【神奈川県三浦半島編】旅ライダーおすすめのツーリングロード&特選スポット10選
公開日:2023.10.06 / 最終更新日:2024.04.24
東京湾の入口でもあり、地理的要因から横須賀鎮守府や東京湾要塞といった軍事拠点が多数残る地域。
しかし、展望地や近世以前より馴染の絶景スポットも多く、小ネタの多いエリアだ。
交通量は多めながらルートを選べば潮風感抜群のツーリングも楽しめる。
長距離を連続走行可能なステレオタイプの爽快ロードを求めるには厳しい地域だが、穴場的な絶景ロードが点在し、ショートツーリングには格好のエリアとも言える。
三浦半島のおすすめツーリングロード
大根畑を縫って走る農道
三浦半島の主要作物と言えばダイコン。
全国出荷高日本一を誇る三浦のダイコン。100年以上の伝統を誇る作物だ。
冬~春先の丘陵地帯は美しい緑の絨毯が印象的だ。
広く直線的なルートではないが、鄙びた畑地帯を抜ける農道は、ゆったりと流すには最適のシーン。
農作業車が大変多い為、景色に見とれないように周囲の安全には十分注意して走ろう。
丘陵を抜ける農道
先の大根畑を抜けるルートの延長。神奈川県で最も低い山と言われている岩堂山山麓を抜ける“半島南部縦断ルート”とも呼べるコースだ。
眼下に突然現れる海岸へ続く平地。スケールは違えども、まるで北海道の道東付近の牧場風景を連想するかのような、本州離れした光景が広がる。
地元では定番ながら、ガイドやWEBにも載らないまさに秘密の道。
県道213号線
三浦半島西海岸をトレースする相模湾を望む海道ルート。
各主要街道と佐島漁港を連絡している重要な道であり、鄙びた漁村を思わせる風景が大変美しい。
富士山と共に湘南海岸や江ノ島をも望む絶景ロードの一つだ。
また、佐島漁港付近では港に停泊する漁船の群れと長閑な漁村風景が旅情を掻き立てる。
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三浦半島特選ツーリングスポット10選
秋谷・立石海岸
神奈川県横須賀市秋谷
横浜横須賀道路横須賀ICより9km/15分
近世の浮世絵師、広重が描いた“相州三浦秋屋の里”と全く同じ様相が見られる絶景スポット。
海と松と富士山の黄金コラボ。浮世絵の世界と寸分違わない風景がそこにあるぞ。
白浜毘沙門天海岸
神奈川県三浦市南下浦町松輪
三浦縦貫道路林ICより11km/20分
超穴場。近世以来約6mもの隆起現象が記録されており、比較的近年に海底だった場所が目視できる貴重な場所。
斜めに突き出した屏風状の岩盤が広がる不思議な光景が素晴らしい。
湘南国際村つつじが丘展望台
神奈川県三浦郡葉山町上山口
横浜横須賀道路横須賀ICより6.5km/15分
相模湾と富士山の展望が素晴らしいスポット。
また、アクセス路でもある県道217号線は展望の良い爽快ルートとして地元ライダーにも人気のルートだ。
城ヶ島 馬の背洞門
神奈川県三浦市三崎町城ケ島
三浦縦貫道路林ICより12km/20分
相模湾の波浪が刻んだ全高8m・厚さ2mの海蝕洞窟。
江戸期以前より観光名所として知られており、明治期は多くの文豪も訪れた場所。
徒歩で気軽に訪れる事が可能だ。
マイルストーンたたら浜(観音崎公園)
神奈川県横須賀市鴨居
横浜横須賀道路浦賀ICより4km/10分
あのゴジラの足跡がここに!と言っても、昭和29年に公開した映画「ゴジラ」にて上陸した場所がこの海岸という設定から設置されたオブジェだが中々面白いネタだ。
戦艦三笠(三笠公園)
神奈川県横須賀市稲岡町
横浜横須賀道路横須賀ICより4.5km/10分
12インチ主砲を装備した敷島型戦艦の四番艦。日露戦争で連合艦隊旗艦を務めた。
戦後、記念艦として保存され、世界的にも大変貴重な現存戦艦として展示されている。
三代目観音崎灯台(東京湾要塞跡)
神奈川県横須賀市鴨居
横浜横須賀道路馬堀海岸ICより3.5km/6分
建造後2度の震災にて再建。現在の灯台は大正14年建造の3代目。
現地は東京湾要塞の一角であり軍事遺構も多く残る。
海岸には関東大震災にて崩壊した二代目観音崎灯台の基部も残る。
岩堂山山頂 三崎砲台観測所
神奈川県三浦市南下浦町毘沙門
三浦縦貫道路林ICより9km/15分
神奈川県で一番低い山の山頂にある大正10年に構築された東京湾要塞の跡。
一部、当時の迷彩塗装が現存。相模湾を望む素晴らしい展望が楽しめる秘密の絶景スポットでもある。
第二横須賀飛行場跡
神奈川県三浦市初声町下宮田
三浦縦貫道路林ICより5km/10分
地元でも“飛行場ッ原”と呼ばれる海軍航空隊の飛行場跡。
600m程の小型機用の滑走路で、現在は農道として使用されており、バイクでの走行も可能。
補助滑走路や誘導路の線形もそのまま現存している。
タッチャバ塚
神奈川県三浦市南下浦町松輪バス停付近
三浦縦貫道路林ICより10km/20分
元禄・宝暦・天明の大飢饉時に餓死者を集団埋葬した塚。農地拡張工事の際に塚を切り崩した際に多くの人骨が発掘された。
“タッチャバ”とは“田鳥原”。つまり遺骸に群がる鳥の群を形容しているとの説もある。埋もれつつある悲劇の証人の一つだ。