バイクメーカーからラインナップされている新車は魅力的なモデルばかりですが、中には人気があってかっこいいバイクなのに排気ガス規制の影響などによって生産終了となり、新車購入できなくなってしまったモデルも数多く存在します。

そういったモデルは中古でしか購入することができず、現行の新車ラインナップにはない魅力を持ったモデルも様々。

今回はスズキの中古でしか買えない、生産終了となったバイクを紹介していきます!

1980年代などいわゆる旧車と呼ばれるジャンルではなく、2000年以降も生産されていた比較的新しい年代のモデルを紹介するため、絶版車ではありますが現実的に購入・維持が可能なモデルが中心となっています。

スズキの人気中古車

ここからはスズキの中古車を具体的に説明していきます。
それぞれの特徴やオススメのポイントなども挙げていますので参考にしてみてください。

バンバン200

バンバン200

前後に極太のタイヤを履いたストリートスタイルのバイクがバンバン200です。
コーナーを攻めるような走りは想定していませんが、ハンドリングは安定しているのでノンビリ気軽に街を走るのにビッタリ。
シートも前後に長いので、タンデムしても窮屈な感じがありません。
空冷4ストローク単気筒エンジンは全域で使いやすく、街中をキビキビ走ることができます。
このバイクの魅力はなんといってもその個性的なスタイル。
現行モデルに似たようなマシンは見当たりません。
個性的なバイクを探しているのであればバンバン200は有力候補になるかも。
初期のモデルはキャブレターで中古車価格も比較的手頃手頃な部類。
2008年モデル以降はインジェクションになっています。

バンバン200 スペック

VanVan 200 2015年モデル スペック
全長 2140 mm 全幅 865 mm
全高 1125 mm シート高 770 mm
ホイールベース 1375 mm 車両重量 128 kg
燃料タンク容量 6.5 L 燃料供給方式 キャブレター
エンジン 4スト空冷単気筒
最高出力 12kW(16PS) / 8000RPM
最大トルク 15N・m(1.5kgf・m) / 6500RPM

ST250E

ST250E

ST250Eはバイクらしいデザインとシンプルさが特徴。
余計な装備を持っていないからこそクラシックなスタイルになっています。
特に高性能というわけではありませんが、発売当時はコスパの高さで人気になりました。
中古車でも価格設定が比較的安めになっているのが嬉しいところです。
2003年に初代モデルが登場したとき、ST250Eはセルとキックを両方装備していましたが、2008年以降はセルだけとなりインジェクション化されました。
搭載する単気筒エンジンは扱いやすく街中を走りやすい特性で肩肘張らず気軽に乗ることができるため、これからの時代見直されてくるバイクかもしれません。

ST250E スペック

ST250 E-Type 2014年モデル スペック
全長 2070 mm 全幅 750 mm
全高 1075 mm シート高 770 mm
ホイールベース 1375 mm 車両重量 146 kg
燃料タンク容量 12 L 燃料供給方式 インジェクション
エンジン 4スト空冷単気筒
最高出力 14kW(19PS) / 7500RPM
最大トルク 21N・m(2.1kgf・m) / 5500RPM

スカイウェイブ250

スカイウェイブ250

スカイウエイブ250は、高い機能性と快適性を備えた250クラスのスクーターです。
シート下の収納は大容量でフルフェイスヘルメットが2個入ります。
初期モデルのエンジンはOHCですが、2007年からはDOHCになってパワーアップ。
車体やサスペンションも一新され走行性能と快適性が向上して、キーレススタートシステムが採用されました。
スポーツ仕様のTypeMは電子制御CVTマニュアルモードを搭載。
マニュアルモードにすると、ボタン操作でシフト操作を楽しみながら走ることができます。
スズキの同クラスのスクーターにはバーグマンもありますが、コンパクトなバーグマンに比べるとスカイウエイブは車体も大きくてゆったりと走ることができます。

スカイウェイブ250 スペック

SKYWAVE 250 Type S BASIC 2014年モデル スペック
全長 2270 mm 全幅 760 mm
全高 1225 mm シート高 710 mm
ホイールベース 1585 mm 車両重量 214 kg
燃料タンク容量 13 L 燃料供給方式 インジェクション
エンジン 4スト水冷単気筒
最高出力 19kW(26PS) / 7500RPM
最大トルク 25N・m(2.5kgf・m) / 6000RPM

GSR400

GSR400

アグレッシブな個性的デザインで高いスポーツ性を持っているのがGSR400です。
400cc初のアルミツインスパーフレームとセンターアップマフラーが個性的かつ存在感のあるデザインを作り出しています。
600ccモデルをベースとしており車体が大きいため、ポジションもゆったりとしています。
並列4気筒エンジンは高回転型。
ノンビリ走ることもできますが、基本的には回して楽しむ性格です。
後期モデルは400ccの自主規制の53馬力を超えた61馬力を発揮していたこともあり、大きな車体でも高い動力性能を発揮。
400ネイキッドで個性的なスタイルとパフォーマンスを求めるのであれば、GSR400は有力な候補となることでしょう。

GSR400 スペック

GSR400 2014年モデル スペック
全長 2090 mm 全幅 795 mm
全高 1075 mm シート高 785 mm
ホイールベース 1435 mm 車両重量 215 kg
燃料タンク容量 16 L 燃料供給方式 インジェクション
エンジン 4スト水冷並列4気筒
最高出力 45kW(61PS) / 12000RPM
最大トルク 39N・m(4kgf・m) / 10000RPM

GSX400インパルス

GSX400インパルス

水冷4気筒を搭載したオーソドックスなスタイルがGSX400インパルスの特徴。
Sモデルはアメリカのスーパーバイクレースで活躍した往年のクーリーのGS10000カラーを彷彿させます。
最終型のヨシムラカラーも人気のカラーリングです。
400ccネイキッドモデルは数多くありますが、インバルスはエンジンをロングストロークに設計して、低中速での力強さを重視しています。
そのためにストリートでも乗りやすいエンジン特性になっているところがポイント。
スポーツ性も高く、コーナーリング性能が優れているので、ネイキッドレースでインバルスを使用しているライダーたちもいたほど。
街乗りからツーリング、スポーツ走行まで、なんでも高いレベルでこなすことができるネイキッドバイクです。

GSX400インパルス スペック

GSX400 IMPULSE 2008年モデル スペック
全長 2080 mm 全幅 745 mm
全高 1105 mm シート高 760 mm
ホイールベース 1435 mm 車両重量 197 kg
燃料タンク容量 16 L 燃料供給方式 キャブレター
エンジン 4スト水冷並列4気筒
最高出力 39kW(53PS) / 11000RPM
最大トルク 37N・m(3.8kgf・m) / 9500RPM

グラディウス400

グラディウス400

トラスフレームにVツインを搭載したグラディウス400は、流線形の優しさを感じるスタイルとシンプルで清潔感のあるカラーリングが特徴。
ツインエンジンはマルチよりも低回転からトルクがあるので、ストリートでも乗りやすい性格です。
ハンドリングも素直で軽快だから街乗りからツーリングまで不満が出ることはないでしょう。
グラディウス400はスポーツ派ライダーにも人気です。
車体や足回りの完成度が高く、上手なライダーが本気になって攻めてもシッカリと応えてくれますし、エンジンも高回転まで回せば気持ち良い加速を楽しませてくれます。
デザイン性の高さや乗りやすさによって女性にも人気が高いバイクですが、上級者まで満足させてくれるほどポテンシャルが高いバイクなのです。

グラディウス400 スペック

GLADIUS 400 2014年モデル スペック
全長 2130 mm 全幅 760 mm
全高 1090 mm シート高 785 mm
ホイールベース 1455 mm 車両重量 206 kg
燃料タンク容量 14 L 燃料供給方式 インジェクション
エンジン 4スト水冷V型2気筒
最高出力 41kW(55PS) / 11000RPM
最大トルク 41N・m(4.1kgf・m) / 8500RPM

イントルーダークラシック400

イントルーダークラシック400

400ccクラスのアメリカンには色々なモデルが存在しますが、イントルーダークラシック400の場合はリジットフレーム風のデザインが特徴。
リアサスペンションが見えずスッキリしたデザインになっていて、更にリアが低いアメリカンらしいスタイル。
車体はイントルーダークラシック800と共通のため、400ccとは思えない程の立派な車格で、跨ったときのポジションもゆったりとしています。
エンジンは水冷のVツインで低中速トルクを重視。
シャフトドライブなのでチェーンのようなメンテナンスは不要で、チェーンオイルで汚れることもありません。
イントルーダークラシック400にはキャストホイール仕様もラインナップされていました。

イントルーダー400クラシック スペック

Intruder Classic 400 2013年モデル スペック
全長 2500 mm 全幅 955 mm
全高 1110 mm シート高 700 mm
ホイールベース 1655 mm 車両重量 275 kg
燃料タンク容量 15 L 燃料供給方式 インジェクション
エンジン 4スト水冷V型2気筒
最高出力 24kW(33PS) / 8000RPM
最大トルク 33N・m(3.4kgf・m) / 6000RPM

GSX-R1000

GSX-R1000

スズキスポーツバイクの頂点に位置するのがGSX-R1000シリーズです。
過激なモデルが多いスーパースポーツの中でもGSX-R1000は、昔から公道での乗りやすさも考慮されてきました。
妥協することなくサーキットの速さを追求した結果、エンジンは197馬力のパワーを発揮しているのですが、高回転だけではないのがGSX-R1000の素晴らしいところ。
可変バルブタイミングシステムを採用するなどして低回転域から扱いやすいパワーを実現しているのです。
パワーモードセレクターのSDMSは3段階でトラクションコントロールは10段階からセレクトが可能。
IMUによる先進の電子制御技術によってマシンの姿勢を検知し、ライディングをサポートしてくれます。
GSX-R1000シリーズは累計で20万台以上販売されたという世界中で人気のスポーツバイクでしたが、現在は生産が終了してしまいました。
現在販売されているリッタースポーツとは一味違った性格なので、要注目のバイクと言えるでしょう。

GSX-R1000 スペック

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GSX-R1000 2019年モデル スペック
全長 2075 mm 全幅 705 mm
全高 1145 mm シート高 825 mm
ホイールベース 1420 mm 車両重量 202 kg
燃料タンク容量 16 L 燃料供給方式 インジェクション
エンジン 4スト水冷並列4気筒
最高出力 202PS / 13200RPM
最大トルク 12kgf・m / 10800PM

GSX-S1000F

GSX-S1000F

GSX-S1000Fはフルカウルを装備したスポーツツアラーです。
エンジンは低中速が力強いことで知られていたGSX-R1000(k5)をベースとしていて、非常に高いパフォーマンスを発揮します。
ただしバイクの方向性はGSX-R1000とはまったく違っていて、ポジションもストリート向けにハンドルが高くなっており、エンジンもストリートでの扱いやすさが重視された特性になっています。
フルカウルがあることで高速巡航での疲れも少なく、ワインディングでは軽快なハンドリングによってスポーツバイク顔負けの速さを発揮。
ストリートでの速さと快適性の両方を求めるライダーにはピッタリのバイクでしょう。
同じようにスーパースポーツのエンジンを搭載したスポーツネイキッドは他のメーカーにもラインナップされていますが、パフォーマンス、装備の点でGSX-S1000は現行のライバルにもひけを取っていません。

GSX-S1000F スペック

GSX-S1000F 2020年モデル スペック
全長 2115 mm 全幅 795 mm
全高 1180 mm シート高 810 mm
ホイールベース 1460 mm 車両重量 214 kg
燃料タンク容量 17 L 燃料供給方式 インジェクション
エンジン 4スト水冷並列4気筒
最高出力 109kW(148PS) / 10000RPM
最大トルク 107N・m(10.9kgf・m) / 9500RPM

BANDIT 1250S

BANDIT 1250S

ヨーロッパ各国で大人気だったバンディット1200に水冷エンジンを搭載したのがバンディット1250です。
BANDIT1250Sはハーフカウルを装着したモデルで高速巡航時の防風性能を高めています。
このクラスのネイキッドとしてはコンパクトですが、中低速から太いトルクを発生するエンジンによって、ビックバイクらしい迫力のある走りを楽しむことができます。
最新の4気筒エンジンに比べると重厚感のあるフィーリングも4気筒エンジンが好きなライダーには魅力。
ストリートからツーリング、スポーツライディングまで高いレベルでこなすマシンは、現行のラインナップでも多いのですが、アグレッシブなデザインのバイクが多いので、もしもシックで大人っぽいバイクに乗りたいというのであればオススメの一台です。

BANDIT 1250S スペック

BANDIT 1250S 2016年モデル スペック
全長 2130 mm 全幅 790 mm
全高 1235 mm シート高 790 mm
ホイールベース 1480 mm 車両重量 252 kg
燃料タンク容量 19 L 燃料供給方式 インジェクション
エンジン 4スト水冷並列4気筒
最高出力 74kW(100PS) / 7500RPM
最大トルク 107N・m(10.9kgf・m) / 3500RPM

GSX1400

BANDIT 1250S

油冷エンジンとしては最大排気量となる1401ccエンジンを搭載したビッグネイキッドがGSX1400です。
その魅力は他を圧倒するトルク。
なんと12.8kg-m。
しかも5000rpmという低い回転数で発生しています。
そのため、ストリートを走っているときも大きく回転を上げる必要はありません。
シフトチェンジをしなくてもスロットルを捻るだけで自由自在に加速してくれるほど。
車体とエンジンは大きいですが、油冷エンジンだから車重は228kgと軽量です。
エンジンのフィーリングも最近の水冷とはまったく違って迫力があります。
油冷ならではの荒々しいフィーリングや力強い走りなど、このバイクと比較できるモデルは少ないでしょう。
スタイルはオーソドックスですが高いスポーツ性も持っています。

GSX1400 スペック

GSX1400 Special Edition 2008年モデル スペック
全長 2160 mm 全幅 810 mm
全高 1140 mm シート高 775 mm
ホイールベース 1520 mm 車両重量 253 kg
燃料タンク容量 22 L 燃料供給方式 インジェクション
エンジン 4スト油冷並列4気筒
最高出力 74kW(100PS) / 6500RPM
最大トルク 126N・m(12.8kgf・m) / 5000RPM

B-KING

B-KING

超弩級のスポーツネイキッドがB-KING。
ハヤブサのネイキッドバージョンとも言うべきモデルです。
200サイズのリアタイヤを履き、個性的なデザインのセンターアップマフラーを採用。
どこから見てもB-KINGだということがひと目で分かる存在感を放っています。
パワーは183馬力を発揮。
全開加速のときはハンドルにしがみついてしまいそうになるほどの加速力を発揮しますが、パワーだけのバイクではありません。
低中速域を使っているときはジェントルで扱いやすく、大きな車体に似合わず、高いコーナーリング性能も確保されていて、ワインディングでは軽快にコーナーをクリアすることもできます。
B-KINGという名前に相応しく、パワー、快適性、乗りやすさのすべてが高いレベルでまとめられています。

B-KING スペック

B-KING 2008年モデル スペック
全長 2245 mm 全幅 800 mm
全高 1085 mm シート高 805 mm
ホイールベース 1525 mm 乾燥重量 239 kg
燃料タンク容量 16.5 L 燃料供給方式 インジェクション
エンジン 4スト水冷並列4気筒
最高出力 135kW(183PS)

ブルバードM109R

B-KING

アメリカンバイクのようなデザインにも見えますが、ドラッグレーサー的なイメージでまとめられているのがブールバードM-109。
逆輸入されていた超重量級のクルーザーで、足回りには倒立フォークを採用。
車名の109は109キュービックインチ(1873cc)を表しています。
性格的にはハーレーのVロッドシリーズに近いのですが、乗り比べてみるとフィーリングは随分違います。
ブールバードM109は排気量が大きいこともあって、スロットルを開けたときの加速力とパンチが凄いのです。
低回転からトルクがあるので、ストリートではシフトダウンなどしなくてもスロットルを開けた瞬間に素晴らしい加速をします。
もちろんクルーザーなのでノンビリ走ることもできますが、大排気量ツインの豪快な加速力と鼓動感こそが、このバイク最大の魅力だと言えるでしょう。

ブルバードM109R スペック

BOULEVARD M109R 2016年モデル スペック
全長 2480 mm 全幅 875 mm
全高 1130 mm シート高 705 mm
ホイールベース 1710 mm 車両重量 347 kg
燃料タンク容量 19.5 L 燃料供給方式 インジェクション
エンジン 4スト水冷V型2気筒
最高出力 92kW / 6200RPM

スズキの中古バイクはコスバの良いモデルがたくさん

スズキは昔から安くて性能の良いバイクを作る良心的なメーカーとして知られていました。
過去には他のメーカーが作らないようなモデルもたくさん出しているので、もし自分の欲しいバイクが見つからないのならスズキの中古車を探してみると良いかもしれません。
もしかしたら自分の好みや予算にピッタリの1台が出てくるかもしれません。

筆者プロフィール

Bike Life Lab supported by バイク王

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