勝手に指標

  • 秘境感
    ★★☆☆☆
  • 天空感
    ★★★★☆
  • 潮風感
    ★★★★☆
  • 爽快感
    ★★★☆☆
  • 根性感
    ★★☆☆☆
  • 開放感
    ★★★★☆

一瞬ながら抜群の展望!
まさに穴場の瀬戸内の情景

“鳴門の見どころ”と聞くと、多くの方が鳴門の渦潮や大鳴門橋を連想するに違いない。しかし、大鳴門橋は自動車専用道の為、原付は走行不可。確かに絶景ロードと呼べる道ながら、少々定番すぎる印象もある。だが、この鳴門スカイラインは大鳴門橋に匹敵する展望を楽しめる上、全てのライダーが楽しめる絶景ロードなのだ。
アクセスロードも含め、総延は約11km。一気に走り切ってしまえる比較的短い路線ながら、豪快なタイトコーナーと高速ワインディングの混在バランスが良く、充実感のある走りが楽しめる。また、複合コーナーの連続する区間もあり、路面の良さも相まって、まさにバイクの為の道と呼んでも過言でない良線形路が特長。現在は無料ながら、1996年までは有料の観光スカイラインだった為、信号皆無のストレスを感じない走りが堪能できるのだ。
しかし、走り応えは抜群ながら、全線にわたり概ね展望は開けない。また、路線前後のアクセス路は1.5車線の狭路部分もあり“本当にこれがスカイライン?”と疑問に感じる区間もある。この様相で“絶景ロード?”と感じる方も多いだろう。
だが今回、絶景ロードにノミネートされた最大の理由は、ピークである四方見橋からの展望だ。内海のウチノ海を見渡す、360°に近い瀬戸内の情景。点在するカキの筏と風光明媚な海岸線。大鳴門橋も遠望可能なダイナミックな展望が一気に開けるのだ。ほぼ唯一と言ってもよい展望スポットながら、その解放感は抜群!さらに四方見橋は、体感確度が何と10°にも達する急角度でアップダウンしており、ジェットコースターに近い飛翔感を体感できる事も魅力の一つだ。
ピークでの風景は感動間違い無しの絶景ながら、全体的に展望感が薄い為か、大型バスや観光客を見る事は少なく、自分のペースで走行できるのも鳴門スカイラインの特徴。地元では穴場の走りどころとして知られており、休日には多くの地元ライダーが訪れるポイントにもなっている。また、四方見橋の架かるピーク部分には駐車場や休憩所も整備されており、瀬戸内の絶景をじっくりと堪能する事も可能。鳴門地域の有名観光地ではないながらも、満足度の高い路線。地域的に気候が温暖な為、通年走行可能な事も嬉しいポイントだろう。
鳴門海峡とはまた違う瀬戸内の情景。ぜひ訪れてみてはいかがだろう。

世界有数の潮流で有名な鳴門海峡きっての名物が渦潮。超メジャーなスポットながらその迫力はまさに超弩級!大鳴門橋上からは意外と見えにくく、観光遊覧船で見学するのがお勧めだ。

鳴門スカイラインへのアプローチルートもまた絶景ロード。巨大な大鳴門橋を望みつつ、その直下を抜けるダイナミックさ抜群のルートだ。西側よりのアプローチルートは狭いので注意しよう。

内海で水路の多い鳴門では、昔より渡船が発達しており、現在も地域の足として現役で活躍している。しかも無料!小型船の為、大型バイクはお勧めできないが、原付旅でなら利用してみるのも楽しい。

鳴門スカイラインのハイライトとも言える四方見橋は、ご覧の様なジェットコースター的な急角度が特長。空中に飛び出すかのような飛翔感が堪能できるぞ。

潮流が渦巻く荒々しい鳴門海峡とは真逆のようなウチノ海。海岸線の複雑な瀬戸内の内海は、風光明媚な穏やかさが特長だ。鳴門スカイライン、四方見橋よりの展望だ。

鳴門地域に古くからある“鳴ちゅるうどん”。うどん大国讃岐に隣接していながら全く様相の異なるうどんだ。麺は柔らかめながら旨味の深い小金色のダシが特長。季節に関わらず、一気に飲み干したくなる逸品。近隣に多くの店舗があり、食べ歩きも楽しい。

マップ

  • 34.232884, 134.603155
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  • 34.232884, 134.603155

    鳴門スカイライン ~徳島県道183号線~

大きい地図はこちら

  • in-out
  • ビューポイント
  • スポット(レストラン、道の駅、温泉、etc.)

ロードデータ

交通量

展望ポイントからの景色は素晴らしいながら、観光客はほぼ皆無。土日でも交通量は少な目だ。主に地元ライダーが多く流れも速い為、周囲には十分気を付けよう。

路面

全体的に比較的良好だが、ポイントにより多少の荒れがある為、スピードには十分注意しよう。展望ポイント目前に駐車場があり、絶景撮影がてらの休憩も可能だ。

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筆者プロフィール

神田 英俊

内外出版社発行、隔月刊ツーリング雑誌“MOTOツーリング”誌のコンセプター兼編集長。“旅人による旅人の為の雑誌”を基本コンセプトに、全国のDEEPな旅ネタを更に深く掘り下げて取材・掲載している。個人的なバイク趣向はオフロード。季節を問わず、主にキャンプを基軸とした旅が中心。冬季北海道ツーリングの常連でもある。バイクと共に温泉もこよなく愛しており、温泉ソムリエの資格を持つ秘湯巡礼ライダーでもある。