「バイクが盗まれた!」とわかったら、すぐにすべきことが5つあります。
・まずは警察に行って被害届を出す。
・廃車手続きまたは一時抹消手続きを行う。
・保険会社等に連絡する。
…など、順を追って解説します。

バイクが盗まれたら、まず何をすればいい?


バイクが盗難されたとわかったら誰もが動揺することでしょう。
でも、そうした中でも最低限やるべきことを知っていれば、すぐに行動に移せます。
「探さなきゃ!!」の前に、盗まれたとわかった時は以下の順番で動いてください。

1. 警察に届け出る

 
まずは、警察署または交番、駐在所に行き、被害届(盗難届)を出します。
個人情報のほかバイクの車種、色、ナンバー、車体番号、盗まれた場所、発覚した日時、停めていた時間などに答えて、警察の捜査に必要な情報を渡します。
最後に盗難届出の受理番号が渡されますが、この紙は大切に取っておきましょう。
廃車手続きの時や車両が見つかった時にも必要になります。

グッドライダー防犯登録をしている場合

この時、「グッドライダー・防犯登録」に登録していた場合は、そのことを必ず伝えてください。
乗り捨てなどの車両を警察官が見つけた場合、全国警察のオンライン網で24時間、所有者確認を行うことができ、早期発見につながります。

税関への通報について

なお、よく言われている「税関への通報」ですが、個人でもできなくはないですが、基本的には警察から全国の税関へ連絡が行くことになっています。
ただし、その時間にブランクがあるのも事実で、その間に車両がバラバラにされて、海外に不正輸出されてしまうケースがあるのです。

ですので、税関への連絡が遅れないように、盗難された場合はすぐさま警察に届ける必要があります。
数日も経ってしまうと、愛車は船の上…ということにもなりかねません。

ナンバープレートだけ盗まれた場合

なお、ナンバープレートだけを盗まれた場合は、再交付申請が必要になりますが、この場合もまずは警察に届け出てください。

警察への届け出後にすべきこと


警察に被害届(盗難届)を出した後にすべきことは、以下の手続きになります。

2. 廃車又は一時抹消手続きをする

 
盗まれた車両が事件に使われたり事故を起こされたりすると所有者に責任追及の連絡が来る可能性もあります。なるべく早く廃車手続きをしておくほうが安心です。この際に警察から渡された盗難届の受理番号と理由書が必要となります。

廃車手続きは、排気量によって申請場所や必要書類が異なります。126cc以上なら運輸支局・自動車検査登録事務所(かつての陸運局)で一時抹消手続きをし、125cc以下の場合は役場(市区町村)で廃車手続きをします。

廃車手続きについては以下の記事をご覧ください。

関連記事

3. 盗難保険の保険会社に連絡する

 
盗難保険に加入している場合は、保険会社に電話連絡をします。いわゆる“バイク保険(任意保険)”の名目で加入していて盗難補償特約を付けていたことを忘れていたというケースもありますので、落ち着いて契約内容を確認してみてください。

保険金の請求手続きには、警察への盗難届に関する書類が必要とされることが多いので、受理番号など一切の情報を管理しておきましょう。請求手続きが盗難発覚後60日を過ぎると対象外となる保険もあるようです。なるべく早く手続きをしましょう。

なお、125cc以下のバイクで任意保険をファミリーバイク特約にしていた場合は、盗難補償は担保されていません。盗難保険は別に加入しておかないといけないので注意してください。

4. 自賠責・任意保険の保険会社に連絡する

 
自賠責保険(強制保険)と任意保険についても、保険会社に連絡して、中断証明の発行や解約、車両の入れ替えなどの手続きを行います。

5. 車両に関わる契約ごとについても連絡する

保険関係以外にも車両に関する契約ごとについて連絡しておきます。例えば、バイク置き場(月極駐車場)の契約などです。

その他にも、できることをやっておこう

SNSを活用して早期発見に動く

近年増えているのが、盗まれてからすぐに、愛車の写真をTwitter(ツイッター)やInstagram(インスタグラム) などのSNSに投稿すると、次々に情報が寄せられて数日後に車両が発見されるというケースです。
著名人がこの方法を使い実際に盗まれた車両を見つけたことがテレビで放映されたなんてこともありました。

ただし、自身の個人情報を出さないように注意してください。
発見につながるような情報はリプライやDMを通してもらうようにしましょう。

盗まれたバイクが見つかったら?


盗まれたバイクが見つかった時は、盗難届を出していれば警察から連絡が入ります。
警察施設または現地(放置されていた場合など)に車両を確認に行き、警察官立会いのうえ盗まれたバイクに間違いがなければ引き取ることができます。
自分や知人が発見した場合は、まず警察に連絡をして盗難届の解除をします。

バイクが自走不能な状態なら引き上げ業者を手配する必要がありますが、お金も手間もかかります。
あまりにも各部が破壊されていて、「直して乗るのはムリ!」とその場で廃車(本当の意味での)を決断する場合もあるでしょう。
その場合は事故車・廃車買取専門業者に連絡して査定をしてもらえば、買い取ってもらえる場合もあります。


いずれにせよ、盗難保険に加入している場合は、まずは保険会社にバイクが見つかったことを連絡し、引き上げも含めて指示を仰いでください。

すでに廃車手続きをしていた場合は、廃車時に発行された書類を用意し、125cc以上のバイクであれば一時抹消手続きを解除、125cc以下のバイクなら再登録することで、ナンバープレートを装着して、また公道を走ることができるようになります。

盗難を防ぐための自己防衛と盗難保険への加入


盗難されたバイクのうち、発見される車両は10%に過ぎないと言われています。
大型バイクや旧車・絶版車は分解されて海外に輸出されるケースが多く、スクーターなどの小排気量車は乗り捨てられて、人目につかない所に放置されていることが多いようです。

重要なのは、バイクの存在を見せないこと、チェーンロックなどの盗難対策をすること、さらには万が一に備えて盗難保険に入っておくことです。

盗難保険の対象は車両本体のみであることが多く、カスタムパーツまで補償してくれるものは少ないのが現状です。
補償金額も購入後の保有期間が長いほど購入時金額から目減りしていくのが普通です。

また、バイク保険(任意保険)の特約だと制約や制限があるものが多く、保険料が高めであることが多いです。

新車購入時しか入れない保険もあり、しっかり調べることが必要ですね。

まとめ

いかがでしたか?
自分のバイクが盗まれるなんて考えたくもありませんが、油断しないで、まずは日々の対策をしっかり行ないましょう!

筆者プロフィール

Bike Life Lab supported by バイク王

~バイクがあれば もっと楽しい~
すべてのライダーに贈るバイクコンテンツサイト「Bike Life Lab」では、お役立ちコラムからおすすめバイクロード、Bike Life Lab研究員によるお楽しみコンテンツまで幅広く掲載中。