バイクには様々なサイズがあります。
普段目にする事が多いバイクはフルサイズですが、排気量が小さい競技用のバイクでは子供用のキッズサイズから小学生〜のミニクラスなど小さなサイズのバイクがあるんです。

実はこのミニバイク、サイズは小さくても大人が乗っても楽しめるとファンが多いサイズなんです。
今回はモトクロスのミニバイク、ミニモトの魅力について解説していきます!

安心して乗れるサイズ


こちらがミニモトクロッサーのHonda XR80

これは1982年式と古いのでビンテージモトクロスの世界以外ではあまりメジャーではありませんが、ミニサイズのXRシリーズは人気で80ccや100ccなどモトクロスの入門編としても、大人が遊ぶ遊び用バイクとしても人気のシリーズです。


一見普通のオフロードバイクにも見えますが、ホイールサイズは前16インチ、後14インチとフルサイズに比べてかなりミニ(フルサイズは前21インチ後18インチ)。

大人が乗ると体よりもバイクのほうが小さいくらいになります。


問答無用で足つきは最高!
BMXに乗っているような感覚なので、フルサイズで感じる「コントロールしきれるかな…?」という不安感がほぼありません

初めて乗る人もそう感じやすいはずだし、フルサイズのオフ車に乗ったことがある方なら尚更このサイズの自由さが響くはずです。

迫力は無いけどミニだけの良さがある


しかしミニクラス全てに言えることですが、車体が小さいためフルサイズで感じるようなバイクとしての迫力というのは少ないです。
あの迫力は大きな車体じゃないと出せないんだな、と乗ってみて初めてわかりました。

人が乗っている時のかっこよさもフルサイズとは全く別の見え方をします。


しかし、このサイズにしかない魅力があるのがミニモト。
公道車でもミニクラスはたくさんありますが、公道も考えて言うならまず小さいが故の安心感があるので緊張せずにライディングを楽しむことができます。

大の大人はもちろん、大きいバイクを不安に感じる女性にもおすすめしたいサイズです。


モトクロスなどの公道ではなくオフを走ることで言えば、これまでフルサイズでは怖かったようなコースでもチャレンジしやすくなります

サイズが小さいとスピードも挙動もおとなしくなるので、フルサイズでは制御しきれなかったとしてもミニなら制御しやすいというのはあると思います。

簡単だけど奥が深い


良く言えばミニは難しいところをフルサイズよりは簡単に走れます
これまで登れなかった坂も車体が軽いので割と簡単に登れるし、最悪足をバタバタすればなんとかなるのでチャレンジしてみよう!という気になれるんです。

これが結構大事でまずはチャレンジしてみないとその先に進めないため、ミニでチャレンジしてバイクの挙動を学んで、ミニでできるようになったら次はフルサイズ、とステップアップしていけるんです。


ですがサイズが小さくなったぶん、細かいごまかしが効きません
ジャンプはしっかりマスターしないと飛べても着地で苦労するし、コーナーは大きな車体の勢いでなんとなく走っていたところをミニで走るとパワーもなくてタイヤも小さいので勢いだけでは曲がらなくなります

もちろん適当に遊ぶこともできるサイズですが、速く走ろうとするなど一個の目標を持って乗ると今まで自分がどれほど適当にバイクに乗っていたかを体感させられました。


オンロードでもオフロードでもまずバイクの基礎を学ぶならミニから始めろ、なんてよく言いますが本当にその通りでミニから乗っておけばバイクの挙動を自然と学べるので確実に上達します

しかし乗ってみないとわからないのがミニの奥深いところ
一見「子供用のバイクでしょ?」と思ってしまいますが、大人が乗っても十分楽しめて、得るものが多いのがミニモトクラスなんです。
この大きさだから無理せず楽しめるので気になった方はぜひ一度乗ってみてください!

◆公式SNSにて更新情報をお届け!

筆者プロフィール

Bike Life Lab supported by バイク王

~バイクがあれば もっと楽しい~
すべてのライダーに贈るバイクコンテンツサイト「Bike Life Lab」では、お役立ちコラムからおすすめバイクロード、Bike Life Lab研究員によるお楽しみコンテンツまで幅広く掲載中。