
プレッシャプレートの裏側。
これとは別に、クラッチフェーシングがとても摩耗しているものを見せてもらいました。
さっきのフェーシングと比べてつるつるです;;
クラッチフェーシングが薄くなってしまっているからか、
金属同士が擦れている感じです。
印象的だったのが組付け時にフィンガーと呼ばれるプレッシャプレートの真ん中の部分が締め付ければフライホイール側に押されるのですが、摩耗しているクラッチフェーシングの取付時は全然押されていなかったです。
取外したミッションからレリーズベアリングなどを取り出し、ガタがないかの確認をしました
パイロットと呼ばれる、中心の回転部分もガタツキがないか指を突っ込んで確認します。
フライホイールの振れの測定も行いました。
組付け前にレリーズ・シリンダの取付部分のねじ山修正をします。
ボルトを外すとき、ゆるゆるでした;;;
ドリルで下穴をあけました。
エンザートと呼ばれるめねじ部品を押し込んでいきます。
途中から硬すぎて先生がやってくれました笑
入りました!
ネジを試しに入れてみると、しっかり入ってくれました!!
ドリルが想像以上に重いのと、ミッションの形が影響して穴の中心が分かりにくく、下穴がズレるプレッシャーがありました笑
無事にできてよかったです!
今回はミッションの脱着でした!
リフトアップしての作業は相変わらず慣れなくて、よく手がしびれたり頭をぶつけてたりしていました笑
また、新しいSSTの使い方、長いエクステやエンザートなどまだまだ知らなかった工具を知れて良かったです!