バイクの種類はどのようなものがある?ジャンルごとの特徴を解説!
公開日:2023.10.13 / 最終更新日:2024.06.05
バイクは趣味の乗り物としての側面も強いので、ジャンルも細かくカテゴライズされています。
それぞれに特化した魅力がありますが、全てを兼ね備えたバイクもありません。
バイクの用途や好みのデザインといった主観で選ぶのが良いとは思いますが、それぞれのジャンルには得手不得手もあります。
そんなバイクのジャンルについて紹介します。
バイクの種類はどのようなものがある?
バイクの種類は本当に多くて迷ってしまいますね。
なお、近年よく聞かれる燃費の良さ、悪さについてはエンジンや車体構造などに左右されるので一概にこのジャンルが良い、悪いとは言えません。
個別の燃費データは車両カタログのスペック表を参考にしてください。
バイクの種類は多種多様です。順番に説明します。
ネイキッドバイク
ネイキッドはバイク創世記から続く基本的かつスタンダードなデザインタイプです。
ネイキッド(naked)とは英語で裸を意味しますが、エンジンがむき出しの状態でカウルなどに覆われていないことからそう呼ばれています。
デザイン同様に、またがった時のライディングポジションも自然で違和感のないモデルが多く、安心感が高くて乗り手を選ばないことから、二輪免許取得時に教習所の教習車両として採用されているのもこのタイプが多くなっています。
まさに、ザ・バイクといった雰囲気を醸し出しています。
ネイキッドバイクの人気車種
なお、ネイキッドバイクの中でもさらにジャンル分けがなされています。
ストリートバイク
空冷単気筒エンジンを搭載するなどシンプルな車体構成で、カスタムの幅が広いジャンルとなっています。
エアクリーナーボックスやサイドカバーなどのパーツを外していくスカチューンはストリートバイクの定番カスタムで、1990年代後半から2000年代初頭にかけて流行しました。
街中をファッショナブルに、軽快に駆け抜けたい方におすすめです。
ストリートバイクの人気車種
ストリートファイター
明確な定義はありませんが、スーパースポーツバイクをベースにネイキッド化したものなどが該当します。
低~中回転域をトルクフルにするなどエンジン特性を変更したりバーハンドル化するなどして街中での扱いやすさを向上し、カウルデザインも攻撃的なものが多くなっています。略称はストファイです。
速く走りたいけど、スーパースポーツバイクのような前傾姿勢はつらいという方にもお勧めです。
ストリートファイターの人気車種
クラシックバイク
空冷エンジンを採用し、メッキパーツを多用するなど昔ながらのスタイルにこだわったバイクです。
空冷エンジンの鼓動感とシリンダーフィンの美しさ、メッキが施されたツインショックのリヤサスペンションなどクラシカルな見た目で根強い人気です。
バイクに興味のない方からも好感を持たれやすい落ち着きのあるデザインが特徴です。
クラシックバイクの人気車種
ネオクラシックバイク
各部のメッキパーツなどでクラシカルな雰囲気を漂わせつつも、高性能なエンジンやLED採用ヘッドライトなど最新の電装系が採用された、今風にアレンジされたクラシックバイクです。
ネオレトロとも呼ばれ、近年ブームが続いています。
クラシックな見た目にこだわりつつも洗練されたスポーツ性能や快適装備が欲しい方にお勧めです。
ネオクラシックバイクの人気車種
カフェレーサー
セパレートハンドルにシングルシートを基本とし、ビキニカウルまたはロケットカウルなどを装着した、レーシングマシンを模倣したスタイルのネイキッドバイクです。
1960年代のイギリスでロッカーズと呼ばれた若者たちがカフェに集まり、そこから公道レースに興じていたことが発祥です。
元々はカスタムスタイルのひとつでしたが、メーカーが純正でカフェレーサースタイルのバイクを販売することもあります。
近年のバイクに多い角ばったデザインとは一線を画すデザインで、いま再び注目されています。
カフェレーサーの人気車種
スクランブラ―
1960年代に登場したオフロードの走破性を高めたオンロードバイクです。
ブロックパターンのタイヤを履いていたり、バー付きの幅広アップハンドルやサイドアップマフラーを装着しているのが特徴です。
オフロードを走るためというより未舗装路が多かった時代のバイクデザインです。
ツーリング先でダートも少し走りたい、ダートが出てきても不安なく走りたいという人にお勧めです。
スクランブラーの人気車種
アメリカンバイク(クルーザー)
Vツインエンジンを搭載したロー&ロングスタイルのバイクです。アメリカの広大な大地をクルージングすることを想定して開発されていて、長距離巡航性能が高く、クルーザーと呼ばれることもあります。
足つき性は良いものの重量が重たいのが難点でしたが、近年は単気筒エンジンや並列2気筒エンジンを採用するなど軽量なアメリカンも登場しています。
シーシーバー(背もたれ)などのカスタムパーツも豊富なのでラクに長距離を走りたい人にお勧めです。
アメリカンバイク(クルーザー)の人気車種
スーパースポーツ(SS)
レーシングマシンのイメージを再現したバイクで、全体がカウルに覆われていてセパレートハンドルの採用によりライディングポジションも前傾姿勢となります。
各メーカーが力を入れているカテゴリーで250ccから1000ccまで幅広くラインナップされ、このバイクをベースとしたレースも世界中で開催されています。
大型バイクには最新技術が惜しみなく投入されていますが、そのぶん高価となるケースが多いです。
サーキット走行を全開で楽しみたい、ワインディングでスポーツ走行を楽しみたいという方にお勧めです。
スーパースポーツ(SS)の人気車種
スポーツツアラー
スポーツ性能とツーリング性能をバランスさせたバイクです。
大型ウインドスクリーンや快適なシートなど長距離走行でも疲れにくい装備を持ち、二人乗りにも適しています。
大型バイクになると、高速巡航がラクになるクルーズコントロールやクイックシフターといった装備を備える車種もあります。
パニアケースを装着することを前提としたモデルも多く、旅性能はピカイチです。
荷物を満載にしながらも旅先でのスポーツ走行も楽しみたいという欲張りな方にお勧めです。
スポーツツアラーの人気車種
レーサーレプリカ
レース用のバイク(ベースマシン)に保安部品などを取り付けて公道を走れるようにしたようなバイクです。
始めから市販車がベースとなっているスーパースポーツとは設計思想が大きく異なり、乾式クラッチの採用やクッション性のない薄いシート、高めのステップ位置、低く絞られたセパレートハンドルなど、快適性を排除して速く走るための車体構成になっている事が多いです。
サーキット走行を楽しみたい方、2ストロークエンジン車両を味わいたい方にお勧めです。
レーサーレプリカの人気車種
オフロードバイク
山道や林道などの舗装されていない道路を走ることを想定して開発されたバイクです。
スリムで軽い車体、長いサスペンションストローク、ブロックパターンのタイヤ、アップタイプのマフラーとフロントフェンダーなどが特徴です。
でこぼこした道も走れるように最低地上高が高くなっているため、シート高も高めになります。
山道や林道を走りたい方、軽量なバイクに乗りたい方にお勧めです。
オフロードバイクの人気車種
モタード
オフロードバイクに17インチ程度のオンロードタイヤを装着したバイクです。
アメリカ発祥のレースであるスーパーバイカーズ(スーパーモト)が欧州に広がりスーパーモタードとして定着、ジャンルの由来となっています。
スーパーモタードは、舗装路8割と未舗装路2割を組み合わせたオン&オフ双方の走りが楽しめるレースとして人気です。
実際の競技車両はレース車両のモトクロッサーをベースとしていますが、市販車はオフロードバイクをベースとしています。
オフロードスタイルが好きで足つき性の良さも求める方、俊敏な運動性能を重視する方にお勧めです。
モタードの人気車種
アドベンチャーバイク
オフロードバイクとスポーツツアラーの特性を併せ持つロングツーリング性能の高いバイクです。
オフロード(ビッグオフ)ベースのモデルとオンロード(スポーツツアラー)ベースのモデルとでは性格や装備が大きく異なります。
共通する装備だと、大容量燃料タンク、パニアケース装着を前提としたリヤ回り、アップライトなライディングポジションなどが挙げられます。
悪路走破性も備えるのでキャンプツーリングとの相性も良く人気です。
舗装・未舗装を問わず荷物満載でロングツーリングを楽しみたい方にお勧めです。