『長く離れていたけれど、またバイクで楽しみたい。』
そんなリターンライダーが年々増えています。

けれど、久しぶりだとどんなバイクに乗るか迷うところです。

カンを取り戻すまでは小排気量車で体を慣らしたいという人もいれば、昔憧れていたビックバイクに乗りたいなど思いは様々。

そこで今回は色々な視点からリターンライダーに向けてオススメしたいバイクとその特徴を紹介します!

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リターンライダーのバイク選びのポイント

リターンライダーと一口に言っても経験やブランクは人それぞれです。
ただ、同じなのは長い間バイクから離れていたということ。
乗り物はどんなものでも長く触れていないと運転のカンが鈍くなってしまうのは仕方ないことです。
だから最初はハードルを上げすぎないほうが良いのではないかと思います。

実際に多くのリターンライダーたちに話しを聞いてみたところ「最初は乗りやすいバイクを選んだ」と答える人がほとんど。

でも大丈夫。
乗りやすいバイクの中にも面白くて個性的なバイクがたくさんあるのです。

リターンライダーにおすすめのバイク

ここからはリターンライダーに向けた具体的なバイクを紹介していくことにします。
様々なカテゴリーを取り上げて、それぞれオススメしたいポイントをまとめていますので参考にしてみてください。

リターンライダーにおすすめの中型バイク

CBR250RR


本格的なスポーツバイクに乗りたいと考えているリターンライダーは少なくないはず。
しかし車格や前傾姿勢がキツイなどといった点で諦めている方もいるのではないでしょうか?
そんな方にオススメしたいのがCBR250RRです。

デザインはスーパースポーツそのものですが、ライディングポジションは軽い前傾なので腰や首にも負担は少ない部類。
シート高もそこまで高くなく、車重も軽いので取り回しや足つきも良好です。

リッターバイクのようなパワーこそないものの、ストリートでは十分にスポーティーな走りを楽しむことができます。
更に細部までクォリティが高い仕上げなので、安っぽさもありません。

長くバイクから離れていたリターンライダーだけでなく、ビックバイクの取り回しの大変さに疲れてしまったというような方に是非オススメしたいバイクです。

セロー250


オフロードバイクに乗ってみたいと考えているリターンライダーの方々に強くオススメしたいのがセロー250です。

昔バイクに乗っていた方なら、以外にもこのクラスのオフロードバイクがオンロードでも乗りやすことはご存知のことと思います。
大きさやパワーも手頃で、何にでも使える万能なバイクなんですよね。

近年のオフロードバイクはデザイン的に派手なものが多く、あらためて乗るとなると気恥ずかしいこともありますが、その点セロー250はシックで上品なデザインと色使いのモデルが多いです。

1980年代から1990年代にかけてバイクに乗っていた方なら初代セロー225がとても乗りやすいと評判だったことを覚えていらっしゃるかもしれませんが、当時からのコンセプトは変わらずに引き継がれてきました。
排気量こそ250ccになっていますが、その分力強く乗りやすくなっているはずです。

レブル250


若いライダーに人気の高いレブル250ですが、実はリターンライダーやベテランのセカンドバイクとしても大人気。

一番の理由はなんといってもシート高が690mmとかなり低い部類ためが足つき性が非常によく、扱いやすい車体サイズであること。
もちろん理由はそれだけではなく、様々なライダーが求める要素をバランス良く取り入れたバイクになっています。

アメリカンのようにも見えるデザインですが、走りを楽しむことができるのもレブル250の特徴。
ハンドリングは素直で全域でトルクがある単気筒エンジンなので、ストリートでのツーリングなどで不満が出ることはないはず。
ワインディグも、そこそこのペースだったら十分に楽しむことができてしまいます。

最近セカンドバイクとしてレブル250を購入したベテランライダーに話を聞くことがありましたが「想像以上に乗りやすくて楽しいバイクだったので、最近はビックバイクに乗らなくなった」という話しをされていた方もいたほどです。

CB250R


CB250Rはホンダのネイキッドスポーツバイクです。
250ccクラスには各メーカーからネイキッドが販売されていますがCB250Rのポイントは単気筒エンジンを搭載しているところでしょう。
2気筒や4気筒に比べて高回転でのスムーズさやパワーではかないませんが、その代わりに低回転からトルクがあるのでストリートやツーリングではとても扱いやすく、楽しく走ることができます。

スタイリングはスポーティーなイメージになっていますが、実際に走ってみるとハンドリングも素直。
どんなシチュエーションでもライダーの意思に従順に従ってくれるし、その気になればワインディングを楽しむスポーツ性もあります。
車両重量も140kg台と250ccクラス最軽量の部類で取り回しもしやす事もポイントです。

全体的にとても乗りやすいバイクにまとめられており、久しぶりにリターンするライダーでも安心して走ることができるはずです。

GB350


中型クラスで、昔ながらのバイクらしいデザインのバイクに乗りたいというのであればGB350は有力候補になることでしょう。
このバイク最大のポイントはロングストロークの単気筒エンジン。
古き良き時代のシングルを彷彿させるような歯切れ良い排気音と鼓動感と共にバイクが気持ちよく加速していきます。

中型クラスの単気筒は、回転が上がると排気音が連続してしまって鼓動感が消えてしまったりすることもありますが、GB350の場合はトップギア60km/hで走行してもシングルらしい排気音が消えません。

しかも低回転でとても粘り強いので、乱暴にクラッチをつないだり、回転を落としてもエンストしたりすることも少ない特性です。
車体は軽くて扱いやすく操縦性は安定性重視。
ノンビリと走っているだけで楽しくなるバイクです。

リターンライダーにおすすめの大型バイク

SV650


ビックバイクでなくても良いから高いパフォーマンスのバイクが欲しいというのであればミドルクラスがオススメ。
中でもSV650は抜群に高い完成度とパフォーマンスを備えています。
650ccVツインエンジンは低回転から力強く、回転を抑え気味にしてストリートを走っているだけでも思った通りにバイクを加速させてくれます。
中速から高速にかけては気持ちよく伸びていく性格で、スポーツ派のライダーを十分に満足させてくれるパワーを発揮。

ハンドリングもストリートからワインディングまで軽快かつ素直。
サーキットのスポーツ走行で使うライダーがいるくらい、高いポテンシャルを秘めたバイクです。
大型二輪免許取り立てのライダーはもちろんのこと、ベテランライダーも十分満足させてくれることでしょう。

NC750X


普段使いで乗りやすい大型を探しているのであればNC750Xがおすすめです。
ネイキッドやスポーツバイクの多くは、普段使うことがない超高速での安定性や高いスポーツ性まで考えられている場合が少なくありません。
ところがNC750Xは、日常での走行を重視したマシン作りが行われています。

一般的な使用で使わない性能はいさぎよく切り捨てているような感じなのですが、このことがNC750Xの楽しさを引き出すことになりました。
ストリートに特化していることから、街中ではキビキビと走ることができるエンジン特性になっていますし、ハンドリングも日常域での扱いやすさが非常に高くなっています。
ワインディングも適度なペースで走るのであれば、スポーツバイクより楽しく感じるライダーも少なくないことでしょう。

「リターンして大型に乗りたいけれど、技術的に少し不安」というライダーや「普通に走っているときもストレスなくバイクを楽しみたい」というのであればオススメのバイクです。

W800ストリート


名車W1を彷彿させる美しいスタイルで人気なのがW800ストリートです。
搭載されているバーチカルツインエンジンは、低回転から図太いトルクを発生。
スロットルを捻ると迫力ある排気音を奏でながら力強く加速します。
4気筒エンジンとはまったく違う、この力強い加速感と排気音がW800最大の魅力です。

オーバー750クラスですが車体サイズはそこまで大きくないので、大型としては取り回しも容易。
ハンドリングは安定性が強い性格で、エンジンの鼓動を楽しながらノンビリ走るのに向いています。
近年、排出ガス規制が厳しくなってきていることから、空冷エンジンは姿を消していく傾向にありますが、W800は空冷エンジンを採用。
ラジエターがなくシンプルなデザインでシリンダーフィンの刻まれた美しいエンジンになっています。

XL883N


リターンしたらハーレーに乗ってみたいと考えている方もいらっしゃるかと思います。
そんな方にオススメしたいのがXL883N。
ハーレーの中でも軽量でスポーティーに走れるスポーツスターファミリーのバイクです。

ビックバイクでありながらシート高が低くて足つき性が良く、安心感が高いのがポイント。
伝統の空冷Vツインエンジンは心地よい排気音と鼓動を感じながら走ることができます。

スポーツスターのエンジンには883cc(パパサン)と1200ccがあり、883ccは扱いやすくて気軽に乗れるバイクで1200ccは太いトルクで走りを楽しみたい人向け。
XL883Nはスポーツスターの中でもスタンダードなモデルになりますが、スポーツスターはデザインなども含めて色々なモデルがあるので、興味が出てきたら店舗で見比べてみると面白いかもしれません。

Z900RS

リターンライダーやベテランライダーに大人気なのがZ900RSです。
カワサキの名車Z1を彷彿とさせるデザインが特徴で、このバイクの良さは乗ってみると良くわかります。

エンジンは最新の水冷4気筒ですが、注目は性能よりもそのフィーリング。
旧車が好きな人達は「現行車のエンジンは味気ない」ということも多いのですがZ900RSは別。
カワサキ独自のサウンドチューニングによって古き良き時代を彷彿させる4気筒サウンドが演出されています。

足回りは倒立フォークにリンクを使ったリアサス。乗り心地が良くて乗りやすいだけでなくビックバイクらしい落ち着きがあり、スポーツライディングしたいライダーにも応えてくれる性能を持っています。
多くの人が考えるカワサキビックバイクの楽しさを最新技術で作り上げたバイクがZ900RSなのです。

NT1100


リターンしたら色々な場所へツーリングに行ってみたいと考えている方もいることでしょう。
その場合最良の選択はツアラータイプのバイクを選ぶで、ツアラーの文字通りツーリングに特化して開発されたマシンです。

NT1100は快適性を高めていて先進の電子装備によってライダーの疲労を軽減。
ミッションはホンダ独自のDCTで自動的に変速が可能(マニュアルモードもあり)。
パニアケースの取り付けにも対応しているので、メーカーオプションのパニアならボルトオンで装着することができます。

1082ccのVツインエンジンは乗りやすくてパワフル。
高速道路の巡航はスムーズですが回転を上げれば鋭く加速してくれます。
スポーツ性も考慮されたハンドリングなので、旅先のワインディングも思い切り楽しむこともできます。
最先端の技術を詰め込んだスポーツツアラーになっています。

レブル1100DCT


レブル1100DCTはアメリカンのように見えますが、スポーツライディングを楽しむこともできるクルーザーです。
リッターバイクなので車体は相応に大きいのですが、シートが低く足つきが良いのでリッターバイクが初めての人でも不安はないでしょう。

1082ccエンジンは全域でパワフルなので、ストリートや高速道路では回転を上げなくても余裕の走りをみせてくれます。
ハンドリングは安定感が高く、適度にスポーティーな味付けになっています。

DCTモデルは、ホンダ独自のデュアルクラッチトランスミッションを装備。
4輪のスポーツカーなどで使われているメカニズムをバイク用に小型化して搭載しています。
スクーターのオートマチックと違ってギアをシフトするからダイレクトでバイクを操る楽しさは失われていません。

リターンライダー的バイク選びとは


今回紹介した車種はほんの一部ですが、リターンライダーの方々におすすめできるバイクを紹介しました。

最初は250ccクラスや400ccクラスのマシンに乗ってみて、カンが戻ってきたら大型クラスにステップアップしていくようなやり方もあります。

実際、そんな楽しみ方をして何台かのバイクを乗り継ぎながら楽しんでいるリターンライダーは少なくありません。
せっかくバイクにリターンしたのですから、ぜひ色々なバイクに乗ってみてください!

筆者プロフィール

Bike Life Lab supported by バイク王

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