最近はSNSで女性ライダーが、バイクに乗る様子を投稿する事が増えてきました。
楽しそうにツーリングしていたり颯爽とバイクを走らせていたりする様子を見て興味を持ち、自分もバイクに乗りたいと思った人もいるのではないでしょうか?

でも「バイクのことが分からないから何を買ってよいのか分からない」という話も耳にします。

そこで今回は、バイクデビューしたい女子に向けてオススメのマシンやその特徴を説明することにしましょう。

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女子のバイク選び方のポイントを解説


女子だから特別なバイクがあるというわけではありません(昔は女性をターゲットにしたバイクもありました)。
男性・女性とも初心者のバイク選びでは乗りやすさ、扱いやすさなどが重要になるのは同じこと。

ただし、体力や体格を考えたサイズ感などをより慎重に考慮する必要があります。

自分の体格に合ったバイクに乗るのがオススメ


足つき性の良さや取り回しのしやすさはバイクライフにおいて重要です。
車体が軽くてシート高が低ければ乗り降りする際のふらつきを軽減することができて安心です。
無理をして体格や体力にマッチしていないバイクを選ぶと支えきれずに倒してしまうこともあります。

見た目がお気に入りのバイクに


バイク選びでは色々悩むことも多いかと思います。
車格や性格によって一概には言えませんが、もし気に入ったデザインのバイクを見つけたのなら妥協しない方が良いかもしれません。
バイクの足つきはライディングブーツやローダウン等のカスタムである程度は調整できますが、バイクのデザインそのものを大きく変えることは難しいからです。
気に入ったバイクだったら購入後の満足感も高いことは間違ありません。

126cc〜400ccのバイクがオススメ


初めてバイクを購入するのであれば色々な選択肢があります。
その中でも126cc以上の中型バイクであれば高速道路に乗ることができるので、ツーリングの行動範囲が大きく広がります。
また、中型バイクの中でも250ccクラスは車検が無いので手間も減り、維持費を多少抑えることができます。
250ccクラスは維持のしやすさに加え車体サイズも400ccよりコンパクトで軽いモデルが多く、新車・中古車ともに市場で流通している台数も多い排気量帯のため選択肢が広がります。
最初は250ccのバイクに乗り、慣れてきたら大型バイクに乗り換えるという人もいます。
総合的に考えて250ccは初心者にオススメの排気量だと言えるでしょう。

インジェクション車がオススメ


バイクにはキャブ車とインジェクション車の2種類があります。
インジェクションはコンピュータが細かな調整をしてくれるので乗りやすく燃費も良い場合が多いので、初めてのバイクにはインジェクションがオススメです。
キャブレターのバイクでも高年式のものであれば十分に乗りやすく、旧車を除き日常的に整備が必要になることはほとんどありません。
同じモデルでも年式によってキャブとインジェクションがある場合がありますが、2007年以降の国産車であれば多くがインジェクションになっています。

初めてのバイクにあえて中古車という選択も


初めてのバイクは新車に乗りたいという人も多いのですが、あえて中古を選ぶという方法もアリです。
現行モデルにはない個性的な車両も中古車だったらたくさん見つけることができますし、初期費用を抑えられることも重要なポイント。


ヘルメット・グローブ・プロテクターなどバイク以外でも初期費用が掛かりますから、車両価格を抑えられたら他の用品などに予算を回すことができるわけです。

また、中古車の中にはカスタムされたものもあります。
もしも購入後に行おうと思っているカスタムがされている車両を見つけたら、後からカスタムするよりも総額で見るとお得になるケースも。

Photo デイトナ パイプエンジンガード

例えば転倒時の車体への傷を軽減して立ちゴケした際の車体引き起こしもしやすくなるエンジンガードや、車高を下げて足つきを良くするローダウンキットが組み込まれている中古車など。
最近では必需品となりつつあるドライブレコーダーなどを取り付けられた中古車も少しずつ増えてきています。

バイク女子におすすめの250cc車種紹介


ここからはバイク初心者の女性にオススメなバイクを具体的に紹介していくことにします。
どれも扱いやすく入門モデルとして人気のバイクばかりです。
年式によって仕様が変わっていることがありますので、もし中古車で探す場合はバイク店のスタッフに確認すると良いでしょう。

バイク女子におすすめのネイキッドバイク


ネイキッドバイクはカウルがついておらず、エンジンがむき出しになっているタイプのバイクです。
シンプルなスタイルで、バランスの取れているバイクが多いジャンルです。
バイク免許を取る際に教習所で乗ることが多いCB400SFもネイキッドバイク。
乗りやすさやバイクらしいデザインを求める方にオススメのジャンルです。

ホンダ VTR250


デザイン性が高くオシャレなバイクです。
乗りやすいことに加え、エンジンが頑丈で耐久性が高くバイク便でも使用されるほどなので、しっかりメンテナンスすれば長く乗ることができます。
VTR250 にはType LDというモデルがあります。
シート高が通常のVTR250より15mm低いため、足つきに不安がある方にオススメです。
キャブレターとインジェクション両方のモデルがありますが、2007年以降はインジェクションを採用しています。
前期のモデルはキャブレターですが、性能や乗りやすさもインジェクションとほとんど遜色なく価格も若干安めです。

VTR250 スペック (2016年モデル)
全長 2080mm 全幅 725mm
全高 1055mm 車両重量 160kg
シート高 755mm (TypeLD:740mm)
燃料供給方式 インジェクション (2009年モデル以降)
エンジン 4スト水冷V型2気筒DOHC4バルブ
最高出力 22kW (30PS) / 10,500rpm
最高トルク 22N・m (2.2kgf・m) / 8,500rpm

 

スズキ ジクサー250


ジクサーは低回転から力のある単気筒エンジンを搭載しているので、街中でも軽快に走ることができます。
しかも燃費がとても良いというのがポイント。
他メーカーの同排気量帯バイクと比較してもメーカー希望小売価格が安く、その分中古車の価格も手頃な傾向にあります。

年式が新しい車種のため、LEDヘッドライトなど近代的な装備が備わっているのも嬉しいところです。

GIXXER250 スペック (2023年モデル)
全長 2010 mm 全幅 805 mm
全高 1035 mm シート高 800 mm
車両重量 154 kg 燃料供給方式 インジェクション
エンジン 4スト油冷単気筒DOHC4バルブ
最高出力 19kW (26PS) / 9,300rpm
最高トルク 22N・m (2.2kgf・m) / 7,300rpm

 

カワサキ エストレヤ


エストレヤはクラシカルな雰囲気で人気の高いバイクです。
1992年に発売され、2017年のファイナルまで25年も発売されたロングセラーモデルとなっており、
落ち着いたカラーからポップなカラーまで幅広いカラーリングがあるため、老若男女問わず多くの人から愛されたバイクです。

エンジンは低回転で力があり粘り強いので、ノンビリとトコトコと走るのに向いています。
2007年以降のモデルにはインジェクションが採用されているので、初バイクであればインジェクションモデルを選ぶのも良いでしょう。

ESTRELLA スペック (2017年モデル)
全長 2075mm 全幅 755mm
全高 1055mm 車両重量 170kg
シート高 735mm
燃料供給方式 インジェクション (2007年モデル以降)
エンジン 4スト空冷単気筒2バルブ
最高出力 13kW (18PS) / 7,500rpm
最高トルク 18N・m (1.8kgf・m) / 5,500rpm

 

スズキ ST250 Eタイプ


クラシカルでシンプルなデザインのST250Eに搭載されているのは低回転で扱いやすい単気筒エンジン。
前後のシートが別々になっているので、カスタムパーツなどを使えばリアを荷物搭載のキャリアにしてロングツーリング仕様にしたりするなど、個性的なスタイルにアレンジすることも可能です。

ST250 E-Type スペック (2014年モデル)
全長 2070mm 全幅 750mm
全高 1075mm 車両重量 146kg
シート高 770mm
燃料供給方式 インジェクション (2008年モデル以降)
エンジン 4スト空冷単気筒2バルブ
最高出力 14kW (19PS) / 7,500rpm
最高トルク 21N・m (2.1kgf・m) / 5,500rpm

 

ホンダ CB223S


シンプル&レトロなデザインのCB223は排気量が250ccより少し小さい223cc。
それに伴って車体が小さくコンパクトなのが特徴です。
車体が軽いので燃費も優れています。
完成度が高いバイクで、多少排気量が小さくても他の250ccに走りでひけを取ることはありません。

CB223S スペック (2010年モデル)
全長 2100 mm 全幅 780 mm
全高 1110 mm シート高 780 mm
車両重量 135kg 燃料供給方式 キャブレター
エンジン 4スト空冷単気筒
最高出力 12kW (16PS) / 7,000rpm
最高トルク 18N・m (1.8kgf・m) / 5,500rpm

 

スズキ グラストラッカー


グラストラッカーは先に紹介したST250Eの兄弟モデルです。
カジュアルなデザインと乗り安さで女子のみならず、多くのライダーに人気があります。
ハンドルが大きいので取り回しでも重さをあまり感じず、走っている時のハンドリングも軽快です。

Grasstracker スペック (2014年モデル)
全長 2050mm 全幅 900mm
全高 1130mm 車両重量 136kg
シート高 750mm
燃料供給方式 インジェクション (2009年モデル以降)
エンジン 4スト空冷単気筒2バルブ
最高出力 14kW (19PS) / 7,500rpm
最高トルク 21N・m (2.1kgf・m) / 5,500rpm

 

ヤマハ TW225


TW225は太いタイヤによる個性的なデザインが特徴。
車体サイズが小さく、軽量なので足つきや取り回しも良好。
カスタムバイクのベースとしても人気がありました。
元々は冒険するためのオフロードバイクとして開発されたので、ちょっとした林道などでも走ることができます。
インジェクションは採用されておらず、すべてのモデルがキャブレター仕様です。

TW225 スペック (2007年モデル)
全長 2025 mm 全幅 820 mm
全高 1110 mm シート高 790 mm
車両重量 127kg 燃料供給方式 キャブレター
エンジン 4スト空冷単気筒
最高出力 13kW (18PS) / 7,500rpm
最高トルク 17.26N・m (1.76kgf・m) / 6,000rpm

 

バイク女子におすすめのアメリカンバイク


アメリカンバイクは、別名クルーザーバイクとも呼ばれていることからも分かるように(クルーズは巡航するという意味)、長距離の移動に適したバイクが多くラインナップされています。
ロー&ロング(車体が低く長い)というデザイン的な特徴があるため、足つきが良いのが特徴です。

ホンダ レブル250

250アメリカンにはレトロ&クラシックなマシンも多いのですが、レブル250は前後に太いタイヤを履くなど個性的かつ現代的な印象で非常に人気が高いバイクです。
車体がコンパクトで取り回しも簡単なのも人気の秘密。
エンジンは、スポーツネイキッドバイクのCB250Rと同系列のDOHC単気筒でパワーも十分。

ハンドリングも俊敏でスポーティーな走行も得意だというのが、レブル250最大の特徴です。
2020年にマイナーチェンジが行われ、ABSが標準で採用となり灯火類がすべてLEDに。

クラッチ操作が軽くなり、シフトダウンでリアタイヤがホッピングするのを防止してくれるアシストスリッパークラッチが搭載されました。
中古車市場にも台数が多く流通している事から、ビギナーライダーからベテランライダーまで幅広く支持されているバイクです。

レブル250 スペック (2023年モデル)
全長 2205 mm 全幅 820 mm
全高 1090 mm シート高 690 mm
車両重量 171 kg 燃料供給方式 インジェクション
エンジン 4スト水冷単気筒DOHC4バルブ
最高出力 19kW (26PS) / 9,500rpm
最高トルク 22N・m (2.2kgf・m) / 6,500rpm

ホンダ レブル250 Sエディション

レブル250をベースとして、個性を引き出してよりオシャレにカスタムされたモデルとして追加されたのがレブル250Sエディションです。
ビキニカウル(ヘッドライトカウル)やフォークブーツが装着され、ダイヤカットのシートが採用されています。

レブル250S スペック (2023年モデル)
全長 2205 mm 全幅 820 mm
全高 1090 mm シート高 690 mm
車両重量 172 kg 燃料供給方式 インジェクション
エンジン 4スト水冷単気筒DOHC4バルブ
最高出力 19kW (26PS) / 9,500rpm
最高トルク 22N・m (2.2kgf・m) / 6,500rpm

ヤマハ ドラッグスター250

ドラッグスターシリーズは、ヤマハのアメリカンバイクです。
兄貴分には1100ccと400ccがあり、どのモデルもローアンドロング(低く長いこと)なスタイリングが特徴でした。
ドラッグスター250は、こういったドラッグスターシリーズの特徴を受け継いでいることに加え、軽二輪とは思えないような立派な車格が与えられ、クラシカルで高品位な仕上げになっています。
エンジンは空冷のVツインで、非常に扱いやすいエンジン特性になっています。
動力性能はそれほど高くありませんが、ユッタリとしたポジションとVツインエンジンの鼓動感を楽しみながら、のんびり走るのに適したバイクだと言えるでしょう。

外装をツートンカラーにペイントし、ブラウンレザーのシートを装着し、よりクラシカルなイメージを強くした仕様のドラッグスター250クラシックエディションも発売されていました。
途中排ガス対策などが加えられましたが、年式によって装備などはあまり変更されていません。

ドラッグスター250 スペック (2016年モデル)
全長 2320 mm 全幅 935 mm
全高 1070 mm シート高 670 mm
車両重量 160 kg 燃料供給方式 キャブレター
エンジン 4スト空冷V型2気筒SOHC2バルブ
最高出力 15kW (20PS) / 8,000rpm
最高トルク 19N・m (1.9kgf・m) / 6,000rpm

バイク女子におすすめのスポーツバイク


スポーツバイクはライディングを楽しむことに適したジャンルのバイクです。
カウルと呼ばれる外装パーツがバイクを覆っているため、走行時に受ける風を減らしてくれるので高速道路などを走る場合は疲れが少なくなります。
スポーツ性が高いバイクは、オーソドックスなネイキッドバイクと比較してライディングポジションは前傾になっていますが、見た目はスポーツバイクのようでありながらネイキッドのようにリラックスしたポジションのスポーツツアラーというカテゴリーもあります。
同じスポーツバイクでも性格によってポジションが大きく変わるので、購入を考えているのであれば実際に跨ってみることが重要になります。

カワサキ Ninja250SL


車名につけられたSLは「スーパーライト」の略称で、文字通り車重が軽いスポーツバイクです。
軽さを生かしたコーナーリングを楽しむために開発されていますが、低速から力強いエンジンと軽さによって街中でも扱いやすいバイクになっています。

Ninja250 SL スペック (2016年モデル)
全長 1935 mm 全幅 685 mm
全高 1075 mm シート高 780 mm
車両重量 151kg 燃料供給方式 インジェクション
エンジン 4スト水冷単気筒DOHC4バルブ
最高出力 21kW (29PS) / 9,700rpm
最高トルク 22N・m (2.2kgf・m) / 8,200rpm

 

ホンダ CBR250R


ホンダからは現在CBR250RRが発売されていて人気になっていますが、このCBR250Rはその一つ前のモデル。
なぜわざわざ一つ前のバイクを紹介するかといえば、CBR250Rに搭載されているのが低速から力強い単気筒エンジンで回転を上げなくても軽快に走ることができるから。
街中で乗りやすく、高回転でも十分なパワーがあります。
写真は2015年から発売になった後期型で、外観ではヘッドライトが2灯になっています。
このモデルは前期と比較してシートの幅が絞られているため、足つきが良くなりました。

CBR250R スペック (2017年モデル)
全長 2035 mm 全幅 720 mm
全高 1120 mm シート高 780 mm
車両重量 164kg 燃料供給方式 インジェクション
エンジン 4スト水冷単気筒DOHC4バルブ
最高出力 21kW (29PS) / 9,000rpm
最高トルク 23N・m (2.3kgf・m) / 7,500rpm

 

スズキ GSX250R


見た目はバリバリのスポーツバイクだけれど、実際に乗ってみるとストリート向けの性格でとても乗りやすく長距離を走っても疲れないという「ギャップ萌え」なバイクがGSX250Rです。
ハンドリングやポジションもストリートを走るのに適していますが、それなりにスポーティーな走りも可能です。

GSX250R スペック (2023年モデル)
全長 2085 mm 全幅 740 mm
全高 1110 mm シート高 790 mm
車両重量 181kg 燃料供給方式 インジェクション
エンジン 4スト水冷並列2気筒
最高出力 18kW (24PS) / 8,000rpm
最高トルク 22N・m (2.2kgf・m) / 6,500rpm

 

バイクは実際に見て決めるのも大事


250ccクラスにはまたまだ女子ライダーにオススメできるバイクがたくさんあります。
色々なカタログや記事がありますが、一番安心なのはお店に行って実際にバイクを見て跨がってみる事でしょう。
そしてもしもピンと来たら、そのインスピレーションを大事にしてください。
きっと素晴らしいバイクライフがスタートするはずです。

筆者プロフィール

Bike Life Lab supported by バイク王

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