普段バイクに乗っていて膝を擦ることなんてありえないですが、レースなどを見ているとすごい角度までバイクを倒して膝を擦りながらコーナーを曲がっていく映像なんかを見ると思います。

膝スリは攻めてるライダーの証とも言える、勲章的なものですが、膝を擦るにはどうすれば良いんでしょう?

今回はそんな膝スリについて解説していきます!

レースの世界では擦るのは当たり前


そもそもなんで膝を擦るのか、ですが、それはバイクを極限まで倒しているから。
コーナーでイン側に体を落としてバイクを倒すことでライダーは地面へと近づき、結果的に膝を擦ることになります。

しかし普通の服で膝を擦ると擦った瞬間膝を怪我、もしくは転倒します。
サーキットを走る時に着る革ツナギの膝部分を見てみると、膝を地面に擦っても大丈夫なようにスライダーが付いてるんです。


レーサーはバイクを倒してココを地面に擦って曲がっていくため、何回も膝を擦り続ければこのスライダーはどんどん削れていきます。
なのでこのスライダーは消耗品。
ツナギとの接着面が強力なマジックテープとなっていて、無くなったら剥がして新品に交換することができます。

このスライダーは別名バンクセンサーと呼ばれていて、イン側に体を出し、膝を擦るところまで倒すことでライダー自身はどこまでバイクが倒れているかを認識するセンサー的な役割も果たしているんです。
(公道用のバイクではステップの下についている棒もバンクセンサーと呼びます)


あとはライダーによってですが、バンクセンサーを支点にして極限まで体をイン側に落とし、フロントタイヤ、リアタイヤ、バンクセンサーの3点でバランスを取ってコーナーを曲がるライダーもいます。

なのでサーキットやレースのような超ハイレベルになると膝は必然的に擦るもの、というより擦ってしまうもの、なんです。

サーキットで膝を擦ろう!


バイクで膝を擦るにはレーサーと同じようなポジション、つまりイン側に極限まで体を落とし、バイクを倒せば膝を擦ることができます。

しかし、公道でこのレベルまで行くことは安全なレベルでは不可能で法定速度の2倍、コーナーによってはそれ以上までスピードを出して、極限までバイクを倒さないと擦ることはできません。

プロなら低速でも擦ることはできますが、公道となると緊急回避できるようなマージンは限りなくゼロに等しく、他の車や歩行者を巻きんでしまう事故に繋がるので絶対にやめましょう。


じゃあどこに行けば膝が擦れるのか、それはバイクの限界まで性能を引き出せるサーキットです。
サーキットならみんなが膝を擦ってますし、初心者以上のクラスとなると逆に擦らないと遅くて危ない、というレベルでサーキットでは常識です。

サーキットなら極限までスピードを出して極限までバイクを倒せるし、最悪転倒したとしても余程のことがなければ他者に迷惑をかけたり事故に繋がるリスクは少ないです。


膝スリ=超ハイレベルな高等技術、と思われていますが最近ではサーキットで様々なイベントが行われていて、1日膝スリ体験なんてイベントもあります。

より早く、安全に膝スリをしてみたい方はこのようなイベントに参加して擦るコツや擦り方を教えてもらうのが早いでしょう。

憧れの膝スリで地面にゴリゴリ膝を擦り付ける感覚を体感してみてください!

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