大型アメリカンバイクのおすすめ人気車種を紹介!
公開日:2023.10.30 / 最終更新日:2024.09.10
大型アメリカンバイクは人気の高いカテゴリーです。
以前は名前の通りアメリカのメーカー、ハーレー・ダビッドソン(以下ハーレー)が中心でしたが、1970年代後半から国産メーカーが独自のアメリカンモデルをリリースするようになりました。
1990年代頃からは日本でアメリカンバイクのムーブメントが盛り上がり、魅力的なバイクがたくさんラインナップされることになったのです。
今回はそんな大型アメリカンバイクについて、その特徴や人気車種などを紹介することにしましょう。
大型アメリカンバイクの魅力
大型アメリカンバイク最大の魅力は、なんといってもそのデザインでしょう。
細部まで美しく仕上げられた高級感のあるモデルが数多くラインナップされてきました。
大排気量エンジンは低回転から力強いパワーを発揮するので街なかでも扱いやすく、クルーザータイプに分類されていることからもわかるようにロングツーリングも楽々こなします。
また足つき性が良いのも見逃せないポイントです。
大型アメリカンバイクのポイント
一口に大型アメリカンバイクといっても、モデルによって性格や雰囲気は大きく異なります。
それぞれの特徴などを理解しておくことが、理想の大型アメリカンバイクを手に入れる第一歩になります。
ハーレーかハーレー以外か
大型アメリカンバイクを代表するのはアメリカのハーレーです。
伝統のVツインエンジンが醸し出す存在感と排気音、美しいデザインに憧れるライダーは少なくありません。
また、カスタムパーツが非常に多く、カスタムが文化として根付いているのもハーレーの素晴らしいところです。
国産のバイクの中にはハーレーに似ているバイクも少なくありません。
比較すると国産の方が安いことが多いので迷ってしまうかもしれませんが、もしもハーレーが欲しいのであれば迷わずハーレーを購入するべきだと多くの人が言います。
スタイルが似ていたとしても中身がまったく違うからです。
長い歴史の中で育まれてきた個性やフィーリングはハーレーだけのもの。
対して国産は、走りなど別部分の性能を高めています。
スポーツバイクのように走りが楽しめるモデルがあるのも国産ならではです。
空冷か水冷か
大型アメリカンバイクのエンジンには空冷と水冷があります。
空冷エンジンは冷却水を使わないので構造がシンプル。
冷却のためシリンダーに刻まれているフィンがメカメカしさと独特の美しさを醸し出しています。
一方水冷はVツインでも前後のシリンダーを均等に冷やすことができるので性能が安定します。
性能だけで言えば水冷の方が色々な点で優れていますが、味わい深いフィーリングでは空冷の方が良いという人もいます。
排ガス規制が厳しくなるようになってからは、排ガス対策の点で有利な水冷が増えてきました。
大型アメリカンの場合、エンジンの造形が特に重視されることから、水冷でありながら冷却フィンを装着して一見空冷のような水冷エンジンのモデルが多く見られます。
大型アメリカンバイクのおすすめ人気車種を紹介!
現在、国産メーカーのラインナップから大型アメリカンバイクは減少しています。
しかし中古車も含めたら選択肢は豊富。
様々なモデルを選ぶことができます。
ホンダ レブル500
レブル500はアメリカンのようなスタイリングになっていますが、スポーティーな走りを楽しむことができるモデルです。
250並みのコンパクトな車体に水冷並列2気筒エンジンを搭載しているので動力性能も高くなっています。
「アメリカンのようなデザインのバイクが欲しいけれど、走りも楽しみたい」というのであればレブル500はとてもおすすめなバイクです。
REBEL 500 スペック (2023年モデル) | |||
全長 | 2205 mm | 全幅 | 820 mm |
全高 | 1090 mm | シート高 | 690 mm |
ホイールベース | 1490 mm | 車両重量 | 191 kg |
燃料供給方式 | インジェクション | エンジン | 4スト水冷並列2気筒 |
最高出力 | 34kW(46PS) / 8500RPM | ||
最高トルク | 43N・m(4.4kgf・m) / 6500RPM |
ホンダ シャドウ750
アメリカンバイクの人気が高かった1990年代後半から2010年代、ホンダの750クラスアメリカンを代表するモデルがシャドウ750でした。
取り立てて個性的なバイクというわけではありませんが、完成度が高くて非常に扱いやすいモデルです。
前期のモデルはチェーンドライブ、2004年モデルからは耐久性に優れたシャフトドライブになりました。
Shadow 750 ABS スペック (2012年モデル) | |||
全長 | 2510 mm | 全幅 | 920 mm |
全高 | 1125 mm | シート高 | 660 mm |
ホイールベース | 1640 mm | 車両重量 | 263 kg |
燃料供給方式 | インジェクション | エンジン | 4スト水冷V型2気筒 |
最高出力 | 32kW(44PS) / 5500RPM | ||
最高トルク | 62N・m(6.3kgf・m) / 3500RPM |
スズキ イントルーダークラシック800
クラシカルなデザインのイントルーダー800は、アメリカンバイクが人気だった2000年代に登場したモデル。
水冷Vツインエンジンを搭載しています。
この時期の国産アメリカンは、比較的安い価格で見つけることができるのもポイント。
ただし、イントルーダークラシック800は生産されていた時期が短いので、もしも欲しいのであれば中古車をじっくり探す必要があるかもしれません。
Intruder Classic 800 スペック (2003年モデル) | |||
全長 | 2510 mm | 全幅 | 985 mm |
全高 | 1100 mm | シート高 | 700 mm |
ホイールベース | 1655 mm | 車両重量 | 259 kg |
燃料供給方式 | インジェクション | エンジン | 4スト水冷V型2気筒 |
最高出力 | 37kW(50PS) / 6000RPM | ||
最高トルク | 68N・m(6.9kgf・m) / 4000RPM |
ヤマハ BOLT Rスペック
ボルトRは、余計な装備を省いたシンブルな車体に空冷944ccVツインエンジンを搭載したアメリカンバイクです。
フォルムはハーレーのスポーツスター883に似ていますが、ヤマハ独自に考えによりストリートでの小気味良い走りを楽しむことができるマシンになっています。
BOLT R-SPEC ABS スペック (2021年モデル) | |||
全長 | 2290 mm | 全幅 | 830 mm |
全高 | 1120 mm | シート高 | 690 mm |
ホイールベース | 1570 mm | 車両重量 | 252 kg |
燃料供給方式 | インジェクション | エンジン | 4スト空冷V型2気筒 |
最高出力 | 40kW(54PS) / 5500RPM | ||
最高トルク | 80N・m(8.2kgf・m) / 3000RPM |
カワサキ バルカンS
街乗りが中心だとすると500ccから800ccくらいのマシンはとても魅力的。
車体サイズがちょうどよく、エンジンのパワーも十分にあるからです。
バルカンSもそんな1台と言えるでしょう。
ニンジャ650の水冷649cc並列2気筒エンジンをベースとして特性を変更し、ロー&ロングな車体に搭載。
車体もクラシカルなイメージを追求していないところが逆に個性的です。
ストリートライディングでのスポーツ性を持ったアメリカンバイクになっています。
VULCAN S スペック (2022年モデル) | |||
全長 | 2310 mm | 全幅 | 855 mm |
全高 | 1090 mm | シート高 | 705 mm |
ホイールベース | 1575 mm | 車両重量 | 229 kg |
燃料供給方式 | インジェクション | エンジン | 4スト水冷並列2気筒 |
最高出力 | 45kW(61PS) / 7500RPM | ||
最高トルク | 62N・m(6.3kgf・m) / 6600RPM |
ヤマハ ドラッグスター1100
ヤマハのアメリカンバイク、ドラッグスターシリーズの最大排気量となるのがドラッグスター1100です。
エンジンは1063cc空冷Vツインエンジン。
ハーレーのソフテイル同様リアショックが隠されていて、一見するとリジッドフレームに見えるデザインが特徴です。
DragStar 1100 スペック (2008年モデル) | |||
全長 | 2405 mm | 全幅 | 895 mm |
全高 | 1095 mm | シート高 | 685 mm |
ホイールベース | 1640 mm | 車両重量 | 278 kg |
燃料供給方式 | キャブレター | エンジン | 4スト空冷V型2気筒 |
最高出力 | 45kW(60PS) / 5750RPM | ||
最高トルク | 82N・m(8.3kgf・m) / 2500RPM |
ホンダ レブル1100 DCT
レブルシーリーズの最大排気量がこのレブル1100です。
アフリカツインの1082cc並列2気筒をベースにしたエンジンは、スムーズで扱いやすくスロットルを開ければリッターバイクに相応しいパワーを発揮します。
前述したレブル500同様に走りも楽しむことができるモデルです。
さらにホンダが得意とするDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)モデルを選ぶこともできます。
クラッチ操作が不要で効率的なギアチェンジが可能。
DCTモデルであればAT限定大型免許でも運転することができます。
REBEL 1100 DCT スペック (2023年モデル) | |||
全長 | 2240 mm | 全幅 | 830 mm |
全高 | 1115 mm | シート高 | 700 mm |
ホイールベース | 1520 mm | 車両重量 | 233 kg |
燃料供給方式 | インジェクション | エンジン | 4スト水冷並列2気筒 |
最高出力 | 64kW(87PS) / 7000RPM | ||
最高トルク | 98N・m(10kgf・m) / 4750RPM |
ホンダ VT1300CX
VT1300CXの魅力は、なんといってもこの振り切ったスタイル。
フレームのネック部分を高く持ち上げたハイネックスタイルによる大胆なチョッパースタイルになっています。
3バルブ1312ccのVツインエンジンはロングストロークで、低回転から力強いトルクと鼓動感を生み出します。
VT1300CX ABS スペック (2015年モデル) | |||
全長 | 2575 mm | 全幅 | 900 mm |
全高 | 1150 mm | シート高 | 680 mm |
ホイールベース | 1805 mm | 車両重量 | 313 kg |
燃料供給方式 | インジェクション | エンジン | 4スト水冷V型2気筒 |
最高出力 | 40kW(54PS) / 4250RPM | ||
最高トルク | 103N・m(10.5kgf・m) / 2750RPM |
スズキ ブルバードM109R
強力な加速力を発揮する1783ccDOHC水冷Vツインエンジンを搭載しているのがブールバードM109Rです。
何速からでもスロットルを明けた瞬間、ツインの排気音を振りまきながら豪快に加速していきます。
ハイパワーに対応してリアタイヤは240mm幅となり、極太の倒立のフロントフォークを採用。
デザイン、走り共にマッシブなアメリカンモデルです。
BOULEVARD M109R スペック (2016年モデル) | |||
全長 | 2480 mm | 全幅 | 875 mm |
全高 | 1130 mm | シート高 | 705 mm |
ホイールベース | 1710 mm | 車両重量 | 347 kg |
燃料供給方式 | インジェクション | エンジン | 4スト水冷V型2気筒 |
最高出力 | 92kW / 6200RPM |
ヤマハ XV1900CU レイダー
XV1900CUレイダーは1854ccの空冷Vツインエンジンを搭載したアメリカン。
低中速からタップリしたトルクを生み出すので、ゆとりのあるクルージングが可能です。
寝かされたフロントフォークによるロー&ロングなスタイルで、質感の高い仕上げになっています。
XV1900CU スペック (2017年モデル) | |||
全長 | 2570 mm | 全幅 | 925 mm |
全高 | 1165 mm | シート高 | 695 mm |
ホイールベース | 1800 mm | 車両重量 | 331 kg |
燃料供給方式 | インジェクション | エンジン | 4スト空冷V型2気筒 |
最高出力 | 71kW(97PS) / 4250RPM | ||
最高トルク | 167.2N・m(17kgf・m) / 2500RPM |
ハーレー XL1200X
伝統の空冷V ツインエンジンを搭載したスポーツスターシリーズは、ハーレーの中でも軽快な走りを楽しむことができるマシンです。
排気量は883ccと1200ccがあり、更にデザインや足回りなどの違いによって様々なモデルがラインナップされています。
XL1200Xは、太いフロントタイヤや短いフェンダー、低いハンドルなどが特徴。
空冷のスポーツスターはXL1200Xが最終モデルとなってしまったので、もしも空冷のスポーツスターが欲しいという方はお見逃しなく。
後継としては最新の水冷エンジンを搭載したスポーツスターが登場しています。
XL1200X Forty-Eight スペック (2022年モデル) | |||
全長 | 2165 mm | シート高 | 710 mm |
ホイールベース | 1495 mm | 車両重量 | 252 kg |
燃料供給方式 | インジェクション | エンジン | 4スト空冷V型2気筒 |
最高トルク | 96N・m / 3500rpm |
ハーレー FXDL ローライダー
ハーレーは、軽快な走りが信条のスポーツスター系と大型のビッグツインに大別されます。
ビッグツインの中でダイナファミリーはリア2本ショックが特徴です。
ローライダーは、そのダイナを代表するモデル。
1977年に登場した名車FXSローライダーの伝統とデザインを受け継ぎながら進化してきました。
FXDL ローライダーは1690ccのツインカム103エンジンを搭載。
クルージングだけでなく走りも楽しむことができるアメリカンです。
FXDL Lowrider スペック (2017年モデル) | |||
全長 | 2345 mm | 全幅 | 905 mm |
全高 | 1185 mm | シート高 | 700 mm |
ホイールベース | 1630 mm | 車両重量 | 311 kg |
燃料供給方式 | インジェクション | エンジン | 4スト空冷V型2気筒 |
最高トルク | 126N・m / 3250rpm |
ハーレー FLTRX1750 ロードグライド
ハーレーには大型のカウルとボックスをリアとサイドに装着したロードグライドウルトラというモデルがあります。
荷物はたくさん搭載できて快適ですがかなり重かったので、テールボックスを取り外しカウルのスクリーなどを小型化するなどしたバガースタイルが登場しました。
FLTRX ロードグライドも人気の高いバーガースタイルの1台。
エンジンは空冷1745ccVツインで力強い走りが可能です。
FLTRX Road Glide スペック (2019年モデル) | |||
全長 | 2430 mm | シート高 | 695 mm |
ホイールベース | 1625 mm | 車両重量 | 388 kg |
燃料供給方式 | インジェクション | エンジン | 4スト空冷V型2気筒 |
最高トルク | 150N・m / 3250rpm |
今だから大型アメリカンに乗っておきたい
大型アメリカンは足つき性が良くて乗りやすいモデルが多くデザイン性に優れていますが、それだけではありません。
ファッションやライフスタイルなども含めて、楽しみを大きく広げてくれる可能性を持ったカテゴリーです。
この記事を読んで気になったら是非一度バイク販売店で実際に跨ってみてください。
跨ってみるだけでもアメリカンバイクの魅力が伝わってくるはずです。