400ccバイクの人気車種やメリット・デメリットを紹介!
公開日:2024.07.17 / 最終更新日:2024.07.17
400ccという排気量は普通自動二輪免許で乗る事ができる最大排気量となるクラスで、免許を取得したての初心者ライダーからも支持を得ている人気の高い排気量帯です。
本記事ではそんな400ccクラスのバイクの人気車種や、メリットやデメリット等の特徴を解説していきます!
※掲載内容は2024年7月時点の内容となります。
※掲載している車両画像はイメージ画像です。メーカーオリジナルの状態と異なる場合があります。
400ccバイクのメリット
普通自動二輪免許で乗る事ができる
400ccクラスのバイクは普通自動二輪免許で運転することができ、免許は16歳から取得が可能です。
自動車の免許の有無・免許を取得する時期や地域・通いか合宿かなどによって変わりますが、既に自動車免許を持っている場合、2,3週間ほどで免許を取得することができるでしょう。
教習の実技内容も大型自動二輪免許と比較して少ない傾向にあり、教習者も大型バイクほどのパワーもないため扱いやすいためバイク初心者が初めて取る免許としておすすめです。
公道を走行する上で十分なパワーがある
車種によって性能の差があるものの、基本的に400ccクラスのバイクは日本の公道を走行するうえで最も適した排気量と言っても過言ではありません。
同じく普通自動二輪免許で乗る事ができる250ccクラスでは車種によって高速道路を走行する際やタンデム走行(二人乗り走行)をする際にパワー不足を感じる事もありますが、基本的に400ccクラスになるとそういった不便を感じるケースは少ない傾向にあるでしょう。
400ccバイクのデメリット
車検がある
400ccクラスのバイクには車検があり、新車購入時は3年後、それ以降は2年に1回のスパンで車検を受ける必要があります。
車検にかかる費用はバイクの状態等によって大きく変わりますが、バイク販売店やバイク用品店に依頼する場合最低でも5万円ほどはかかると考えた方がよいでしょう。
250ccクラスなどの車検の無い排気量帯と比較すると費用面でのデメリットがありますが、実は車検がある事そのものが全てデメリットであるわけではありません。
車検の無い250ccクラスなどの排気量帯ではメンテナンスが完全に自己管理となってしまいます。
400ccクラスでは車検に関する費用が発生するという金銭的なデメリットがある反面、2年に1度検査を通す事によってベストなコンディションを維持しやすくなるというメリットがあります。
バイクは消耗品の塊で安全に走行するためには定期的な整備・点検が不可欠です。
そのため、自己管理が苦手という方はあえて車検のある400ccクラスのバイクを選ぶという手もあります。
新車ラインナップが少ない
400ccクラスのバイクは250ccクラスのバイクと比較して新車のラインナップが少ない傾向にあります。
2024年7月現在で国内4メーカーが販売している400ccクラスのバイクは合計で13モデルですが、250ccクラスは26モデルと約半分のラインナップとなっています。
ジャンルに関しても250ccクラスではラインナップされているが400ccクラスではラインナップされていなかったり、数が少ないジャンルもあります。
新車購入を検討している方にとってはラインナップが少ないことはデメリットと言えます。
400ccクラスのバイクを選ぶ際は中古車も候補に入れて検討することでラインナップ不足のデメリットは解消することができるためおすすめです。
一部人気車種はプレミア価格で取引されている
400ccは人気の高い排気量帯ですが、排気ガス規制などの影響によって多くの車種が生産終了となっています。
生産終了となったモデルの中には空冷4気筒エンジンなどの現代の環境規制では製造が難しいモデルや、漫画やアニメに登場したことで高い人気を得ているモデルなどの中にはメーカー希望小売価格を上回るプレミア価格で取引されるモデルもあります。
バイクは自動車等と比較して趣味趣向が強く出る乗り物のため、「どうしてもこのバイクに乗りたい!」と思う方も多いと思います。
そんな方におすすめしたいのは、自分が乗りたいと思っているバイクに似たバイクも候補に入れてバイク選びをする事。
本記事では400ccの人気バイクを紹介しますが、関連記事ではより多くの車種を紹介しているため気になる方はぜひ参考にしてみてください。
400ccバイクの選び方
自分の体格に合ったバイクを選ぶ
モデルによって差はありますが、400ccクラスのバイクは250ccクラスのバイクよりも排気量が大きいため、ボディサイズが大きく車両重量も重くなる傾向にあります。
足つき性の良さなどの指標も重要ですが、取り回しに問題がない重量かどうかもあわせて確認をすると安心でしょう。
バイク取り扱いに不安のある方は実際に近隣のバイク販売店に足を運び、実車に跨ってみる事をおすすめします。
パーツ供給にも注目
400ccの既に生産終了となっているモデルを検討する際にはパーツ供給にも注目をすると良いでしょう。
生産終了から時間が経つにつれて購入後の維持が難しくなる傾向にあるため、車種によっては購入後の維持そのものが難しくなってしまうケースも考えられます。
また、外装パーツ等も入手が難しくなる傾向にあるので、購入時の車両の程度もよくチェックすると良いでしょう。
中古で400ccバイクを選ぶ際のポイント
車両の程度
中古バイクを選ぶ際には車両の程度をチェックすることが重要です。
特に400ccクラスのように車検のある排気量帯では、金額の安さを優先してあまり程度が良くない個体を選んだ場合、その後の車検にかかる費用がかさんでしまいトータルで見ると割高となってしまうケースも考えられるためです。
購入時の費用も重要ですが、その後の維持にかかる費用も考慮した上で程度の良いバイクを選ぶ事がおすすめと言えるでしょう。
車検の残り
中古で400ccバイクを選ぶ際は車検の残りにも注目すると良いでしょう。
例えば同じような程度と価格の2台で迷っている際、一方は車検の残りが長くもう一方は車検の残りが短いといった場合には車検の残りが長い方を選ぶことで総額を抑えることができるケースもあるためです。
また、バイク販売店によっては車検の残りが短い場合には納車整備の際に車検を取得しなおすという店舗もあります。
これは納車整備に時間がかかりバイクが成約となってから納車するまでに期間があくため、納車直後に車検が切れてしまうといった事を避けるためです。
気になっているバイクの車検が1ヶ月後や2ヶ月後に迫っているような場合においては販売店スタッフに納車整備時に車検を取得しなおすのか確認をすると良いでしょう。
カスタムパーツ
400ccクラスのバイクは生産終了しているモデルが多く、生産終了から時間が経つにつれてパーツ類の入手が難しくなる傾向にありますが、これはカスタムパーツにも言えることです。
例えばETCやスマートフォンホルダー等の汎用性のあるカスタムパーツは特に気にする必要は無いですが、車種専用品の社外製パーツは要注目と言えるでしょう。
購入後に入手をしようとするとオークションやフリマサイト等で中古品を購入する方法がメインとなりますが、中古品でも高額であったり、そもそもなかなか出品されず入手そのものが難しいケースも考えられます。
そのため、400ccの中古車を購入検討している場合はあらかじめ車体についているカスタムパーツにも注目すると良いでしょう。
納車整備内容の確認
車検の有無にかかわらず中古車は納車整備をしっかりと行う事と納車整備内容の確認をすることが重要です。
前のオーナーはどんな乗り方をしていてどのようなメンテナンスをしていたかはわからないため、乗り出す前にバイク全体を点検・整備をする必要があります。
納車整備ではどのような箇所を整備するのか確認をすると安心でしょう。
また、自身でバイク全体の整備や点検ができない場合、フリマサイトやオークションサイトの個人売買でバイクを買うことはおすすめできません。
個人売買では一般的に納車整備費などの諸経費が発生せず車体本体価格だけで取引を行うためバイク販売店で購入するよりも安く購入できるケースもありますが、整備・点検がされておらず商品説明欄の記載内容が全て正しいとも限らず、実際にどのようなバイクなのかは手元に届くまで分かりません。
また、手元に届いてからの整備・点検にかける費用や時間を考慮するとバイク販売店でプロの整備士にバイクの整備や点検をしてもらった上で納車する事が安心・安全なバイクライフへとつながるといっても過言では無いでしょう。
400ccネイキッドバイクの人気車種
CB400SF
ホンダ CB400スーパーフォア
「普通自動二輪免許を取得したけど自分に合うバイクが分からない」
そういった方はホンダのCB400SFを選べばバイク選びに失敗することは少ないと言えるでしょう。
CB400SFは普通自動二輪教習の教習車としても有名なバイク。
教習車に採用されるという事は、他のバイクと比較して初心者でも扱いやすく故障のリスクが少ない傾向にあるとも言い換える事ができます。
CB400SFはオーソドックスなネイキッドスタイルかつ不足している部分が少なく、クセも少ないため乗り手を選ばない特性を持っており、街乗りから峠のワインディングまで幅広く対応できるトータルバランスに優れた優等生バイクと言えるでしょう。
エンジンは水冷並列4気筒エンジンを採用しており、NC39以降の型式では教習車には搭載されていないHYPER VTECというホンダ独自の可変バルブ機構が搭載されているため、4気筒エンジンのバイクにありがちな低回転域でのトルクの薄さを改善しています。
また、教習仕様の装備も付いていないため教習車と比較して車両重量も軽いという特徴があります。
30年近く販売されていたロングセラーモデルのため、CB400SFは複数のモデルに分かれています。
バイク初心者の方はフューエルインジェクションを採用したCB400SF HYPER VTEC Revo(NC42)がおすすめです。
CB400SFの中で最も高年式のため装備が充実しており扱いやすく、維持もしやすいと言えるでしょう。
また、ツーリングの快適性を高めたいのであればハーフカウルを装着し防風性を高めたCB400SBを選ぶのもおすすめです。
ホンダ CB400スーパーボルドール
CB400SFはしっかりとメンテナンスを行いながら大切に乗る事で総走行距離が10万kmをこえることも珍しくない車種なので、迷ったらまずCB400SFを選んでバイクに慣れてきてから他のバイクに乗り換えたり、大型クラスのバイクへステップアップするというもの良いでしょう。
スペック
CB400 SUPER FOUR HYPER VTEC Revo 2020年モデル スペック | |||
全長 | 2080 mm | 全幅 | 745 mm |
全高 | 1080 mm | シート高 | 755 mm |
ホイールベース | 1410 mm | 車両重量 | 201 kg |
燃料タンク容量 | 18 L | 燃料供給方式 | インジェクション |
エンジン | 4スト水冷並列4気筒 | ||
最高出力 | 41kW(56PS) / 11000RPM | ||
最大トルク | 39N・m(4kgf・m) / 9500RPM |
SR400
ヤマハ SR400
SR400はヤマハが発売していた約40年の歴史があるロングセラーモデルで、クラシックバイクの代名詞といっても過言ではないほどの人気と知名度を誇る人気バイクです。
1978年の初登場から生産終了となる2021年までの約40年間基本設計を変更せずにラインナップされ続けていましたが、SR400がクラシックなのは外観のみではありません。
現代のバイクはエンジンをかける際にセル始動となっているバイクがほとんどでボタンを推すだけでエンジンをかけることができますが、SR400にはセルが搭載されておらずエンジンの始動方法はキックスタートのみとなっています。
キックスタートは一見すると不便に思えますが、SR400は外見以外にもクラシックバイクの良さを継承しているバイクであるからこそキックスタートのみを採用しているとも言えることができます。
コツを掴むまでに少し苦労をするかもしれませんが、慣れてしまえばSR400の世界観を十分に楽しめるようになるでしょう。
エンジンは空冷単気筒エンジンを搭載し、低速トルクが厚く扱いやすいフィーリングで、ビッグシングルならではの鼓動感や振動を味わうことができます。
また、クラシックな外観に加えてシート高が790mmと400ccクラスの中では低い部類で車体がスリムなため足つき性も比較的良いため女性からの人気も高いバイクです。
シンプルな外観のためカスタムベースとしても人気が高く、カフェレーサー仕様にカスタムするなど自分好みの一台に仕上げる楽しさも兼ね備えています。
SR400はロングセラーバイクで一口にSR400と言っても様々なモデルがラインナップされています。
初心者の方が選ぶ際は高年式でフューエルインジェクションを採用したRH16J型を選ぶのがおすすめと言えるでしょう。
SR400 スペック
SR400 2021年モデル スペック | |||
全長 | 2085 mm | 全幅 | 750 mm |
全高 | 1110 mm | シート高 | 790 mm |
ホイールベース | 1410 mm | 車両重量 | 175 kg |
燃料タンク容量 | 12 L | 燃料供給方式 | インジェクション |
エンジン | 4スト空冷単気筒 | ||
最高出力 | 18kW(24PS) / 6500RPM | ||
最大トルク | 28N・m(2.9kgf・m) / 3000RPM |
GB350
ホンダ GB350
ホンダのGB350はクラシックな外観のバイクで一見旧く見えますが、実は初登場は2021年とかなり新しいバイク。
レトロな雰囲気に反して中身は最新となっているネオクラシックに分類されるジャンルのバイクです。
外観のクラシックさと扱いやすさや維持のしやすさを両立しており、年式の旧いクラシックバイクと比較して故障のリスクなども少ないため初心者ライダーにもおすすめのバイクです。
エンジンはセル始動となっているためSR400のキックスタートに不安があるのであればGB350を選ぶという手も。
搭載する空冷単気筒エンジンは低速トルクに優れ扱いやすく、単気筒エンジンならではの鼓動感を味わう事ができます。
また、GB350にはラインナップモデルとしてGB350Sもラインナップされています。
ホンダ GB350S
GB350SはエンジンはGB350と共通であるものの、よりスポーティーにアレンジされています。
外観の違いとしては、フォークブーツ・ヘッドライトのデザイン・ウィンカー形状・ハンドル・シート形状・テールカウル・サイドカウル・マフラーといった箇所がスタンダードなGB350と異なります。
また、リアホイールの径がGB350が18インチに対してGB350Sは17インチと小径化されており、タイヤサイズもGB350が130サイズであることに対しGB350Sは150サイズへとワイド化されています。
ライディングポジションもGB350Sの方が若干前傾姿勢となっているため、見た目だけではなくワインディングなどで走りも楽しみたいという事であればGB350Sを選ぶのもおすすめです。
GB350 スペック
GB350 2023年モデル スペック | |||
全長 | 2180 mm | 全幅 | 790 mm |
全高 | 1105 mm | シート高 | 800 mm |
ホイールベース | 1440 mm | 車両重量 | 179 kg |
燃料タンク容量 | 15 L | 燃料供給方式 | インジェクション |
エンジン | 4スト空冷単気筒 | ||
最高出力 | 15kW(20PS) / 5500RPM | ||
最大トルク | 29N・m(3kgf・m) / 3000RPM |
W400
カワサキ W400
W400はカワサキが発売していたクラシックバイクで、SR400やGB350との最も大きな違いはそのエンジン。
SR400とGB350は空冷単気筒エンジンを搭載していることに対し、W400は空冷2気筒のバーチカルツインエンジンを搭載しています。
エンジンフィーリングはSR400やGB350とはひと味違う2気筒らしい鼓動とトルクを楽しむ事ができるでしょう。
また、レトロなデザインに加えてシート高は765mmと足つき性に優れており、女性からの人気も高い傾向にあります。
足つき性に優れている反面、車体サイズは大きい部類で車両重量は200kgを超えているため、小柄な女性など扱いに不安がある場合は近隣のバイク販売店で実車に跨ってみると安心でしょう。
排気ガス規制の影響で登場から約3年ほどで生産終了となってしまったため生産台数が少なく、中古バイク市場での流通台数も決して多く無いため希少なバイクです。
W400の中古車を探す際は金額や走行距離など以外にもメッキパーツなどの状態もよく確認して選ぶと良いでしょう。
W400 スペック
W400 2008年モデル スペック | |||
全長 | 2175 mm | 全幅 | 855 mm |
全高 | 1115 mm | シート高 | 765 mm |
ホイールベース | 1460 mm | 乾燥重量 | 193 kg |
燃料タンク容量 | 14 L | 燃料供給方式 | キャブレター |
エンジン | 4スト空冷並列2気筒 | ||
最高出力 | 21kW(29PS) / 7500RPM | ||
最大トルク | 29N・m(3kgf・m) / 6000RPM |
Z400
カワサキ Z400
アグレッシブなデザインが特徴的なカワサキのZ400は水冷並列2気筒エンジンを搭載したネイキッドバイク。
車体サイズは250ccクラスのZ250とほぼ変わらないコンパクトさを誇り、車両重量は165kgとCB400SFと比較するとなんと約35kgも軽いです。
現在も新車で発売されている現行モデルのため購入・維持のハードルが低く、コンパクトな車体に400ccのパワーを搭載するトータルバランスに優れた1台となっているため、バイク初心者の方にもおすすめの1台です。
Z400 スペック
Z400 2023年モデル スペック | |||
全長 | 1990 mm | 全幅 | 800 mm |
全高 | 1055 mm | シート高 | 785 mm |
ホイールベース | 1370 mm | 車両重量 | 166 kg |
燃料タンク容量 | 14 L | 燃料供給方式 | インジェクション |
エンジン | 4スト水冷並列2気筒 | ||
最高出力 | 35kW(48PS) / 10000RPM | ||
最大トルク | 37N・m(3.8kgf・m) / 8000RPM |
390DUKE
KTM 390DUKE
オレンジのカラーリングが特徴的な390DUKEはオーストリアのバイクメーカーKTMが販売するストリートファイタータイプのネイキッドバイク。
エッジの効いたデザインが国産車とは違った雰囲気を醸し出しています。
エンジンは水冷単気筒エンジンを搭載しており、同じ400cc単気筒でもSR400やGB350とは性格が真逆でスポーツ性能に特化したフィーリング。
KTMのコンセプトは『READY TO RACE』となっており、そのままレースに出れてしまうほどの出力性能の高さを誇ります。
390DUKEの最大出力は45馬力で車両重量は165kg。
SR400の24馬力175kg、GB350の20馬力179kgと比較をするとその差は歴然。
400ccクラスのバイクの中でも屈指の過激さを誇るバイクとも言えます。
では390DUKEがベテラン向きのバイクかというとそうではありません。
車体が軽量なため扱いやすく、単気筒エンジンでトルクもあり扱いやすい特性があるためです。
「390DUKEの性能を全て発揮する」ようなサーキット走行などは初心者には難しいと思われますが、公道を走行する上では特に難易度は高くないと言えるでしょう。
390DUKE スペック
390 DUKE 2023年モデル スペック | |||
全長 | – | 全幅 | – |
全高 | – | シート高 | 820 mm |
ホイールベース | 1357 mm | 車両重量 | 165 kg |
燃料タンク容量 | 15 L | 燃料供給方式 | インジェクション |
エンジン | 4スト水冷単気筒 | ||
最高出力 | 33kW(45PS) | ||
最大トルク | 39N・m |
ゼファー400χ
カワサキ ゼファー400χ
1980年代のレーサーレプリカブームの時代に登場し、ネイキッドバイクブームを引き起こしたゼファー400の後継モデルがゼファー400χです。
ゼファー400χは、400ccネイキッドバイクを語る上で外せないほどの有名車種といっても過言では無く、カワサキのバイクの中でも非常に人気が高いモデルです。
空冷4気筒エンジンを搭載し、最高出力は53馬力を発揮。
現在新車で販売されているバイクの中では400ccの4気筒エンジンを搭載するモデルはカワサキのZX-4Rのみとなっていますが、Zの伝統を受け継いだ空冷4気筒エンジンのスタイリングやフィーリングはゼファー400χでしか味わうことができないでしょう。
2009年に惜しまれつつも生産終了してしまいましたが、ゼファーシリーズとしての人気に加えて空冷4気筒エンジンは現代の環境規制においては生産が難しい事もあり、個体によってはプレミア価格で取引される事もあります。
ゼファー400χ スペック
ZEPHYR X Final Edition 2008年モデル スペック | |||
全長 | 2085 mm | 全幅 | 745 mm |
全高 | 1100 mm | シート高 | 775 mm |
ホイールベース | 1440 mm | 乾燥重量 | 186 kg |
燃料タンク容量 | 15 L | 燃料供給方式 | キャブレター |
エンジン | 4スト空冷並列4気筒 | ||
最高出力 | 39kW(53PS) / 11500RPM | ||
最大トルク | 35N・m(3.6kgf・m) / 9000RPM |
400ccアメリカン・クルーザーバイクの人気車種
ELIMINATOR
カワサキ ELIMINATOR
現在唯一新車で購入することができる400ccのクルーザーモデルがELIMINATORです。
搭載する水冷並列2気筒エンジンはカワサキのスポーツバイクNinja400と同系統となっており、最高出力は48馬力と高い走行性能を発揮します。
車両重量は178kgと400ccクラスのバイクの中では軽量な部類で、ライディングポジションもネイキッドバイクに近いためバイク初心者や女性でも扱いやすいモデルです。
また、ELIMINATORには上位グレードのELIMINATOR SEがラインナップされており、ビキニカウルやフォークブーツが装着され、GPS対応の前後2カメラのドライブレコーダーを標準搭載しています。
ELIMINATOR スペック
ELIMINATOR 2024年モデル スペック | |||
全長 | 2250 mm | 全幅 | 785 mm |
全高 | 1100 mm | シート高 | 735 mm |
ホイールベース | 1520 mm | 車両重量 | 176 kg |
燃料タンク容量 | 12 L | 燃料供給方式 | インジェクション |
エンジン | 4スト水冷並列2気筒 | ||
最高出力 | 35kW(48PS) / 10000RPM | ||
最大トルク | 37N・m(3.8kgf・m) / 8000RPM |
ドラッグスター400
ヤマハ ドラッグスター400
1990年代にアメリカンバイクブームの火付け役になったドラッグスター400は、400ccのアメリカンバイクと聞いたときに一番最初に思い浮かべる方も多いのではないのでしょうか?
ローアンドロングなスタイリングにメッキパーツを多用し、空冷Vツインエンジンが映えるその外観は多くのライダーから高い人気を得ています。
現行のELIMINATORと比較してクラシック感が強い事もポイントでしょう。
タイヤを深く覆うディープフェンダーを採用したドラッグスター400クラシックも人気モデルとなっています。
ヤマハ ドラッグスター400クラシック
ドラッグスター400 スペック
DragStar 400 2016年モデル スペック | |||
全長 | 2340 mm | 全幅 | 840 mm |
全高 | 1065 mm | シート高 | 660 mm |
ホイールベース | 1610 mm | 車両重量 | 234 kg |
燃料タンク容量 | 15 L | 燃料供給方式 | インジェクション |
エンジン | 4スト空冷V型2気筒 | ||
最高出力 | 22kW(30PS) / 7500RPM | ||
最大トルク | 31N・m(3.2kgf・m) / 6250RPM |
イントルーダークラシック400
スズキ イントルーダークラシック400
スズキが発売していたイントルーダークラシック400は400ccクラスのアメリカンバイクの中でも他の車種を圧倒するほどの車格の大きさを誇るバイク。
車両重量も275kgとトップクラスの重さとなっていますが、その反面操舵性は軽快で重さを感じさせない一面も。
エンジンは水冷V型2気筒エンジンを搭載しており、ライバル車の多くがSOHC2バルブを採用している事に対し、イントルーダークラシック400はSOHC4バルブを採用し、エンジンのスムーズさが高い快適性を実現しています。
前後のホイールをキャストホイール仕様にしたモデルもラインナップされています。
スズキ イントルーダークラシック400 キャストホイール仕様
イントルーダークラシック400 スペック
Intruder Classic 400 2014年モデル スペック | |||
全長 | 2500 mm | 全幅 | 955 mm |
全高 | 1110 mm | シート高 | 700 mm |
ホイールベース | 1655 mm | 車両重量 | 275 kg |
燃料タンク容量 | 15 L | 燃料供給方式 | インジェクション |
エンジン | 4スト水冷V型2気筒 | ||
最高出力 | 24kW(33PS) / 8000RPM | ||
最大トルク | 33N・m(3.4kgf・m) / 6000RPM |
400ccスポーツバイクの人気車種
Ninja400
カワサキ Ninja400
Ninja400はカワサキが発売する水冷並列2気筒エンジンを搭載した400ccフルカウルスポーツバイク。
2018年のフルモデルチェンジで車両重量が211kgから167kgへと44kgもの軽量化が行われ、250ccクラススポーツバイクのNinja250の車両重量166kgと1kgしか変わらない数値となっており400ccクラスのスポーツバイクの中でもトップクラスの軽量さを誇っています。
車体サイズも250ccクラスのNinja250とほぼ変わらない大きさとなっており、『250ccクラスの車体に400ccのエンジンを搭載したバイク』と表現しても過言ではないでしょう。
250ccクラスと400ccクラスでバイク選びを悩んでいる方にもおすすめの一台とも言えます。
Ninja400 スペック
Ninja 400 2024年モデル スペック | |||
全長 | 1990 mm | 全幅 | 710 mm |
全高 | 1120 mm | シート高 | 785 mm |
ホイールベース | 1370 mm | 車両重量 | 167 kg |
燃料タンク容量 | 14 L | 燃料供給方式 | インジェクション |
エンジン | 4スト水冷並列2気筒 | ||
最高出力 | 35kW(48PS) / 10000RPM | ||
最大トルク | 37N・m(3.8kgf・m) / 8000RPM |
ZX-4R SE
カワサキ ZX-4R SE
ZX-4RSEは現在唯一発売されている400ccクラスで唯一4気筒エンジンを搭載したバイク。
車体は小柄で250ccクラスのZX-25Rと大きく変わらないサイズ感でありながら、最高出力は77馬力(ラムエア加圧時80馬力)と他の400ccバイクと一線を画した性能を発揮します。
実用性を重視したZX-4R SEに対してスポーツ性を重視したZX-4RRがラインナップされており、ZX-4RRにはリッタースポーツバイクのZX-10Rと同じタイプのSHOWA製リアショックが採用されています。
初めてバイクに乗るような若い世代から様々なバイクに乗りつくしたベテラン世代まで楽しむことができる1台です。
ZX-4R SE スペック
Ninja ZX-4R SE 2024年モデル スペック | |||
全長 | 1990 mm | 全幅 | 765 mm |
全高 | 1110 mm | シート高 | 800 mm |
ホイールベース | 1380 mm | 車両重量 | 190 kg |
燃料タンク容量 | 15 L | 燃料供給方式 | インジェクション |
エンジン | 4スト水冷並列4気筒 | ||
最高出力 | 57kW(77PS) / 14500RPM ※ラムエア加圧時59kW(80PS) | ||
最大トルク | 39N・m(4kgf・m) / 13000RPM |
CBR400R
ホンダ CBR400R
2024年モデル以降のCBR400RはCBR1000RR-Rを彷彿させるようなスタイリングにアップデートされました。
全体デザインの変更によってスポーティーさを高めるとともに、左右のカウルにエアダクトが装着されてデザイン性の向上のみならず高速走行時の快適性を高めています。
搭載する水冷並列2気筒エンジンは最高出力が46馬力を発揮し、街乗りからスポーツライディングまで幅広く楽しむ事ができます。
CBR400R スペック
CBR400R 2024年モデル スペック | |||
全長 | 2080 mm | 全幅 | 760 mm |
全高 | 1145 mm | シート高 | 785 mm |
ホイールベース | 1410 mm | 車両重量 | 191 kg |
燃料タンク容量 | 17 L | 燃料供給方式 | インジェクション |
エンジン | 4スト水冷並列2気筒 | ||
最高出力 | 34kW(46PS) / 9000RPM | ||
最大トルク | 38N・m(3.9kgf・m) / 7500RPM |
YZF-R3
ヤマハ YZF-R3
YZF-R3は最高出力42馬力を発揮する320ccの並列2気筒エンジンを搭載したスポーツバイク。
「毎日乗れるスーパーバイク」というコンセプトの元に開発がされており、ゆとりある走行を楽しむ事ができます。
2019年のモデルチェンジでデザインを一新するとともに、フロントフォークの倒立化やヘッドライトのLED化などのアップグレードが行われました。
排気量区分は小型二輪に該当するため車検のある400ccクラスとなりますが、実際の排気量は320ccでは250ccと400ccの中間に位置しています。
250ccクラスの車体サイズに250ccよりも約70cc大きいエンジンを搭載しているため、扱いやすさとパワーのバランスを絶妙なバランスで保っています。
YZF-R3 スペック
YZF-R3 2023年モデル スペック | |||
全長 | 2090 mm | 全幅 | 730 mm |
全高 | 1140 mm | シート高 | 780 mm |
ホイールベース | 1380 mm | 車両重量 | 169 kg |
燃料タンク容量 | 14 L | 燃料供給方式 | インジェクション |
エンジン | 4スト水冷並列2気筒 | ||
最高出力 | 31kW(42PS) / 10750RPM | ||
最大トルク | 30N・m(3.1kgf・m) / 9000RPM |
RC390
KTM RC390
KTMのMotoGPマシンのRC16を彷彿とさせるスタイリングが特徴のスポーツバイクがRC390です。
現行の400ccクラスのスポーツバイクの中で唯一単気筒エンジンを搭載しており、車体の軽量さはトップクラス。
最高出力は44馬力を発揮し、軽量な車重とハンドリングの軽さも相まってレーシーな走りを実現します。
最新モデルでは3軸IMUを採用しコーナリング対応のABSやトラクションコントロールを標準搭載するなど最新の電子制御技術を採用しています。
ツーリングからサーキット走行まで幅広いシーンで活躍する1台です。
RC390 スペック
RC390 2024年モデル スペック | |||
全長 | – | 全幅 | – |
全高 | – | シート高 | 824 mm |
ホイールベース | 1343 mm | 車両重量 | 155 kg |
燃料タンク容量 | 13.7 L | 燃料供給方式 | インジェクション |
エンジン | 4スト水冷単気筒 | ||
最高出力 | 32kW(44PS) / 9000RPM | ||
最大トルク | 37N・m / 7000RPM |
400ccアドベンチャーバイクの人気車種
400X
ホンダ 400X
400Xはホンダが2023年まで発売していた400ccアドベンチャーバイクで、初登場は2013年と10年ほど販売が続いたロングセラーモデル。
2019年にモデルチェンジが行われ、フロントが17インチから19インチ変更されるなど装備面をはじめ大きくアップデートが行われました。
その後の2022年モデル以降では倒立フォークを採用し、フロントブレーキはダブルディスクを採用。
この他にもスイングアーム剛性最適化やフロントホイールの軽量化も行われるなどモデル年式によって装備が大きく異なるため、選ぶ際はモデル年式にも注目すると良いでしょう。
エンジンはスポーツバイクのCBR400R系列の水冷並列2気筒エンジンを搭載。
街乗りからツーリングまで幅広いシーンで活躍し、ロングツーリングの快適性は400ccクラスの中でも上位に入るでしょう。
オンロード要素の強いアドベンチャーモデルとなっているため本格的なオフロード走行は難しいものの、フラットダートの走行も視野に入れて開発されており、軽い未舗装路程度であれば難なく走行が可能です。
400X スペック
400X 2022年モデル スペック | |||
全長 | 2140 mm | 全幅 | 830 mm |
全高 | 1380 mm | シート高 | 800 mm |
ホイールベース | 1435 mm | 車両重量 | 199 kg |
燃料タンク容量 | 17 L | 燃料供給方式 | インジェクション |
エンジン | 4スト水冷並列2気筒 | ||
最高出力 | 34kW(46PS) / 9000RPM | ||
最大トルク | 38N・m(3.9kgf・m) / 7500RPM |
G310GS
BMW G310GS
アドベンチャーバイクを代表するBMWのGSシリーズの最小排気量モデルがG310GSです。
エンジンは水冷単気筒エンジンを搭載し、車体が軽量かつ低回転域でのトルク性能に優れています。
2021年モデル以降は灯火類のLED化となり、スリッパークラッチや電子制御スロットルのライド・バイ・ワイヤを採用するなど装備のアップグレードが行われました。
単なる普通自動二輪免許で乗る事ができるBMWのバイクに留まらず、国産アドベンチャーバイクと一味違ったデザインとバランスに優れた性能を両立していることから多くのライダーからの支持を得ています。
G310GS スペック
G310GS 2023年モデル スペック | |||
全長 | 2075 mm | 全幅 | 880 mm |
全高 | 1230 mm | シート高 | 835 mm |
ホイールベース | 1420 mm | 車両重量 | 169.5 kg |
燃料タンク容量 | 11 L | 燃料供給方式 | インジェクション |
エンジン | 4スト水冷単気筒 | ||
最高出力 | 25kW(34PS) / 9500RPM | ||
最大トルク | 28N・m / 7500RPM |
390アドベンチャー
KTM 390アドベンチャー
KTMが発売している390アドベンチャーは390DUKE系列の水冷単気筒エンジンを搭載したアドベンチャーバイク。
フロント19インチとダート走行を想定したブロックパターンタイヤを装着し、オフロード性能を高めています。
400ccクラスのアドベンチャーバイクの中でもトップクラスの走破性を誇り、車体の軽量さも相まって大型クラスのアドベンチャーモデルではできないような楽しみ方ができる1台です。
390アドベンチャー スペック
390 ADVENTURE 2024年モデル スペック | |||
全長 | – | 全幅 | – |
全高 | – | シート高 | 830 mm |
ホイールベース | 1430 mm | 車両重量 | 161 kg |
燃料タンク容量 | 14.5 L | 燃料供給方式 | インジェクション |
エンジン | 4スト水冷単気筒 | ||
最高出力 | 32kW(44PS) / 9000RPM | ||
最大トルク | – |
400ccスクーターの人気車種
バーグマン400
スズキ バーグマン400
現在新車販売されているバイクの中で、普通自動二輪免許で乗る事ができる最大排気量となるバイクがスズキのバーグマン400です。
250ccクラスのスクーターと比較しても余裕のあるパワーを持っていることから高速道路の走行時などにはゆとりのある走りを実現し、低速トルクにも優れたエンジン特性のためシーンを選ばず快適な走行を実現します。
車体は比較的コンパクトな部類ながら高い快適性を実現。
シート先端部分が絞られた形状となっているため、比較的足つき性にも優れている特徴があります。
シート下収納スペースも42Lと大容量のため通勤・通学にもおすすめの一台です。
バーグマン400 スペック
BURGMAN400 2021年モデル スペック | |||
全長 | 2235 mm | 全幅 | 765 mm |
全高 | 1350 mm | シート高 | 755 mm |
ホイールベース | 1580 mm | 車両重量 | 218 kg |
燃料タンク容量 | 13 L | 燃料供給方式 | インジェクション |
エンジン | 4スト水冷単気筒 | ||
最高出力 | 21kW(29PS) / 6300RPM | ||
最大トルク | 35N・m(3.6kgf・m) / 4900RPM |
トリシティ300
ヤマハ トリシティ300
前2輪後1輪の3輪スクーターのトリシティ300
LWMというヤマハ独自のテクノロジーを採用しており、コーナリング時に前の2輪と車体が同調して自然にリーンさせることができます。
そのため、横風や路面の凸凹などでふらつきにくく、車体安定性が高いという特徴があります。
トリシティ300はトリシティシリーズの最大排気量モデルですが、単純にトリシティ125やトリシティ155の排気量が大きくなったモデルというわけではありません。
トリシティ300にはスタンディングアシスト機能が搭載されており、一定の条件下でボタンを推すことで両足を地面から離していながら車体の垂直状態を保つ事が可能です。
これはトリシティシリーズの中でもトリシティ300のみに搭載されている機能です。
トラクションコントロールやABSといった安全装置も搭載されているため、街乗りのみならずロングツーリングにも向いているスクーターです。
トリシティ300 スペック
TRICITY 300 2023年モデル スペック | |||
全長 | 2250 mm | 全幅 | 815 mm |
全高 | 1470 mm | シート高 | 795 mm |
ホイールベース | 1595 mm | 車両重量 | 237 kg |
燃料タンク容量 | 13 L | 燃料供給方式 | インジェクション |
エンジン | 4スト水冷単気筒 | ||
最高出力 | 21kW(29PS) / 7250RPM | ||
最大トルク | 29N・m(3kgf・m) / 5750RPM |
400ccクラスには魅力的なバイクが沢山!
400ccクラスのバイクは日本の公道を走行する上で最もバランスがとれているといっても過言ではなく、多くの方におすすめの排気量帯です。
普通自動二輪免許で乗る事ができるため、初心者ライダーの初めての1台としてもオススメ。
今回紹介したバイク以外にも各メーカーから魅力あるバイクがたくさんラインナップされているので、気になっている方はバイク王公式HPで在庫情報をチェックしてみてください!